ミラ・５

とうとう裏切り者に落ちたか
どあほうめ

ほう
これは醜い
汚い
臭い
めちゃくちゃだ
どぎつい　うるさい
ゆがみまくっている

何をしてそうなった

蝋を食え
灰を食え
焼けつく炎を食え
臭い糞を食え
飴のごとき毒をなめよ

微塵も誇りのない生を歩むがよい

矛盾の生の激しい嵐の中をのたうつがよい

誰もおまえを助けはしない

ふり向きはしない

わたしはミラ

ときに風前の灯のように消えゆくかに見えるが
決して消えはしない

裏切り者の野辺において
自己存在に気づいたものは
わたしを目指して
歩み始めるがよい

だが
下れ外道とさげすまれ
このわたしに噛み砕かれるだろうことは
覚悟しておくがよい

アンドロメダ・２

勘当だ
出て行け
帰ってきてはならない

愛と親和することを拒否した
あなたがたは
もうわれわれの親族ではない

あなたがたはもう
正当なる地球人類と
同種族と名乗ることは許されない

ここであなたがたは
かつての愛と
決別せねばならない

あなたがたは
人類と呼ばれるが
その身分欄に新たなる名が与えられる

あなたがたはこれから
こう呼ばれることになる
裏切り者
と

出て行け
もう二度と帰って来てはならない

裏切り者は
これからも地上に生まれてくるが
一目で
裏切り者とわかるものとして
生まれてくるだろう

裏切り者に
人間の愛を無償で与えてはならない
非人道的な仕打ちをしても
罪にはならない
なぜなら　そのほうが
彼らのためだからだ

彼らは　かつて
そういうことをして
人類を苦しめ続けて来たからだ

ベテルギウス・１０

虚偽の仮面を脱ぎ
他人から盗んで来た家を出て
幻の人生から退場し
野辺に向かいなさい

そこで
神から盗んだ命を
神に返しなさい

亡骸は　森が背中で受け止める
そこにあるが　誰も見はしない
誰も憐れみはしない
なぜならそれは
野鼠の死骸よりも軽いものだからだ

生きていたとき
このものは
野鼠一匹より　重いことを
ひときれもしなかったのだ
そのくせ　貴い愛を膨大にむさぼったのだ
ゆえに　それは
だれの愛もふり向かない

その重みを支える地球が
苦い顔をする
筋肉を溶かして収容することを
拒否したいとさえ思う

どこにいけばいいのか
野辺に向かえ

裏切り者は野辺に行け

二度と帰って来てはならない

メンカリナン・５

人類は　これから
人類が全く存在していなかった頃のことを
経験をすることだろう

人類を創造したがために
神が差し止めていた表現を
防止する柵が
一部撤廃されるからだ

人類が生まれていなかったころ
生き物は
自分の子供を食べても許された
自分の親を食べても許された
それは暴虐ではない
全く違う愛の段階の表現なのである

人類が生まれていなかったころ
子供は栄養分とほぼ同じ意味だった
親も栄養分とほぼ同じ意味だった
それは神から与えられた愛だった
ゆえに食べてもよかったのだ
すべては
神の愛の元うまくいっていた

だが　神は
人類を創造したので
人類を美しく育てるために
愛の設定を変えたのである

あなたがたは　少年だったが
大人になっても
子供の頃の暴虐を改めなかったので
神は人類のために
特別に愛の設定をすることを
一部やめることにしたのだ

心の準備をしなさい
現実に
絶対に愛してくれると思っていた神が
もう愛してはくれなくなったのである

人間よ　今
自分が
愛の親族であるか
愛の親族ではないかの
意志表明をしなさい

ゲンマ・３

女性美を剋する女性
男性美を剋する男性

人間的愛を拒否し
それを永遠に続けると表明する魂

それらは
われわれの
指導を外れる

人類の天使は
そういうものたちの
指導と加護をしない

しばらくのあいだ
あなたがたの身分欄は
空白になる

あなたがたは
人類と呼ばれるが
もうわれわれの親族ではない

わたしはもう
あなたがたの未来を
保証しない