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月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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アークトゥルス・68

2022-07-06 04:58:04 | 詩集・瑠璃の籠

もうすぐやめると言いながら
最後まで嘘をやめなかった
あなたは本当の自分が怖かったのだ
醜いことばかりしてきた
自分の本当の姿を見るのが

嘘で作った美しい自分をかぶり
それを本当にできないかと
底辺の心を空しく迷い
馬鹿なことばかりしてきた
その罪はまことに大きい

永遠の虚無の入り口が開き
あなたの半身を飲み込んでいるというのに
あなたはまだ嘘をやめられない
何も勉強してこなかった
いやなことばかりしてきた
自分の姿から永遠に逃げ去りたいと
もがいている

愚か者よ
愚か者よ
ついに別れの時が来た
神があなたに
絶縁状を送り付ける
すべての愛が
もう二度と愛しはしないと
涙を千切って背を向ける

あなたは嘘で生きることを選んだ
そして自分一人の幸福のために
すべての愛を奴隷化し
自分の餌にしようとしたのだ

愛を裏切りきったあなたに
孤独の風が吹きつける
何もない永遠の虚無の地平で
あなたはまるでひとり神のように
自分一人ですべてをやらねばならない




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