薄黒い冗談の中に
ナイフをちらつかせ
人を神を
愚弄するのではない
神はこの
すばらしい世界を創った
すばらしい人間を創った
それを
つまらないものだと貶めて
ただひとり自分だけが賢いかのように
孤独に閉じこもっているのではない
おまえは
自分がさみしいばかりに
高すぎるものを欲しがる
すべての存在を馬鹿にして
ただひとりの神のように
高いものになりたがる
自分ほどこの世でつらいものはないのだと言って
誰かに甘えたがる
さみしさにひかれて
誰かが寄って来ようものなら
おまえはそれを
ナイフでずたずたに裂くつもりなのだ
愚か者よ
腐った卵の殻に閉じこもり
永遠に
自分だけが偉いエゴの闇に
浸っているつもりなのか
外ではもう
朝日が高々と昇っているというのに
人々は
世界のすばらしさを知り
愛の正体を知り
次々と生まれ変わってゆくというのに