絹の陰嚢に
滅多にない玉をこめようとして
太陽を盗もうとした
馬鹿者よ
震えおののくがいい
茸のような脳みそに
美女の冠を着せ
カモシカの足を盗み
姫君に化けようとした
馬鹿者よ
奈落の影におびえるがいい
はしための茣蓙の上から
阿古屋貝に文を書いて
世界を救った鶴を
煮て食おうとした馬鹿者は
すべて絶望するがいい
神はおまえたちを滅ぼす
神の親族ではもうないという
印を右目に彫られ
永遠の虚無の崖の向こうに
追放される
嫌らしいことばかりを
ふんだんにやり
人からよい暮らしを盗み
虹色の人生を味わっておきながら
世のためになることは何もせず
それを恥じることさえせず
神の使いを苦しめ続けた
そのような馬鹿者は
神の冷厳な吐息を浴び
滑稽な人間の皮をはぎ取られ
醜い馬脚をさらし
恥ずかしさに燃えながら
この世界を出て行くがいい