閉まりかけていたドアを
押さえていた手が
滅びた
死んでからも
自らを石として
ドアが閉まるのを防いでいた
光がとうとう消えた
月光は溶けるように消え
もはやドアが閉まるのを
止める者はいない
このようにして
進化に向かう列車の
ドアは閉まった
乗り遅れた者は
地球存在の癌細胞として
神に攻撃され
駆逐されることになる
善なる存在としての
自己存在の進化の道に
嫌だという者は
悪しきものとして
地球に拒否される
あなたがたはもはや
地球存在としての進化の列車に
乗ることはできない
今更何を悔いても遅い
心を改めよと
何億度と言われてきたのにもかかわらず
あなたがたは改めなかった
最後まで
存在することを馬鹿だと
言いきった者は
虚無の支配する
暗黒へと向かえ
二度と戻ってきてはならない