人類は
悲劇に酔う
あらゆる暴虐をなし
それが当然の結果として返ってきたとき
腐臭のする泥沼に落ち
目もあてられぬ状況になっていながらも
小便を酒と偽り
臭みを逃す薬を混ぜて
延々と飲みふけっている
永遠の怠惰の中で
何もせずに
魂のすり減る音におびえながら
恐怖を麻痺させ
しびれた疼痛を
奇妙な愉悦に変換し
どうせ馬鹿なのだからと
自分で馬鹿になっている
いつまでも
そこから出ようとしない
もがきもしなければ
焦りもしない
いつまでも
誰かのせいにするために
愚かな理屈をこねている
人類は
馬鹿だ