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\生豆価格変更のお知らせ/『コーヒー流通センター』2023年8月31日号

2023年09月01日 | メルマガ

 

コーヒー流通センター
いつもコーヒー流通センターをご愛顧いただき、ありがとうございます。「コーヒー流通センター」の高橋です。

2023年9月7日(木)ご注文分より、コーヒー生豆価格を改定させていただきます。
価格表は、ログイン後、生豆価格表よりご確認ください。
生豆情報
■国際コーヒー相場は、短期間で大きく変動する事があります。そうした場合、在庫が急になくなり、価格改定のお知らせを案内する前に、価格改定を行う事がありますので予めご了承ください。

 国際コーヒー機関(ICO)は、2022年10月から2023年6月までの世界のコーヒー輸出量が前年比-6.2%減少したと報道した後、それを受けて、コーヒー相場は上昇しました。
欧米・日本など主要な消費国では、コーヒー相場高騰による価格上昇を受けて、国内在庫を削減し、輸入量を抑える動きが続いた結果と言えます。
又、消費国の在庫が減少している事実からもその事を裏付けています。
ブラジルの農家の多くが、今のコーヒー相場では価格が低すぎると感じており、販売に消極的になっています。
商談が纏まらず、コーヒー相場の値上がりを待っている状況です。その為、ブラジルの輸出数量が落ちている一因となっています。これは、コーヒー相場押上げ要因と見られています。
ブラジル国内の焙煎業者は、アラビカの高騰を受けてロブスタの使用量を増やして来ましたが、最近は、ベトナムロブの不足からロブスタ相場も急騰し、ブラジルのロブスタも価格が上昇しています。
そこで、ブラジル国内焙煎業者は、対策として低グレードアラビカの使用が増えて来ているそうです。
ロブスタとアラビカの使用割合が短期間に変動する事態が起こっています。
ブラジルのコーヒー輸出協同組合であるCooxupéは8月18日現在の収穫進捗率を87.3%、前年同期の85.5%を上回ったと報道しました。収穫が順調に進んでおり、コーヒー相場、下降要因と言えます。
ブラジルコーヒー輸出業者評議会は、7月のコーヒー生豆輸出量が前年比+22%増加と報道しました。
伸びた要因として、ブラジル・ロブスタ種が前年比3倍以上増えた事によるものでした。アラビカ種の輸出が増加している訳ではないので、コーヒー相場、下降要因となっています。
この事からも、欧米では、アラビカ種からロブスタ種への切り替えが進んでいる事を物語っています。消費国側も、コスト削減から、在庫を出来るだけ減らす傾向が続いており、コーヒー相場が下がったとしても、現物が欲しいだけ買える保証はない事を注意する必要があります。
コロンビアのコーヒー生産者連合から、7月のコーヒー輸出量が、前年比-17%減少と報道されました。
これは、コーヒー相場を下支えする要因となっています。但し、欧米など消費国がコロンビアの使用量を減らしている事もあり、判断が分かれるところです。
ホンジュラスの7月コーヒー生豆輸出量は、前年同期比+63%増加と報道されました。
コスタリカの7月コーヒー生豆輸出量は、前年同月比-33%減少、過去5年間で最低の月間輸出量になったと報道されました。要因として、コンテナ不足が挙げられています。
 ベトナム税関総局から、2023年1月~7月のベトナムコーヒー輸出量が前年比-3.4%減と報道されました。ベトナム現地には、ほとんど在庫が無く、ニュークロップの収穫を待っている状況です。

 ロブスタに関する現状報告:世界的に、ロブスタはベトナムの減産により需給が逼迫しています。
ベトナムでは、既存の年内契約分に関して、遅延や契約不履行が増加傾向にあります。
その影響として、インドネシアでは、国内消費向けにベトナム産ロブスタを買付けしていた業者が、入手困難な為、国内のインドネシア・ロブスタを積極的に買い付け、使用するようになっています。
その為、インドネシアロブスタの価格が高騰。元々2022年後半の天候不順により30%程度の減産に見舞われていたことから価格は歴史的な水準にまで高騰しています。
今後、欧米・日本などの消費国でもアラビカとロブスタの使用割合が大きく変動した場合、コーヒー相場に大きな影響を与えそうです。コーヒー生産国の生産量の増減だけでなく、消費国サイドの使用量変化が要因となってきた場合、いつ相場が動くかは、分かりにくくなってきますので、要注意と言えます。

下記は、日本のコーヒー生豆輸入量の前年対比データです。今年は大幅な減少になっています。
コーヒー生豆総輸入量、2023年1~6月、前年比 -24%減少。
ブラジルコーヒー生豆輸入量、2023年1~6月 前年比 -13%減少。
コロンビアコーヒー生豆輸入量、2023年1~6月 前年比 -27%減少。
グァテマラコーヒー生豆輸入量、2023年1~6月 前年比 -19%減少。
インドネシアコーヒー生豆輸入量、2023年1~6月 前年比 -32%減少。
タンザニアコーヒー生豆輸入量、2023年1~6月 前年比 -27%減少。
ケニアコーヒー生豆輸入量、2023年1~6月 前年比 -6%減少。
エチオピアコーヒー生豆輸入量、2023年1~6月 前年比 -80%減少。
(今年は、品質低下と最低輸出価格の引き上げによる取引不成立の増加、コンテナ不足が原因で、輸入量の大幅減少を招いています。又、例年と比べ日本への入荷時期が大幅に遅れています。)

汎用品の世界では、需給バランスを見ながら、柔軟に使用銘柄を変更する業者が世界的に多くなっています。逆にスペシャリティ品の世界では、品質重視で価格は、高止まりの状態です。
アメリカのスペシャリティコーヒー市場は堅調であり、需要は旺盛と言えます。品質に対する要望が強い為、高品質のコーヒー豆から、高値で取引される傾向にあります。
為替相場は、円安傾向にあり、コーヒー輸入価格を押し上げる要因となりますので、注意が必要です。
ブラジルの収穫が順調な事から、ブラジル・アラビカは、ブラジル国内に在庫が貯まってきており、投資家は相場が下がる要因と見ています。その反面、農家は、相場が下がると売り渋る行動にでており、これは相場を押し上げる要因となっていることから、一定の範囲で、コーヒー相場が上下を繰り返す状態が続いています。

 カフェインレスコーヒーの国内市場がコロナ禍をきっかけに近年、急速に伸びてきています。
理由として挙げられているのが、コロナ禍以降、在宅勤務が増えた事で、コーヒーの飲用回数が増えた事により、”カフェインマネージメント”と言う考えが広まってきました。
カフェインマネージメントとは、カフェインの摂取を制限し自己管理することを言います。自宅で仕事をすると集中できなかったり、気持ちのスイッチが入らなかったりと、コーヒーを飲みすぎていまう人が増えた結果、カフェインレスを取り入れる習慣が浸透していきました。
今までは、妊婦を中心とした一部の人に限られていたカフェインレスですが、昨今は、年齢・性別に関係なく、多くの人に親しまれるようになってきており、多くの小売店で、カフィンレスコーヒーが販売されるようになってきています。
そうした事を裏付けるように、大手コーヒー会社では、カフェインレスの売上高が2桁増と好調に推移しています。

         
以 上
ブラジルコーヒー鑑定士 井口 周一
生豆新着情報
【新商品】
■グァテマラSHB ウエウエテナンゴ プレミアム 30㎏ Qグレード ニュークロップ入荷 
■ホンジュラス SHG 30㎏ Qグレード ニュークロップ入荷

【ニュークロップ入荷】
■モ カ グジ G-4+ ナチュラル 30㎏
■モ カ コチャレ G-1 ナチュラル Qグレード 30㎏
■モ カ チェルベサ G-1 ウオッシュド 有機JAS栽培 30㎏
■コロンビア ウイラ クィーンオビスポ スプレモ 25㎏ Qグレード
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編集後記


最後までお読み頂きありがとうございます。コーヒー流通センター高橋です。
まだまだ暑い日が続き、アイス商品はまだまだ好評です♪

コーヒー流通センターのアイスコーヒーは、遠赤外線による焙煎が特徴で、クリアな色と雑味のないさわやかさで飲みやすいアイスコーヒーの味を実現しています。極深煎りした苦味とコクの飲みやすいアイス専用のレギュラーコーヒーです。

アイスコーヒー 500g
酸味 ★☆☆☆☆ 香り ★★★★☆ 苦味 ★★★★★ 煎り度合 ★★★★★

当店自慢のアイスコーヒーをぜひ一度お召し上がりください!!
今後ともコーヒー流通センターをよろしくお願い致します。
 
  コーヒー流通センター
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