DolphinKnight

Canon EOS-1とEF400mm F2.8LでBlueとThunderBrdsを追いかける日を夢見て

2012 F1 #9 GBR

2012-07-15 16:14:08 | スポーツ

2012_gbrイギリスGPのフリー走行と予選は雨にたたられた展開となりました。

今回の予選でスルーしていけないこと、それはQ2でSauberが犯したタイヤ選択ミス。ドライバーが声高にRain装着を要求しているのに直前に走行していたメディカルカーの走行状態からIntermediateを選択する謎判断。<無敵のチームマネージャー様ですからね。あら、ハイドロしまくってグリップがないわ。メディカルカーは大丈夫だったのにどうしたのかしら?>と、アスカ・モード全開で問い詰めたい気分です。

それはさておき、決勝は曇り状態でスタート。気温が低い→路面温度が低い→作動領域の低いハードタイヤがメイン、ソフトタイヤは補助的に使用する、という戦略だよねぇ、ということを記憶に留めつつ決勝スタートです。

2012_gbr2レースはまるでVETのお株を奪うが如きALOの一人舞台で幕が開きます。2位WEBとの間に鉄壁とも言える5秒差を築きながらラップを重ねている影で、MASがソフトタイヤで13周持たせた事実(ペースとドライブスタイルの違いは問わないw)が後のFerrariに暗い影を落とします。

一方でMclarenは母国GPだというのに全く良いところ無く、HAM、BUT共に中段から抜け出せない状態が続きます。

また、前戦のペナルティで5位降格となったKOBにペース的に全く必要の無い<ハードラップしてフルブレーキでビットに入ってこい!>の謎指示。F1GP Newsでもちらっと触れていましたがこの指示を出したからにはタイヤ交換大丈夫なんですよね、マネージャさぁん?、と突っ込みたくなるワケですが、さらなる悲劇がやってきます。無理な指示が元で十分な減速ができなかったために待機していたピットクルーを跳ねてしまいます。

これは最後にもなんかあるぞ、と思っていたら最大のドラマが終盤に用意されていました。前半にMASがソフトタイヤで13周走れたことを過信したFerrariはフリー走行の結果からALOペースでは8周が限界と分かっていたのに最終スティント15周をソフトタイヤで挑む判断をします。WEBに5秒差を維持しているから、という計算もあったのでしょうが、この明らかな判断ミスは女神様のお怒りをかい、WEBが勝者となります。

2012_gbr3_2さて、昨今のPCはフルHDに対応した機種が増えていることを考慮して今回からグラフを一回り大きくしてみたのですがいかがだったでしょうか?。お気に入りのドライパーが誰かさんに押さえ込まれている様子とか、エンジニアに鼓舞されながら3周後にライバルの前に立つべく必死でタイムを削っている姿、そうはさせまいとあがいている姿がグラフの隙間から垣間見ることができれば幸いです。

また、シーズンも後半が見えてきたので新趣向としてドライバーズ・ランキングも作成してみました。現状ではFIAがリリースしている表に優勝回数のカウントと獲得ポイントの合計値を追加した程度ですが、グラフ化するとどれだけ大変な混戦状態なのかが分かります。

2012_gbr4早々と2回の優勝を決めたALOとWEBが優位に立ったかに見えますが、アラン・プロスト教授の<F1ワールドチャンピオン獲得の相対性理論>によれば、各ドライバーにはポイントの取れないレースが発生することが予言されているので、ワンチャンスで同列に並ぶ、または逆転することも十分にあり得ます。

ことし不調なんだよねぇ、なんていいながら何気にVETがALOに対して29ポイント差でランキング3位につけている辺りに侮れないものを感じつつ、次戦ドイツGPに期待します。