DolphinKnight

Canon EOS-1とEF400mm F2.8LでBlueとThunderBrdsを追いかける日を夢見て

2012 F1 #6 MON

2012-06-02 20:53:25 | インポート

2012mcoミハエル復帰後初の予選1位通過に始まり、雨降る詐欺に振り回された感のあるモナコGPの振り返りです。

ここモナコはF1 GP Newsで川井チャンが触れていた様に<トップタイムに意味は無くて予選順位が全て>、の特殊なサーキットです。まず、全員のラップタイムを並べたグラフをご覧下さい。49周目にPERが飛び抜けたトップタイムをマークしてますが、彼はこの時点で周回遅れ。2回目のピットストップに他のドライバーが入ったときに出来たスペースを全開走行してこのタイムを出したんでしょうが、どれほどの効果を出したかは、推して知るべし、です。

そしてもう一つ特徴的なことはラップタイムが<かまぼこ形>になっていることです。普段のレースなら周回を重ねる毎に右肩上がりになるのが定石なんですがモナコではコースレイアウトとコース幅の関係でオーバーテイクが困難なため、先頭が後方を抑えてしまえば基本、勝利確定なワケです。

2012mcoaということでいつもの選抜メンバーのラップチャートです。時間軸は前のグラフと異なるので比較するときはご注意願います。

レースはMSCが前戦でうけたペナルティの効果で5グリッドダウンした結果トップに立ったWEBの独走状態で展開します。17周目にALOがペースをあげて追撃に入りますがこれはトップに独走を許してしまうと雨が降ったときにタイヤ交換するタイミングに幅が無くなることを警戒した行動と思われます。実際には29周目にROSがタイヤ交換して他者が追従する時期になっても雨は降らず、なんとなく落ち着かない展開が続き、中盤はVETがトップにたって周回を重ねます。

2012mco2この様子をギャップグラフで確認してみましょう。

前半はWEB、中盤はVET、終盤で再びWEBがレースをリードする久しぶりのRedBullワンサイドレースです。全体的に走行ペースを抑えた展開だったのでタイヤ交換は1回で済んだことも幸いして優位を失うこと無くWEBがモナコウィナーとなりました。

開幕戦で好調だったMclarenが後退、変わって浮上してきたLotusが不調になり、遂にRedBullが今年初の2勝を獲得、そしてMercedesの優位が続くカナダGP、とても楽しみです。