ミナミのフと思ったこと…

福知山の眼鏡店 眺望工房ミナミの店の情報、その他。店主 南薗の日常の感じたことなど。

モノビジョン

2021-01-25 15:32:46 | 検査

メガネの度数を合わせる場合、通常は左右とも同じ視力にするのが望ましいとされています。レンズの度数は段階の区切りがあるのもあって完全に同じにするのは意外と難しいのですが、わざと左右の見え方の差をつけて「モノビジョン」の処方する場合があります。一つは不同視などでレンズ度数に差がありすぎる場合、両方の眼で見ると融像しづらいという問題がでるときです。しかしこれを生かして片側を「遠用」、反対を「近用」として作ったりもします。

今回作製したのは左右の眼は同じぐらいの近視の方です。しかしあえて「モノビジョン」で処方しました。この場合デメリットとしては、立体視がしづらいということと、明視範囲が遠くと近く片方づつということになります。今回のケースは、運転しない、メガネの掛け替え面倒、遠近両用は使いたくない、とのことでこのようになりました。

白内障の手術の後、人工の眼内レンズを入れるため、ピント合わせができなくなります。アメリカなどでは人工レンズをモノビジョンにして入れるケースがあると昔聞いたことがあります。日本では聞いたことがない気がします(以前私が検査のお手伝いしていた眼科さんに限ってですが)。メガネレンズと違って、簡単に入れ替えできないので仕方ないと思います。

同じような目であっても、個人個人のニーズは違ってきます。テストレンズでは色々試せますので言ってください。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  | トップ | 季節はまだまだ… »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

検査」カテゴリの最新記事