ミナミのフと思ったこと…

福知山の眼鏡店 眺望工房ミナミの店の情報、その他。店主 南薗の日常の感じたことなど。

気味悪い出来事

2009-03-13 16:18:56 | Weblog
 昨日の帰りのことです。

変な目にあってしまいました。

再現小説どうぞ


仕事を終えた南薗は、とぼとぼと寒い道を歩く。

自転車を盗まれたらしい南薗はバスと電車と徒歩通勤を余儀なくされている。

 今日はいつもにもまして、この新青梅街道の風が冷たい。

『寒い…。でも自転車だともっと寒いし、盗まれてちょうどよかった』と自身を無理や

り感満開のアホな納得のさせ方をしながらひたすら歩く。

暖かくなって桜満開になると、この男はどういう納得のさせ方をするのだろう?

家まであと3分と迫ったときである。

「すいません!」

後ろから声がする。

南薗は振り返ると、止まった車から声がする。

車の窓から見たことない男の顔がもう一度

「すいません」

『…道でも聞きたいのかな?』

南薗は車に近づき、男の方を見る。

暗がりで分かりにくかったが、茶髪でスーツ、30代ぐらいか。

車から降りる気配はない。

男は突然小箱を取り出し、ふたを開けた。

キラッと光る。

よく見ると一見高そうなペアウオッチが並んでいた。

男は言った。

「これあげます」

「?はあ??」

「ミス発注したもんで、会社もって帰れないんです。あげます」

「…」

2秒ぐらい硬直後、あまりの気味悪さに激しく首を振る。

「いりませんいりませんいりません」

南薗は早足でその場から歩きだした。

先ほどの車が追い抜いて消えていく。

『なんだあれは…盗品の処分に困った?車に首突っ込んだ瞬間何かされた?品物を

渡した瞬間請求書もわたされる?』

いろんな疑問が出ては消えていく。

『自転車あげますなら俺はどうしてたか…まさかね。ははは。』

結論が出ないまま家に着いたのであった。
                   おしまい

なんすかね?これ






コメント
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