[冥途のお客]を読んだ。
霊体質(霊感体質)の人なら、あるあるって納得する話ばかりで、妄想駄ボラなんて思わないのだが、地位も名誉もある作家が、これだけのことを書くのは勇気がいるらしい。
内容はなかなか面白かったのだが、登場する霊能者たちには心底腹が立つ。
著者が沖縄で買った花瓶を飾ると体調が悪くなり、江原啓之サンに相談したところ
「この花瓶には、おじいさんと若い女性と小学生の男の子の霊が中に入り込んでいる。」と言って
「しきりに水を欲しがっているから、毎日この花瓶いっぱいに水を入れてあげて下さい。」と付け加え、
挙げ句の果てには「ここには(花瓶を)置かない方が良いかも知れません。」 だもの。
たち悪っww。
思い悩んだ著者は、花瓶の代金はいらないから、と買ったお店の住所を知ってる新聞社に送り付けたそうな。
超迷惑な話で、私が社員なら、受け取り拒否るわ~。
あと、岐阜の幽霊団地の話も載っていた。 霊能者が慰霊碑を勧めて建てたら、別の霊能者が来て「壊せ」というので、住民が仕方なくハンマーでたたき割ったら、今度は手を下した住人が体調を崩したというので、慰霊の植樹をしたり、もう霊能者に振り回されっぱなし。これだから霊能者って嫌われるのよ・・・・・。
他人の迷惑を考えないのって霊からも馬鹿にされるし、社会人として既に終わってるわ。
著者は「死後の世界はあること」をこの本で訴えたようだが、私的に、霊能者の粗悪っぷりが気になって仕方ないという一冊。