シルバーバーチを拠り所にして

スピリチュアリズムを学んでいます。

「迷える霊との対話」から

2020-12-07 12:21:21 | 2020

たった一人の人間、たった一人の家族のために一生懸命になりすぎるのは感心しません。それが死後もその子、その家族から離れられなくし、悪くすると、私のように、その子に憑依してしまうことになります。・・・・中略・・・・私はヘンリーが可愛くて、ヘンリーのために一生懸命働いたのに、こちらへ来てからヘンリーには近づけませんでした。反対に夫は、さっさと高い境遇へと向上していきました。地上で学ぶべきものを学び、何ひとつ足枷となるべきものがなかったからです。私には間違った信仰しかありませんでした。それが障害となりました。『ウイックランド 迷える霊との対話』

この告白は、ヘンリーの母親霊のものです。

ともに敬虔で信仰厚いメソジストでした。
息子であるヘンリーは、30歳の時に事故で背骨を折り身障者となったことで、結婚も破談。信仰と献金で背骨が治ることを望みながら、靴職人として、とても苦しい一生を送りました。ヘンリーは大変まじめな人間であったにもかかわらず、肉体の不自由さから精神も病み自己中心的な性格が災いして、死んだ後地縛霊となってしまいます。

一方、母親もまじめな人間で、自分と自分の家族のために一生懸命働き、教会にせっせと献金していました。しかし家族と信仰を中心に生きてきたので、死後も教会の教えしか信じず、死後も家族の傍を離れなかったことから、彼女の娘のオーラに引っかかり、娘は精神病院送りとなりそこで死んでしまいます。娘の死で 母と娘は同時に解放され、母親はヘンリーを探しますが、ヘンリーも地縛霊になっており 会うことが出来ません。

肉体が不自由でも、死後に使う身体である「霊体」は損傷を受けない、という知識がなかったことで、ヘンリーは長い間地縛霊として背筋が曲がったままで過ごすことになってしまいました。

自分や自分の家族だけを優先しすぎたり、盲信が過ぎると、それが死後の再会の壁になってしまいます。家族の幸せを願わない母親はいないですが、その思いを正しく調整するためにも霊的知識が必要です。

霊的知識があれば、ご利益信仰のためにあくせく働いて献金することなんてありませんし、他者を家族の延長として大切に思うようになります。夫は霊的知識もあり交霊会にも参加して死後の実在が分かっていたので、さっさと霊界に行ったというわけです。

ウイックランド博士の本は絶版となっておりますが、とても内容が良いのでまた再販して欲しいです。


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