<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

北京と上海の違いって・・・?

2011-03-04 | 出張
最近、仕事で北京に行くことが多い。
冬の北京はとても寒いので、この時期にはあまり行きたいものではないが、今年は思いのほか寒くはなく、雪も少ないので、そういう意味では恵まれている。

北京に行くことが増えて、上海との違いを感じることが多くなった。今回は、生活者の視点から、その違いに言及してみたい。

上海は、人口1,800万人を超える国際都市で、古くから経済の要衝として発展してきたこともあって、外国人も数多く生活している。日本に限って言えば、在留人口(領事館に在留届を提出している人数)で5万人弱、進出している日系企業数は7千社超と言われている。これに短期留学者や長期出張者等を加えると、7万人を超える日本人が生活していることになる。

こうした状況も手伝って、市西部の虹橋地区には「日本人村」とも称される一角が形成されている。特にその中心に位置し、カルフールなどの商業施設が集積する古北地区に住めば、多少の不自由を感じることはあっても、日本語のみで生活することも可能だ。事実、上海で数年間仕事をしても、ほとんど中国語が喋れないという日本人もザラにいる(筆者も偉そうに言える立場ではないが・・・)。

良くも悪くも、上海は日本人にとって住みやすい(甘い)都市なのだ。
実際、国内出張から戻ってくると、何となくホッとした気分になる。それほど中国の地方都市は、まだまだの状況とも言えるのだが・・・。

かたや、北京のほうはどうか?
当然ながら、日本人の数は上海より圧倒的に少ないため、色んな意味で日本人には住みにくい環境が待っている。
例えば「食」。
正直言って、北京料理はあまり日本人の口に合わない。北京ダック、羊肉のしゃぶしゃぶという名物料理の後に続く料理も見当たらない。
次に「道路」。
意味もなく広いうえ、中央をフェンスで遮断しているため、対面に渡るだけで遥か向こうの横断歩道まで歩かないといけないことがザラにある。
おまけに一方通行も多く、政治的なイベントがあるたびに渋滞が酷くなる。
その点、上海は道が狭く、ゴチャゴチャしていて、どことなく日本的。。。
それから「ものの考え方」。
北京は中国を象徴する都市だからこそ、「権威」を大事にする。街中のビルもその一例で、どーんと横幅のある建物を好む(上海は土地が高いこともあって、ひょろひょろのビルばかり・・・)。
「大きくて、豪華」ということが、何より大事なのだ。
仕事を進める上でも、北京の方が小さな表現・言い回しにまで神経を使うことが多い。「北京が一番」ということを強調することが、ビジネスを進める上でのコツだと言える。

あとは、空気がどうしようもなく汚れているとか、地下鉄が混み過ぎてどうにもならないとか・・・。

まだまだあるような気がするが、もう時間も遅いので、このへんで。。。


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