<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

「上海 五番街の成功」にみる日本商品の中国市場開拓

2012-08-22 | 中国ビジネス

今回は、ちょっと間が開きましたが、中国消費市場の攻略がテーマ。

取り上げるのは、上海徐家汒の美羅城B1にある「五番街」です。



場所は、若者で賑わう徐家汒。
地下鉄1号線の駅に直結している「美羅城」の地下1階にある。
この建物自体は、PC関連商品がギッシリというイメージが強いのですが。。。



コンセプトは、ズバリ「日本商品」。



こういった内装を見ても、日本らしさを演出しようとする姿勢が分かる。
筆者、この五番街を訪れたのは、実は初めて。
気がついたら、開業から2年が過ぎていたようです。
徐家汒、あまり用事がないし、若者を中心に人が多すぎるというイメージが強いので。。。

ここからは、この五番街の様子を詳しく見ていくことに。
まず、地下鉄から上がってくると・・・



ミスタードーナツとASTALIFT(富士フィルム)の店舗が。
その近くには・・・



たい焼き屋も出店。
1個10元(約125円)だから、日本と値段差は無いと言っていいでしょうね。
結構並んでいましたし、他のショッピングセンターでも出店しているようです。

並んでいると言えば、このお店が一番の様子。



Nana”s Green Tea(七叶和茶)というお店です。
当日も店内はいっぱいで、外に並んでいましたから。



筆者、利用したことはないが、メニューを見ると、純日本食ばかりという感じではなく、中国風にアレンジしたメニューなどもチラホラ。
まあ、そのあたりがウケているのかも知れませんね。
ちなみに、このお店も中山公園の龍之夢ショッピングセンターに出店してます。


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食事系では、「はなまるうどん」も人気のようだ。





価格帯もリーズナブルだし、中国の消費者は麺を好みますからね。
個人的には、うどんは中国でヒットする確率が高いと思っています。
あとは、現地系資本に真似されないように頑張ることが肝要かと。。。

一方で、洋食関係は今ひとつの状況のようだ。



やはり食文化が色濃く影響しているのではないか・・・と。

この五番街、大きなウリのひとつが「スイーツ」。
日本のスイーツの技術はホントに高いですからね。
現地系のケーキ、かなり甘くてちょっと苦手。。。
中国、とりわけ上海ではコーヒー文化が急速に浸透中なので、これにつれてスイーツ市場が拡大することを期待する声が多い。
その意味では、ここ五番街の人気がどのように推移するのか、試金石とも言える。
ここで出店しているお店の一例をご紹介。



堂島ロールでお馴染み、モンシュシュです。
3年ほど前から進出しているので、現地の人たちにも浸透しているかも。
ただ、この日は売場にお客さんがいませんでしたね。
たまたま・・・かな。

大阪のロイヤルシェンも出店。



期待のマカロン、中国でもヒットするかな・・・?

新しいところで言うと・・・



マキマキロールです。
このお店、我が街/北九州市にあるホテルニュータガワがプロデュースするお店。



日本のロールケーキとは若干違ってはいましたが、なかなか評判もいい様子。
お客さんも結構集まっていましたので。
地元の人間として、私も時々買いに行こうと思います。頑張って下さい!


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こうした食のスペースを抜けた奥のほうには、Francfranc、MUJIなどの服飾、雑貨関係のお店やドラッグストアなどが出店。







全体的に楽しい空間に仕上がっています。

今回初めて五番街を訪れて感じたのは、「やはり2年もの間、人気があるだけのことはあるなぁ」というコト。
これは、徐家汒という街がもつ潜在的なパワーもあるだろうが、結局のところ、コンセプトがしっかりしていることに尽きるのだろう。
実際、この五番街を視察する商業関係者は結構多いようなので。

ただ、ここに出店している商品が中国でメジャーになるためには、更なる努力が必要となるだろう。
日本商品、やはり価格が高いですからね。まだまだ高嶺の花というイメージも根強いです。

日本商品の難しいところは、「日本製」という究極のブランド力を維持しようとすると、どうしても輸入に頼らざるを得なくなり、結果として「高価格」で販売せざるを得ないというコト。
ある程度、規模のメリットを追及していこうとするのであれば、日本での知名度や自社の技術力の高さをアピールしつつ、生産自体は現地で行う(徹底した日本品質で)といった工夫が必要となってくるだろう。
そのためには、中国で日本と同じように働ける、いや働きたいというフレッシュな人材が必要ですね。
巨大な中国市場、情熱をもって取り組めば、まだまだ開拓するチャンスはありそうです。

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