ここ10日ほど公私ともに忙しく、ブログ更新がままならず・・・。
こんなに更新できなかったのは久しぶりですね、面目ない。。。
先週は仕事で日本に戻ったりしていたので。。。
そして、気が付くと5万IPを達成していました!
単純に言うと、のべ5万人以上の方にご覧いただいたということですね。
改めて読者の皆様に感謝、感謝です。
これからも応援、よろしくお願いいたします。
さて、今回はその日本出張時の話題からピックアップ。
筆者、大した身分でもないが、駐在員という立場からセミナーの講師を務めることに。正直言って、あまり喋りは得意ではないのですが。。。
今回は、ある国家級の開発区と共同で「中国への投資誘致」がテーマ。
筆者が担当したのは、「中国マクロ経済及び上海・華東地域経済の状況と同地域の優位性」について。
ちょっと堅苦しいですね。。。
簡単に言えば、第三者的な視点でこの開発区の優位性を語るといった感じ。
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筆者も普段はあまり経済関連指標をじっくり見ることがないので、こういった機会は後で考えると自分にとっても意義深いもの。
ホントは常に注意してウォッチしておく必要があるんですけどね・・・。
今回、指標や予測に目を通していて、改めて実感したのは「日本と中国の経済成長力の差」。
これは、もはやどうしようもない域にまで達していますね。
例えば、両国の現時点での経済予測をインプットすると、わずか5年後には「中国のGDPは日本の約1.5倍」、10年後には「ほぼ2倍」、そして2025年には「中国が米国を抜く」ということに。
しかも、コレ、人民元の切上げを考慮していないので、実際はさらに前倒しになる可能性が高い。
どこかの国のメディアは、もう少し現実を正しく伝える必要があるような。。。
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そんな中、いま日本では「ミャンマー」がにわかに脚光を浴びている。
メディア曰く、「民主主義的な政権が樹立され、経済制裁が解除される機運が高まっている」ことが背景とのこと。
まあ、この類の話は歴史的に繰り返されてきたところですね。
対して中国は・・・と言えば、人件費の高騰、貧富差の拡大、民主化運動の拡大や不動産バブルの崩壊懸念といったネガティブな報道が目白押し。
こういった報道自体を全否定する必要はないが、翻って真実を伝えるという観点に立てば、もっとデータに基づいた客観的な論評もあわせて行っていくべきだろう。
筆者が今回のセミナーの中で強く言及したのは、「投資を考える上での視点」。
とかく日本では、現在のミャンマーブームなど、一時の流行に流されるように投資先を決める経営者が少なくない。
ただ、冷静に考え直してほしいのだが、そもそも現下の報道がなされる前から同国に注目していた経営者がどの程度いたのだろうか・・・?
そういった状況の中で、いまから調査していつ頃の投資を目指して動くのか・・・?
筆者には謎としか言いようがない。
筆者もミャンマーを取り上げた報道番組を見たが、クリントン国務長官が同国を訪問したというだけで土地の価格が4~5倍になったと言う。
これをバブルと言わず、何をバブルというのだろうか・・・?
人件費は安いかも知れないが、数年後には2倍、3倍となっていく可能性だって否定できないのではないだろうか・・・?
中国経済が発展を続ける中、様々な問題を抱えているのは周知のとおりだ。
ただ、現実に長期間にわたって10%近い成長を続けている国なんて、世界中見渡しても中国以外にないというのも事実。
そして、2010年のGDPは、1980年と比べて80倍以上にまで達しているというのは凄まじいことである(1980年の数値が低すぎるという見方も出来るが・・・)。
中国では一貫してコスト高への対応を求められるワケだが、成功している企業はこれを補って余りあるだけの利益を上げている。
業績を伸ばしている企業関係者の話では、「中国経済は右肩上がりなので、苦労する部分も多々あるが、中国政府は経済成長とインフレ抑制のバランスをとる必要があるため、結果的に成長率がほぼ一定になる。これは中長期的な経営から考えると、他の国よりも事業計画が立てやすいという面もある」とのこと。
つまり、この国は勝ち組と負け組がハッキリ区別される市場であって、勝ち組企業は「経済成長」というプラス面のメリットを最大限享受しようと努力しているのだ。
日本企業にとって、中国に限らず、日本以外の国は全てアウェーでの戦い。
ここではむしろ有利なことを探すほうが難しいのが現状だ。
こうした状況の中で、国全体のGDP成長率や賃金上昇率の数値を上回る売上げの伸びを達成しようとがむしゃらに努力する企業でないと、早晩この国ではライバル他社に淘汰されてしまうだろう。
いま一度、冷静に考えてみたい。
これだけ近い距離で、これだけ文化や気候、食事などが似通っていて、しかも自国よりもコストが安く、巨大な市場を抱えている国は他にあるだろうか・・・?
時流に左右されたり、デメリットをあげつらったりする前に、真正面から状況を捉え、自分の足元から「投資・ビジネス展開」を考えることが極めて重要だと筆者は考える。
投資先というのは、最終的な結果に過ぎない。
「どの国に投資するか?」という観点から考え始めるのはナンセンスだ。
どの国を活用した生産モデルを構築するのか・・・、これをあらゆる角度から検証していく作業のほうがむしろ重要なはずだ。
そう考えると、一部のコンサルなどにFS調査を委ねるべきではなく、多少の苦労を厭わず、自分の力で検証を重ねるべきだろう。
自社の未来は自分で描くしかないのだから。。。
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