CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

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車 大歳神社の翁舞 on 2016-1-14

2016年01月16日 11時13分59秒 | 神戸情報
2016年1月14日の19:00から車大歳神社で翁舞が行われました。3年ぶりの再訪
となりました。翁舞の様子を写真と動画で紹介します。
車大歳神社翁舞保存会(宮本勇会長)の皆様により毎年この時期に実施される
翁舞は「天下泰平」「国土安泰」「五穀豊穣」などを祈願するための行事で、
本殿前の舞殿で行われ-ます。
露払い(千歳)・翁・三番叟(揉ノ段、鈴ノ段)・父の尉(父尉)で構成されて
います。父尉が省略されずに上演されるのは全国的にも珍しく古い形態を留めて
いる祭事として貴重なものである。
宿(ヤド)、神主宿を出発した出演者などは火点し(ひともし)を先頭に神主、
出演者の-順番に18時50分頃に宮入し水洗い場で清め水を行います。

毎年、1月8日から12日までの5日間、宿(ヤド)では、点した1本のろうそく
をご神前に見立て、翁(大夫)・三番叟・露払いの各役、そして笛・大鼓・小鼓・
地謡など、そこに向かって集中した稽古を行います。

昭和51年(1976)に国選択無形民俗文化財の指定を受け、さらに平成12年(2000)
に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

車大歳神社の基本情報
住所:神戸市須磨区車字松ヶ原551 
御祭神:大歳御祖神(おおとしみおやのかみ)
創建:大化2年(646) 武庫郡誌に記載
管理は祇園神社で問い合わせ先は078-361-3450
翁舞については車大歳神社翁舞保存会 078-741-3525(宮本勇会長宅)


祇園神社のHPによる車大歳神社の解説




上の動画は火点し(ひともし)を先頭に神主、出演者の順番に神社へ入場する
場面と舞の前のお清めの祭事です。
例年より遅れて17時4分頃の入場となりました。


上の写真は手水舎に供えられた餅。


上の動画は1番目の舞で「露払い」です10歳くらいの地元のお子さんが演じます
当日の19:33頃から始まりました。

翁舞の役者(神戸市須磨区のHPより引用)
 
露払い・・・10歳ほどの少年がつとめる。
翁(大夫)・・・・この行事の主役で戸主がつとめる。
三番叟・・・12歳ほどの少年がつとめる。
 父慰・・・・翁をつとめた人が兼ねる。
 地謡・・・・3~4人。
 笛・・・・・2人。
 小鼓・・・・2人。
 大鼓・・・・1人。


地謡の人数は2016年の場合4名でした。
また神主に先導して宮入される火灯し役は最前列と最後列の2名でした。


上の動画はメインの舞「翁舞」です。
19:38頃から始まりました。


上の動画は三番叟の舞です。上記のように12歳ほどの少年が勤めます。
19:54頃から始まりました。


上の動画は父尉の舞です。20:13頃から始まりました。


上の写真は翁舞の面のアップ写真です。
(2013-2-13須磨ニュータウン展in須磨パティオの展示より)


上の写真は三番叟のお面のアップです。
(2013-2-13須磨ニュータウン展in須磨パティオの展示より)



上の写真は父尉のお面のアップです。
(2013-2-13須磨ニュータウン展in須磨パティオの展示より)






2013-2-13須磨ニュータウン展in須磨パティオの展示より大鼓、小鼓、笛
扇子、鈴ノ段の舞で使用される鈴の写真を掲載します(上の3枚)



車大歳神社の翁舞の歴史

江戸時代末期~昭和19年          車村全体の行事として開催
昭和20年(1945)            車地区空襲で罹災し中止
昭和23年(1948)~昭和35年(1960) 車協議会にて開催
昭和36年(1961)~昭和44年(1969) 中断
昭和45年(1970)~昭和48年(1973) 老人会により復活
昭和49年(1974)4月          車大歳神社翁舞保存会 設立
昭和50年(1975)3月18日       兵庫県重要無形文化財に指定
昭和51年(1976)12月25日       国選択芸能に指定
平成5年(1993)11月22日        兵庫県ともしびの賞を受賞
平成6年(1994)11月9日         文部大臣賞を受賞
平成12年(2000)12月27日        国重要無形文化財に指定
平成16年(2004)3月14日        天皇陛下古希奉祝行事にて公演



上の写真は祇園神社の神主及び翁舞の役者の皆様の記念撮影。
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