イチイ年輪グリップのランディングネット を何本か制作する予定なのですが
いよいよ長年使ってきたグリップ材のストックが切れ始めました。
父が在りし日
テーブルに加工して保管してあった元木に手をかける必要が、、
今まではそれを作った際に出た端材を使っていたのです。
この部分で直径最大130センチ
生木の頃なら皮を含めて150センチはありました。
北海道の黒松内町の原生林で何世紀に渡って生き抜いてきたイチイ(オンコ)です。
推定樹齢1000年と聞いています。
色々と思いはありますが
手放すつもりもなく
このまま放置するくらいならと思い切って。
斧で割って
チェンソーで小分け、、と思ったのですが
案の定乾燥して硬くチェンソーの刃では縦に切るのは無理なので、、
ロスは出ますが斧で大まかに切って
電気ガンナで面を出して
バンドソー でグリップ材に挽きました。
バブルの頃であればこのテーブルの状態で100万単位で買い手があったものを、、
バラバラにして使うことを丹精込めて作った父が生きていたら許してはくれなかったでしょうねえ(^◇^;)
この年輪には所々油分が硬化して石のように硬くなった部分があります。
大きなストレスがあったのか
生き抜くために油分をたくさん蓄える必要があったのでしょうか?
イチイが腐敗に強い要因でしょうね。
仕上げたら良い表情になるでしょう。
父が言っていたのですが
この木は内部に焼けた跡があったそうです。
雷でも落ちたのか?と。
そこを生き抜いてきた訳です。
削った残り
捨てるしかありませんが
これで布を染めると綺麗なピンクに染まるんですよね。
長い、、
イチイで久々にクドく語ってしまいました(^◇^;)
せめて良いフレームに仕上げます。