渓流で逢いましょう 
フライフィッシングつれづれ日記
 



以前からあたためていた新しいランディングネットを形にしてみました
このフレームはタモの一枚板から削りだしたフレームです



一般的にランディングネットは
特にトラウトフィッシングで用いられるハンドメイドのランディングネットは
どんな形状のものでも 何枚かのフレーム材という薄い板と、グリップ材から成り立っています
フレーム部分は『合板』の状態になり、重ね合わせることによって強度を出しています


ランディングネットを作り始めて直ぐの頃
板をフレームの形に切り出したらどうなんだ??と、思いついて
センの一枚板を切り出して、カーブタイプのランディングネットを作ったことがあります
ビルダーの皆さんなら一度は考えたことがあるのではないでしょうか?

そして、いびつながらそれなりに形になり、ニスを塗って網を付けて
一応使えるものが出来上がりました
でも
その数週間後、フレームは変形し、木目に沿って見事に割れてしまいました

木目に沿って見事に割れたフレーム、、、
お陰で木の性質とランディングネットのフレームが何故薄い板を張り合わせるのかを思い知らされました・・・

でも、いつか単材を削り出して、実用に耐えうるランディングネットを作りたいと思いました

それからも、ご縁があっていろんな方にランディングネットを使ってもらえることになり、自分なりに工夫してものづくりを進めるうちに
『ああ、この方法、一枚板のランディングネットに使えそうだ・・』
などと、少しずつアイディアを蓄積していったのですが、一番の問題点は

フレームの強度を出す方法
正確に削りだす方法

この二つ

僕の限られた工具と手だけで正確に形良く作ることは容易ではアリマセン
今年に入ってから準備をはじめたのですが
そのアイディアを形にするために更に工夫が必要になり、一つ一つ問題をクリアするのに更に時間が掛かりました(^^;

で、今月に入ってから実際の作業を始めて
試行錯誤の結果
一枚板から作ったランディングネットを形にすることが出来ました

少し種明かしをすると
強度を出すために、フレームの内側に溝を削って、その溝の中に板を3枚貼ってあります
つまり、フレーム部分の中にフレーム材を埋め込んであるんです

埋め込んだ材は3面で表面のタモに接着されて全体が一つの合板となります

コレで、表面的には一枚板でも割れることなく、変形を防ぎ、強度を出すことになります

でも、一番難しかったのは正確な切り出しと最後まで形を歪めることなく作業を進める手順
この方法を編み出すのに一番時間が掛かりました(^^;





フレーム部分の上下側面は珠杢が連続しています
一枚板だから出せる木目ですね







グリップ材もフレーム材も無い、全てが連続している一つのマテリアル
素材そのものを活かすということではこれ以上の方法はありません



今回は1mm弱の内張りを入れて、埋め込んだ材を隠すようにしましたが
実際埋め込んだ材だけで強度が出ていましたので、次回は内張りを入れずに作ってみようと思います
そうすれば、内側の木目も演出することが出来ますよね

黒い材を埋め込んで、コントラストを出すのも良いかもしれません



この方法はいろんな可能性を秘めているんです


楓や花梨の一枚瘤から削りだしたランディングネット

木目の込んだイチイの一枚板から削りだしたフレーム

トチのトラ板で作った全身虎目のランディングネット

タモの虫食い板から削りだすことも実際可能です


想像するとワクワクするんです
ランディングネットとして、今まで見ることの出来なかった風景を見ることが出来そうで・・(^^;


もったいぶりましたが、この手法が僕のオリジナルランディングネット工法

一枚の板から削りだすという、単純な発想ですが、実用に耐えうるものにするために、たくさん考えて知恵と時間をを注ぎ込みました
今までに無いモノだと自分としては思ってます

以降、他の材でも作って行きます
またブログ上で公開しますので、お付き合いくださいね(^^

とりあえず、このフレームに網を付けて実際に使ってテストも必要ですしね。
塗装もまだ仕上がってマセンし(笑











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今朝は3時半に起きて4時に家を出て、5時前に川に入って・・
昼に帰ってきました、、、



いやはや、いや
少々の虹鱒と、アメマスと、キュー様に相手してもらったんですけどね、、




唯一写した魚の写真がピンボケで(^^;




もう夏なんだなあ・・・

ライズが無いとなかなか厳しい状態ですね。。

一雨と言うより
ものすごく降って、2、3日川休みにならないかな(^^;


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