無知の涙

おじさんの独り言

恐怖の歯医者4

2010年08月11日 | 怪我・痛い系
麻酔を3本も打ったおかげで、確かに感覚は鈍くなった。

だが、鈍くなったのは痛みのある部分以外だけで、歯を削る振動は確かな痛みとして僕は認識している。

つまり、麻酔が効いてないのだ。

あががが
痛い。

ちょっ待って!と言いたいが、言葉にできなーい。

女医「ちょっと!舌動かすと切るわよ」

ええええ
もはや神に祈るしかない。
エロイムエッサイム
エロイムサイオッサン


だめだ!
痛い!
長い!


そうだ、この痛みを上回る痛みを与えて、この痛みを消してしまえ!

腕の肉をギュギューとつねる。

だめだ!
痛い!
(うるさい)


どれくらいの間そんな悶絶を繰り返したか。

ようやくキュイイィィインが止まった。


はぁはぁゲェフ


「これでようやく麻酔を打てるわ。」

は?

「歯の中が化膿して痛みを感じてるんだけど、いまその部分が見えるようにしたの。ここに麻酔しないと効かないのよ」

なるほど。
それで効いてなかったのか。

いやいや、ちょっ待て。
なるほど、じゃねぇ!


「それじゃ、行くわよ」


女医はそう告げると、
膿んで気が狂いそうなくらい痛い部分に、注射針をグサリと刺した。

おぎゃああああ!!


おしまい

恐怖の歯医者3

2010年08月09日 | 怪我・痛い系
まずはレントゲン。

何枚か違う角度で撮り、
いよいよあのイスに着席。

僕のレントゲンをしげしげと見ながら女医が言う。

「どうしてこんなになるまで放っておいたの?」


僕「すみません」
どう言っても言い訳にしかならないので、謝るしかない。


女医「ちょっとコレ大変だから覚悟してね」


え?
い、いやだ!
帰る!

本気で「やっぱヤメます」、という言葉が喉ちんこまで出かかったが、理性で押し止める。

ばかやろう!
おまえの男だろ
男だろというか、もうオッサンだろ!
歯医者くらいでガタガタ言うな

ガタガタ

女医「麻酔打ちますよーちょっと痛いかも」

注射は別に怖くない。

チクリとした痛みが歯茎から脳に伝わる。

女医「あなた体が大きいから、あと2本くらい打っておくわね」


ゾウか。


そしてプスプスと麻酔を追加される。

次第に奥歯らへんの感覚がぼんやりしてくる。
やはり3本打ったのは正解だった。

そして、いよいよあの機械音を僕の耳は捉えた。

キュイイィィイン!

うおおお。
相変わらず怖ぇぇ。

もう、だってコレ
殺る気だよね!完全に!
っていうパターンの音だよ。

女医「はい、じゃあ口を大きく開けてねー」

キュイイィィイン・・
旋回してるのであろう器具が歯に接触する。

キューーン

普通はここで安心する。
何故なら麻酔が効いていて、実際はほとんど痛くないからだ。

だが、今回は違った。
歯を削る細かい振動が、
しっかり奥歯の痛い部分に届いているのだ。

つまり、痛いのである。

なん・・・だと・・・

つづく

恐怖の歯医者2

2010年08月07日 | 怪我・痛い系

そうしてデンタルクリニックに電話かけてみる。

ホームページを見ながら、
デンタルクリニックに電話を掛けてみる。

お、店長が女性じゃないか。
院長か。


とりあえず、なんとか急患で受け付けて貰えることになった。
仕事場から3分くらいのところ。

あとは、僕が行くだけだ。

痛みに背中を押されるように歯医者へ向かう。
周りの風景がいつもより鮮明に見える。
ああ、もっといろんなことをしたかったなぁ。
って、死刑囚か。

そして病院の前に到着。
「龍がごとく」ならドン!と効果音がでるとこだ。

階段を上がり、そっと扉を開ける。

受付の女性が見えた。
優しそうな感じ。
少し安堵しつつ、「あのう、さっき電話した者ですが」

優しそうな女性の背後から突然年配の女性が姿を現した。
「あ、時間ないから、さっさとコレ記入して。ちょっ、靴ぬいで!」

やばい。
コレやばいパターン。
時間なくてイラついてる時の女性は残酷な天使のテーゼ。
しかし急患で見てもらう僕にいちいち文句を言う資格は無い。

そうして僕は焦りつつ、プロフィールを書き始めた。
すると、「あ、もう時間ないから、そこまででいいわ」

えぇっ・・・。
名前しか書いてませんけど。

そして診療室へ。
あの匂い、あの器具、
ああ、意識が遠くなってゆく。

 

つづく




 


恐怖の歯医者

2010年08月06日 | 怪我・痛い系
二ヶ月くらい前から痛かった奥歯。

先週からかなり痛むようになり、もう限界。
歯というより、頭と首が痛くなってきた。


そもそも2年前くらいに治療してた歯なのだが、忙しくて途中で放置プレーしてしまったのである。

今や相当に悪化してるだろうな。



早く治療しないと、と思いつつ、ここまで放置してしまった理由はただ一つ。

歯医者がひたすら怖い、というだけのことだ(えばるな)。



そもそも僕は痛みに対して、それほど敏感ではない。

ホチキスで頭をガシャガシャ縫われるようなケガでも、ガラスで手の甲を8針縫うくらいバックリ切っても、スネを強打して骨まで肉が削げても、バイクで車に追突してブッ飛ばされても、バレーボールでバケツ二杯くらいの流血しても、そんなに騒がない。パンチで鼻の骨を折られた時だって、普通に家帰ってメシ食って寝た。

感覚が基本的に鈍い。

それが歯医者となると、
全然ダメ。

なんでなのか。

地震
カミナリ
火事
親父

というが、僕の場合は、

地震
歯医者
遊園地の高いとこからヒューて落ちるやつ


という順位。


やだ。
歯医者なんか行きたくない。

でももう仕事できないくらい痛い。

やれやれ。
覚悟を決めるか。


さあ、検索を始めよう。

1つめのキーワードは、
歯医者

2つめのキーワードは、
優しい

最後のキーワードは、
痛くない


うーん、絞り切れないな。

まあ近い場所じゃないと意味ないから、場所と歯医者で再検索


ズラッと歯科医が出てきた。

○○矯正歯科とかいかにも痛そうだよな。 頑固親父が扉の反動で歯を抜いてそうなイメージがある。


○○デンタルクリニック。
お、なんか最先端ぽい。
針の無い麻酔とか。
ここにしよう。


つづく

抜糸してくれ

2010年03月08日 | 怪我・痛い系
土曜日は忙しくて診察をスッポかしてしまい、マズかったかなぁと思いつつ昨日は病院へ。


酒禁止と言われていたが、土曜日はガッツリ飲んでしまったし。

包帯は取ってるし。

髪洗ってるし。

薬飲んでないし。


まぁ正直に仕事で行けませんでしたと謝るしかない。

っつーか、もう抜糸して欲しい。

2年前くらいに右手の甲をガラスでバックリ切った時は2日で抜糸したけどなぁ。

そして病院へ。
この病院は朝来ると混んでて、平気で1時間くらい待たされるのだが、今日は奇跡的に空いてる。


10分で診察室へ呼ばれる。

先生と向かい合い、
「土曜日はすみませんでした。仕事が抜けれなくて来れませんでした。」とまず謝る。

先生「そうだっけ?」

えぇっ・・・


先生「はい傷口見せてー。おーキレイキレイ」

包帯がないことにさえ気付かず、傷口を見ながら喜ぶ先生。


また例によって消毒液をグリグリ傷口に押し付けられる。

先生「まだ痛い?」


太いホチキスの針が頭に刺さってて、
それをグリグリ押し込まれたら痛いと思うけど、
ふつー。


先生「じゃ次は水曜日に来て」

僕「あのう、まだ抜糸できませんか?」


先生「うーん、傷口が深いからねぇ。」


先生「じゃ水曜日に半分だけ抜糸してみようか」

えぇっ・・・
俺の頭はお楽しみプレゼントじゃねーんだよ。

半分OKなら全部OKやろがい。

僕「やっぱいいです」