無題

慌てなくたって
いつか僕は消えてしまうけど
そうやって何度も逃げだすから 何も無いんだよ

オーディオコンポから流れる曲に耳を傾け、僕はふと窓の外を見る。
ぼんやりした空気の中で、一際浮きだつピンク色の花ビラ。

春。

彼女が僕の部屋に住まうようになって早くも三ヶ月が経つ。

お陰でたくさんの映画を見ることになった。
くだらないものから、良く出来たものまで、映画館には実に多種多様な物語が用意されているのだ。
まるで僕自身の退屈な人生を埋め合わせするかのように。

その日も最後のレイトショーを見終わり、映画館を後にした。

僕がこのような行動を取る事によって、少なからず彼女を傷つけているのかもしれない。
それともホッとしているのだろうか。

真相は分からないが、これが僕の彼女に対しての精一杯の配慮であり、またメッセージでもあったのだ。


伝達。
言葉で会話する事は間違いなく伝達行為である。
我々は意思伝達をする事により、高度な文明を築いてきたのだ。
好む、好まずに関わらず。

しかし僕らは本当の事を伝えようとはしない。

春らしくない冷めた風が僕の体を通り抜けて、ビルの間に吸い込まれてゆく。

辺りに光は無く、人影もない。
ふと昔読んだツルゲーネフの小説を思いだしたが、肝心の題名が思い出せない。

題名を思い出している間に家に辿り着き、僕は薄暗い階段を上がってゆく。

デビルメイクライ

今回、挑戦するソフトは、

デビルメイクライです。

ってゲームセンターＣＸまんまの始まり方だな。

以前から気にはなっていたのですが、

難易度高そうなので、ちょっと敬遠してました。

カプコンだし。

鬼武者はやっていたんですけど、飛び跳ねる系は難しそうなんですよね。

くのいち

でもう懲りましたので。

しかし最近友達と飲んだときに、すげー面白い、という話を聞いたので、ついに挑戦します。

PS３でシリーズ４作目も発売されたことですし。

パチンコもツマんないし。

で、やってみた感想・・・・

すごい難しい(T_T)

つーか、カメラワーク悪すぎ。

なんだろう、難易度を上げる為に、ワザとこういうカメラワークにしてるのかぁ。

にしても、ヒドイ。

敵が見えない。

BGMを聞きながら、予測で攻撃してる有様です（敵に接近するとBGMが変化しますので）。

でも遊んでます。

やはり、そこらへんカプコンさすがです。

遊ばせる技術。

今は２０面くらいです。何面まであるんだろ・・・。

鬼武者と基本的には同じような感覚です。

敵を倒して、武器や自分を強化して、先に進んでゆく。

ただデビルメイクライの方が謎解き要素は多いですね。

謎を解かないと先に進めないので、けっこう夢中になります。

それと、このゲーム最大の特徴は、アクションです。

いかにカッコいいアクションで敵を倒すかで、

ミッションクリア後の評価が変わってきます。

↑僕の評価ですが、全然ダメ。

基本的にこのゲームは、剣や銃を武器にすることができますが、

剣で敵をなぎ払い、上空に飛ばし、地上からその敵めがけて銃を乱射する、

という高度なテクニックは評価高いらしいです。

上空へ投げた敵めがけてジャンプし、同時に落下しながら銃を乱射、

なんてのクールみたいですね。

でもホントに迫り来る悪魔たちを撃退するのに必死で、アクションなんて気にしていられません。

やけに手強い中ボスが次々と出てくるし。

でかーい↑

中ボス相手に、必ず２、３回負けます。

こんな調子でクリアできるのか、非常に心配。

 

 

 

 

取扱説明書メーカー

○○メーカーというのは、以前からけっこうハヤってますね。

脳内メーカー、相関図なんとか、などなど。

どなたがどのようにして開発してるのか見当もつきませんが、

どれも中々オモシロくて、よくできてます。

今回は「取扱説明書メーカー」なるものを発見したので、

ちょっと紹介させて頂きます。

リンク先↓

http://u.p0k.net/torisetsu/

いつも通り、名前を入力すると、その人の取扱説明が表示されます。

因みに僕の場合はこんな感じ↓（苗字と名前に間にスペースあり）

 

○○○さんをご使用する際には以下のことに気を付けて下さい。

• 雑巾でこすったりしますと変質する原因になりますので、ご注意下さい。
• 湿気やほこりの多い場所に置かないで下さい。
• 高いところが苦手です。誤動作の原因となりますので、高層ビルでのご使用はお控え下さい。

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また、○○○さんを以下の場所でご使用にならないよう気を付けて下さい。

• 海のそば
• 動物園
• 教会
• 結婚式

---

○○○さんが故障かな？と思われる場合は以下のことを試してみて下さい。

• 足の臭いをかいで、異常が無いようでしたら使用を続けても問題ありません。

 

それでも○○○さんが正常に動作しない場合は。

• 「給料を上げて下さい」という、無言の叫びです。

 

そうですか、無言の叫びですか。

と、いうワケで、

楽しくて、ほんのり悲しい

取扱説明書メーカー、あなたの取扱説明は？

 

マイ ファッキン バレンタイン

事務の女性からギリを貰って、

バレンタインだということを思い出した

ヘタレパチンカーです。

ああ！ということは節分も終わってるのね。

最近は朝のニュースさえも見てないので、

完全に世間から取り残されつつあります。

今ではバレンタインなんて、

どっか遠い国で行われている、よく知らないイベント

くらいに無関係かつ無関心になりつつありますが、

学生時代はけっこう意識しましたね。

あのバレンタイン一週間前くらいからの、

男子生徒のソワソワ感が見てて面白かったです。

え？なんでオマエ今日の体育の授業、そんなハリキってんの？

みたいな。

かく言う僕も、中３のバレンタインで、

とある女子生徒の何気ない一言で、だいぶ恥ずかしい思いをしました。

「ねぇ、○○ちゃんが、アンタに本命あげるみたいだよ」と女子。

「なんだそれ、知らねーよ」←ホントはスゲーもっと詳しく知りたい。

そして当日・・・

朝、なんもない。

昼、なんもない。

放課後、なんもない。

ギリギリの義理チョコを幾らか貰っただけで、噂の本命チョコが姿を見せません。

用も無いのに、ささやかな期待を胸に、いつまでも教室に残り続ける、

あの恥ずかしい男子生徒の姿そのまんま。

帰り道もキョロキョロしましたけど、ふだんの日常。

夜も電話くるのかなぁ、とソワソワ。

そして就寝。

で終身。

ないのかよッ！！！

布団の中でなおも悶々とする哀れな子羊。

くぅっそー、あの女、ガセネタ掴ませやがった！！！

翌日、ガセネタ掴ませた女を捕らえて、問い詰める恥ずかしい男が一人。

「えー、おかしいなぁ。あげるって言ってたんだけどな」とガセネタ女子。

それとなく確認してもらったところ、

あげようと思ってたけど、やっぱヤメた

とのことでした。

チキショーッ！！

 

 

 

 

男の戦い（文化祭外伝後編）

カラカラカラ・・・と風呂の引き戸があいたので、僕はそちらの方向を見ました。

すると、全裸のF君が入ってくるじゃありませんか！

そして「一緒に入っていい？」とF君。

ちょっと本気で一瞬パニックになりました。

僕は中学に上がった時から、親戚の男の子とさえ一緒に風呂に入ったりしません。

でも旅行なんかでは、一緒に入ります。

こういう広い家では、普通のコミュニケーションなのだろうか・・・。

でも、広いとは言っても、風呂自体はそんなに広くはありません。

湯船だって１人が限界。

僕の目の前で体を洗っているF君を見ました。

別に普通です。

僕が変に意識し過ぎているのだろうか。このまま一定の距離を保っていれば別に何もないハズ。

そう冷静に判断しようとする一方で、

素に近い方では、

ホモだホモだホモだホモだホモだホモだホモだホモだホモだホモだホモだホモだ

のホモだ警告。

そして再び冷静な方・・・

いやいや、ここで変に扱ってしまうと、F君を傷つけてしまう。

まだ確証はないのだ。

そうこうしていると、

Ｆ君が僕の入ってる湯船に入ってきそうになってる！

あ～ぶなぁぁぁぁ～い！

もう冷静と情熱の間も何もありません。

間一髪で僕は湯船を脱出し、

「さ、先に上がるから！」

と言ってサッサと風呂場から逃げてきてしまいました。

F君の部屋に戻ってから、なんとかこの状況を解釈しようとしました。

もちろん謎は新たな謎を呼び、摩訶不思議アドベンチャー状態。

つかもうぜ！ドラゴンボール！

今ボールを掴もうとか言うな・・・

と受験生の如くナーバスになってると、風呂上りのＦ君が入ってきました。

普通にしてくれれば僕の悩みも解決するところなのですが、

風呂に入る前よりも若干ですが、大人しい。

すっげー微妙！！！

僕は残ったビールを飲み干して、「じゃ、そろそろ寝ようか」

と人の家で指揮りだすほどの混乱ぷり。

F君はベッド、僕は布団を敷いてもらいました。

ちょっとこの距離感にホッと一息。

そして電気を消して横になるも、なんか寝付かれない。

こんなに男のことばかり考えてたら、それこそ禁断の世界だ！

と思い、女の子のことを考えながら、ようやく寝ることができました。

それからちょっとF君とは微妙な感じになりました。

なんかF君の態度がちょっと冷たくなったからです。

それがあの１件とどう関係しているのか、僕には分からないけれど。

そーゆーことがあったことを、当時誰にも言えなかったのが一番ツラかったなぁ。