無知の涙

おじさんの独り言

天元突破グレンラガン③

2008年05月23日 | グレンラガン

彼女の名前はヨーコ。

リットナーの村民である。
リットナー村はジーハ村から数キロ離れた所にある村で、

これ以後にグレン団の仲間となる

リーロン(左)、ダヤッカ(右)の出身でもある。

元々は何者かの兵器保管庫だったところに
人が集まって村となったのだが、
保管庫の老朽化に伴い毒ガス兵器が洞窟内に充満した為、
地下には住めなくなり、全ての村民は地上へ出るしかなかった。

そして地上で待っていたのは
人間を掃討しようとするガンメン達であった。


それ以来、保管庫に保管していた武器を手に
ガンメンと交戦の毎日を繰り広げている。

もちろん地上へ出たカミナ、シモンにもガンメン達は立ちはだかる。 

カミナの叱咤にも聞く耳を持たず、逃げまどうシモン。

ダヤッカ達の援護のおかげで、なんとか窮地を脱する。

走り去ってゆくガンメン。

彼らはダヤッカ達の抵抗に臆したのではなく、
その習性によるところのものであった。

「まいにち夜が明けるとやって来て、
                               日が暮れると帰ってゆくの」

とヨーコは言う。
それが何を意味するのかは誰も知らない。

夜---------------
地上に出てきてようやく訪れた安息の時。
カミナとシモンは星空を見ていた。

「地上に出てきて良かった、なぁシモン!!」
とカミナは晴れやかな表情でシモンに言う。
シモンが敵から逃げた事は責めない。

カミナとは対照的にシモンの表情は冴えない。
シモンにとっては天井や壁の無い自由の喜びよりも、
迫り来るガンメン達への恐怖の方が大きかった。

そうして夜は更け、朝を迎える。

再び襲い来るガンメンたち。

迎撃するリットナーの村民。
カミナはシモンにラガンで出撃するように言うが、
何故かラガンが全く起動しない。



そこに----

凄まじい衝撃と共に、更なる一体が姿を見せる。


その地響きを感じたシモンが何かに気づく。

 

 
「アイツらだ・・・
   アイツラが父さんや母さんを!!」

怒りを剥き出すシモン。

その衝撃はかつて父と母を土の中へ葬り去った時の
地響きそのままであった。

その時、ゲージが螺旋を描く。

それまでピクリとも動かなかったラガンが起動する。

シモンはカミナをラガンに乗せ、敵へ突っ込む。

突撃と共に、カミナは敵のガンメンを奪い獲ろうとする。
中から人とも獣ともつかぬ生物が逃げ出す。


見事奪取に成功したカミナは操縦席に座る。

だが・・・・

カミナを拒絶する。

それはカミナを圧迫する。
戸惑うカミナ。


そしてカミナはモニター越しにある物体を見る。


人間の頭骨である。
ガンメンたちに打ち滅ぼされた人間の頭骨である。


 

 

 

 

 

突然、ガンメンの手が動作し、
目の前の頭骨を押し潰す。

「俺を誰だと思っていやがるっ!!!!!!」



カミナの精神力がガンメンを支配する。
その機体にカミナが
グレンと命名する。

 

そしてカミナとシモンのコンビネーションにより、
ガンメン達を激破する。

 


だが、安堵する暇もなく、
次の敵がカミナとシモンの前に現る。

人間掃討軍極東方面部隊長
名をヴィラル

ヴィラルが駆るガンメンの名はエンキ
これまで戦ったソレと比べ、
人間に近い形をしている。

カミナは恐れることなく立ち向かうが、
ずば抜けた戦闘能力を誇るエンキにはまるで歯が立たない。

 

シモンもアッサリと打ち負かされる。

エンキの頭部から放たれた光線が、
全てを焼き尽くす。

つづく


天元突破グレンラガン①

2008年05月20日 | グレンラガン

 

「天元」

とは、万物生育の根源という意味があり、
また
囲碁の用語では碁盤の中央(中心)を指す。(wiki調べ)

 

これはまだ・・・

自分の運命に

 

気付かぬ一人の男の物語----------------

 

今より遥かな未来。
人々は地中の穴の中で暮らしていた

時折起こる地震に脅え、
村民の心は小さく凝り固まっていた。

 

そんな無数にある集落の一つ--------
ジーハ村。

村の領土を拡張する為に、彼らは穴を掘る

その中で一際穴掘りに卓越した能力を発揮する少年がいた。

少年の名はシモン。穴掘りシモン。
  

シモンは掘削中に妙な小型のドリルを発見する

 

シモンは穴掘りに関しては突飛な才能を秘めていたが、
それ以外の事はからきしダメな少年である。

村の女の子たちも穴掘りばかりしてるシモンを気持ち悪がり、
近づこうとしない。

そんな女の子たちの態度に、しょげ返るシモン。
その前に一人の男が立つ。

彼の名はカミナ。


カミナ---------
一風変わったガキ大将である。
包容力があり、子分思いのいいアニキ分である。
その所為か、自分をアニキと呼ばせたがる
彼は少数の子分を従え、グレン団というチーム名をつける。

カミナはシモンに言う。

「お前のドリルは村長のモンじゃねぇ。
 そいつはオマエ自身だ。
 オマエのドリルは天を突き破るドリルなんだよ!」



彼はこの穴ぐらの上に地上があるのを見たことがある、
数少ない一人である。

カミナは地上に出たがっていたが、
誰も地上があることを信じない

そこで3人の子分とシモンを連れて脱出計画を企てる。


「オマエのそのドリルで、あの天井をブチ抜くんだ!!」

 

だが待ち構えていた村長によって、
その計画は阻止される。

 

カミナ率いるグレン団は村長に捕らわれてしまう。
だが子分たちはすぐに村長に取り入り、
シモンは穴掘り能力を見込まれているため無罪放免。

お咎めを受けたのはカミナ一人であった。



村長がカミナに怒鳴りつける。
「いい加減に目を覚ませ!お前が言う地上なんて物はない!」


だがカミナも屈しない。
「そんなコトはねぇ!俺は見たんだ。

 地上には壁はねぇ!天井もねぇ!

 その代わりに光り輝く青空があるんだ!」


その時、突如として地震が襲う。

 

村民たちはパニックに陥り、穴の中に逃げ込む。


だがカミナは逃げない。


「カミナ!逃げよう!カミナ!」
シモンはなんとか説得しようとする。


「イヤだ。…オレは逃げねぇ!」



強情を貫くカミナ。

シモンの脳裏に

辛い過去がフラッシュバックする。

 

ガレキに押しつぶされていく男女。
幼いシモン。


届かない手・・・・

 

「逃げないと!潰されて死んじゃうぞ!!!」

シモンのその言葉を聞いたカミナは
我に返ったようにハッとする。

「そうか…そうだったな。オマエは…
                               安心しろ!もうおさまる」


シモンを守るように抱き寄せるカミナ。



やがて揺れは止まり、
隠れていた村民たちが姿を見せる。

カミナは叫ぶ。

「毎日まいにち!!

   こうやって地震に脅えて生きてゆくのかよ!!」



「地上に天井はねぇんだぞォッ!」


カミナは牢獄に入れられ、


シモンも穴掘りに戻される。

シモンは穴を掘りながら考える。

「地震で俺の親は死んだ…七つの時だった。
 こうやって、いくら穴を掘ったって、
 俺も、みんなも、いつか天井が落ちてきて潰されて死ぬんだ。

                                

           それが決まりなんだ」

 

だがシモンはふと思う。
「決まり…なのか?」

その時、シモンのドリルが再び妙な物を発掘する



それは巨大な人の顔だった-----------



シモンが最初に掘り出した小型のドリルが反応する。

 

シモンはその巨大な顔をカミナに見せようと、
牢獄まで穴を掘り、カミナを連れ出す。

その時、すさまじい爆裂音と共に、
天井が砕かれ、穴ぐらに降ってくる物体(unknown)が一つ。

それは巨大な顔に手と足が生えた
奇妙なロボットだった。

 

つづく(次回!未定!)