「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

THE有頂天ホテル

2006-01-29 | 映画
三谷幸喜監督の映画は「ラジオの時間」「みんなのいえ」と観てきました。テレビもあの(世間的には不評を買った)「新撰組!」もほとんどみた私。話題の「THE有頂天ホテル」も観ねばおくまいという感じで行ってきました(←要するに意外と好きなんですよね。同世代だし)。好評ですでに100万人を超える動員だそうです。

《ストーリー:goo映画より》
物語の舞台は大晦日の大ホテル。そこに集ったそれぞれの人々に起こるそれぞれのハプニング。彼らに、幸せな新年は訪れるのだろうか?“ホテルアバンティ”の副支配人である平吉はなんとか今日、大晦日を無事に終えたいと願っていた。しかしなぜだか総支配人は行方知れずになり、ホテルにはワケありの人物たちが続々集結。彼の願いもむなしく、トラブルばかりが発生していく。おまけに別れた妻と遭遇。働いていると言えなかった平吉は、授賞式に呼ばれて来たのだと嘘を付いてしまうのだった。

まあ、三谷作品の正当的な系譜をたどる作品です。どたばた、浅草喜劇のような笑い、ちょいと人情話があって、メッセージ性もある。役者は相変わらずそうそうたるメンバー。役所広司、松たか子、佐藤浩市、篠原涼子、香取慎吾、オダギリジョー、津川雅彦…。これらの芸達者をうまく使い、個性を引き出しているという観点でいえば、三谷さんも監督として腕をあげたということになるのでしょうか。役者さんが自由にやっているという感じが伝わるんですよね。

はずれはない作品です。笑えるし。でも、別にこれが「すごい名作!」といえるかというとそうでもないような。まあ、私的にはお薦めと、テレビで観ても、の境界線上の作品といったところでしょうか。寄席にいくのは金がないけど、安価で「笑いたい」という向きには、お薦めです。