「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

あたたたたた

2008-02-29 | つれづれ
いやあ、やってしまいました。他人事と思っていて、「まさか自分が」という、まさに事故の典型例。携帯を水没させてしまいました…

バックアップを怠っていたため、アドレスや番号、300件ほどがパー。写真データやエディ残高(ま、これは手続きすれば復活するようですが)など、まさにプライスレスな価値のものが一瞬にして失われてしまった…

昨日の出来事。あまりのことにしばし呆然として、何も手につかない状態でした。ふー。仕方なくまだ更新には早いけど新機種購入。ほんとは今年あたり国内で販売予定のiPhone(7:3でソフトバンクでしょうが、3割ぐらいの可能性にかけた)を狙っていたのですが、目論みもパー。出費も痛いです。

ああ、ほんとに愚かしい。でも、ほとんどない可能性のようですが、2、3日したらデータが復活するケースもあるとのことで、ほんの少し希望をつないでいます。

みなさまも他山の石として、くれぐれもデータのバックアップはしましょうね。はー。

「もやしもん」6巻&「神の雫」15巻

2008-02-24 | 
たまたま同日発売になった「もやしもん」の6巻と「神の雫」15巻。偶然ですが、今回は内容が両方とも(って、神の雫は当然なんだけど)ワインのお話でした。以下、読んでいない人には何の話かちんぷんかんぷんの感想文になります。

もやしもんは醸造学の話がベースだからいつかは出ると思っていましたが、今回は全編フランス物語。ブルゴーニュのドメーヌを舞台に菌と人間のお話が描かれます。ちょっと菌の出番(あ、あと教授の出番も…)が少ないのが寂しいですけど。以前も書きましたが、この作者、登場人物の区別がつきにくい。でも、それさえも逆手にとってというか、ほとんど開き直って、今回は「似た人物が登場した」という設定でお話をつくってしまった。すごいサービス精神というべきでしょうか。

神の雫のほうは、今回で、遠峯と雫の母親の関係性が垣間見えましたね。どうも偉大なる親父さんが先に愛したのは…のようで。どこで雫が2人の関係に気づくのか。大きな流れができあがった感じです。「第4の使徒」の話の後はなんとなくつなぎの短編。でも、遠峯と雫の関係が近しくなる、というかお互いを理解しあう一つの布石のような展開にもみえます。それにしても、作品中で「ワインは寝たり起きたりを繰り返す」とありますが、本当なのでしょうか?なんだか、にわかには信じがたいのですけど…

付け足すと、今回は両方の話がシンクロしている部分が。ほんと偶然なんですけど。ワインは生まれたときから消え行く運命にある芸術、という話。もやしもんで問いかけ、まるで神の雫が答えているかのよう。同じ日に読むと笑えます。

映画「明日の記憶」

2008-02-22 | 映画
渡辺謙さんと樋口可南子さん主演の「明日の記憶」。小説はラストの数ページで涙が止まらなかったのは以前書いた通りです。映画を観たのですが、ちょっと残念な感じがしました。一番の見所であるラストシーンが、やはり原作に追いついていません。想像力の翼が不自由になった分だけ感動が薄れた感じでしょうか。ただ、樋口さんの抑えた演技にはただただ感服しました。どこにでもいそうな女性でありながら、夫への桁違いの愛情と、耐え難い苦悩にも決して負けない、芯の強そうな女性役はまさに適役ですね。自分がああなったときに果たして…

ディパーテッド

2008-02-20 | 映画
私の大好きな香港映画「インファナル・アフェア」のハリウッドリメーク版「The Departed」。これ、噴飯モノでした。マット・デイモンとレオナルド・ディカプリオという豪華俳優が演じているからいいじゃん、という感じで、原作のもつ陰影がまったくなくなった映画でした。やはりトニー・レオンとアンディ・ラウのような演技は望むべくもない、というか、これたぶん、仏教的な感性がないとやはり原作の深さが出ないのではないか?と思ったしだい。

原作は善悪の絶対的基準などない。悪は善であり、善は悪である。生き残ったアンディ・ラウはその曖昧模糊とした善悪のねじれきった無間地獄の中で人間として極限の悩みにさいなまれながら生き続ける。ところが、やはりハリウッド版はキリスト教的なのか、善悪が明確で、濁りがない。だから陰影に乏しく、無間地獄の感じがまったくでない。だからこそ、あんなふうに原作では生き残って苦悩しつづけるアンディ役であるマット・デイモンも殺害されるという結末にせざるをえなかったのでしょう。書きながらなんとなく自分を納得させていますが、これでアカデミー賞4部門…じゃあ、原作はいくつ取れるのやら。どうもハリウッドの底の浅さを感じてしまいました。

誰も知らない

2008-02-18 | 映画
なんという重い映画。なんという絶望感にさいなまれる映画。柳楽優弥がカンヌの主演男優賞を受賞したことで知られる「誰も知らない」。この映画を観て、日本が戦後築いてきた社会はいったいだれのために何を目的に構築されてきたのかと、ただただため息が出ます。

この映画に出てくる「大人」がだれもかれも子どもに見えてしまう。子どもを捨てた(という意識すらたぶんないのだろう)母親を筆頭に。「大人」は「私が幸せになって何が悪いの」「自分だって大変なんだ」と子どもに「理解」を求める、というか、理解を強要している。あまりの身勝手さ、幼さ。人と人とのつながり(家族さえも)のあまりに脆弱な希薄さに気づかされて愕然とし、大人社会が築いた福祉などの制度がいかに無力なのかに呆然とします。

コンビニだけが人と人との接点。あの子どもたちの目に映る社会はどんな風景だったのか。人間の姿は見えていたのか。ちょっと重すぎて頭がクラクラする。主人公の少年を演じた柳楽優弥の目の鋭さに、にらまれて立ち尽くすような感覚に見舞われます。その目の絶望的なまでの暗くて深い深淵に背筋が寒くなります。すみません。まとまりのない感想ですが、ほんとに衝撃的で、まだ自分の中でまとまりがつかない感じです。

飲みすぎワイン会

2008-02-17 | ワイン
昨夜は知人たちとワイン会を開催。おいしく楽しく、は良かったのですが、なんと楽しくて止まらなくなり、次々とえんえん6時間!気がつけば5人で9本も空けてしまい、さすがに今日は久しぶりの二日酔い昼ごろまで頭が痛いだのなんだのとゴロゴロしてました。あー、せっかくの休日がもったいない。


そうはいっても、幸せな味わいだったもので…で、飲んだ中で印象に残ったのがまず「ジャック・プリウール ボーヌ・プルミエ・クリュ・シャン・ピモン1999年」。甘み、酸味、渋みのバランスがよく、というか、とても丸まった感じの優しいエレガントなピノ・ノワール。



さらに素晴らしい味わいにしばしうっとりとしたのが、同じドメーヌのグランクリュ「ジャック・プリウール クロ・ヴージョ1997年」。熟成が進みまさに飲み頃。先の一本と同様にバランスよく丸みを帯びた味わい。最初はラズベリーの甘い香りに樽からくるバニラのような香りや、少し枯葉的な要素も感じます。それが時間とともにすっきりとしたハーブのような香りが中心になってくる。レモングラスのような香りでしょうか。ミネラル的な感じもします。素晴らしい味と香りにニコニコです。


あとは話題の一本として「神の雫」に出てくる「ピュイゲロー」の2005年。この一本は、漫画の中の物語も好きなのですが、味わいがなかなか。コストパフォーマンスが高い。「シャトー・ル・パン」の所有者がコート・ド・フランに造ったシャトーです。優しげな味わいで、漫画にあるように「いつまでも付き合えるやさしさ」と表現したくなる。メルローの優しい味わいをうまく引き出しながら、しっかりとした骨太な部分も感じます。見事な一本だと思いました。

このほかにもとにかく、飲むは飲むは! ワインの魅力を皆で堪能したのでありました。

雪国

2008-02-15 | つれづれ
日頃の行いのせいか、この寒波の中、雪国に出張中です。白い世界の最高気温はなんと1度。でも雪を眺めながらの露天風呂は最高でした。ま、こんな楽しみもないとね。

顔4

2008-02-13 | つれづれ
調子に乗って「顔」です。湯沸しポットに水を入れようとして開けた蓋の裏側。



ウイルスなどに立ち向かう、防護服を着た人の顔、といったところでしょうか。アラレちゃんに出てくる人物みたい、といってわかる方はいるかな?

チーム・バチスタの栄光

2008-02-11 | 
映画も公開されてまたまた売れている「チーム・バチスタの栄光」を遅ればせながら読みました。現職の医師、海堂尊さんが書かれているだけあって、とても臨場感あふれる手術場面や医学の説明に惹かれ、ストーリーに惹かれ、個性豊かな登場人物たちに惹かれます。なるほど、ベストセラーになるわけです。

内容への感想は置いておいて、感心したのは、いま現実に顕在化している医師の過勤や医療制度が現場から崩れていく状況を早々に認識し、懸念を表明している点です。これも現職の医師ならでは。特に犯行の動かぬ証拠となる「Ai剖検(死亡時画像病理診断)」は最近ちょっと新聞記事で目にしたばかりだったので、やはりその先見性に感心しました。人殺しの元時津風親方の件で愛知県警が司法解剖さえしていなかったニュースで知ったのですが、現実に解剖が行われる件数の少ないこと! Aiを行えば遺体に損傷を与えることも無く検視ができる。これは早急に普及させていくべきだと私も感じます。

この前の日曜の朝日新聞書評欄に著者インタビューが掲載されていました。「小説を読んでくれた一人を変えたい。伝えたいことが強いかどうか、強度の勝負なのです」と語る海堂さん。医療の現場を改善・改革するために大きな役割を果たす方かもしれません。

ブラインドテイスティング

2008-02-10 | ワイン
初めてワインのブラインドテイスティングというのを体験しました。品種を内緒のままグラスに注いでもらい、それが何かを当てる。赤の品種、カベルネソービニオンとカベルネフラン、グルナッシュ、シラー、ピノノワール、ガメイということだけが事前に伝えられました。ベテランの方にはなんということもないのでしょうが、なにせ初体験。これまではぜんぜん意識しないで「ああ、うまい」「うーん、いまいち」という感じで飲んでいたので、なかなかに面白い体験でした。

なんとなく真剣な顔をして、グラスをちょいと傾けて色合いをみる。明るいか濃いか、っていう程度しかわからないですけどね。で、香りをかぐ。6種類も一度に比べると面白いもので、ぜんぜん個性が違うのがはっきりとわかります。といってもそれが何か、まではまだなかなかわからないのですが。でも、比較すると相対化ができるので、「こっちのほうが酸が強いな」「これはキャンディみたいな甘みがある」「あ、ピーマンのような香り」とか徐々に違いがはっきりしてきます。で、品種がなんとなくわかるんですよね。面白かった!

グルナッシュとシラーの違いが知識としてもまだよくわかっていなかったのですが、比べて「なるほど、グルナッシュのほうが干し葡萄のような甘みを感じる。酸がやや穏やかかな」というような勉強になりました。今回飲んだワインではガメイとカベルネソービニオン、カベルネフラン、ピノノワールは比較的個性がはっきりしていてわかりやすい気がしました。

それにしてもワインの表現方法ってポジティブシンキングですよね。だって「すっぱい」は「酸が豊か」、「甘い」は「果実味が豊か」、「渋くてとても飲めない(笑)」は「タンニンが豊富」とか、要するに否定的ニュアンスを耳障りのよい言葉に言い換える。これ、日常生活に応用できたら私も少しは敵が減るのでしょうけどま、いまさら気づいても遅いかな。

顔3

2008-02-08 | つれづれ
どうでしょうか? コンセントですけど、顔に見えません?



ちょいと不意をうたれた食パンマン、といったところでしょうか…

十二国記

2008-02-07 | 
つ、続きが読みたい! と切に思う小説にはまってしまいました。「十二国記」(小野不由美さん)のシリーズ「月の影 影の海」「東の海神 西の滄海」「風の万里 黎明の空」「図南の翼」「黄昏の岸 暁の天」「華胥の幽夢」。おかげでここ10日ほど睡眠時間が減ってしまいました。

古代中国を想起させる不思議な幽玄世界にある十二の国々の物語。天帝、神、仙人、王、麒麟、妖魔、騎獣などが住まう、と書くと「なんだ子供だましのファンタジーか」と思われそうですが、これがとんでもない! 日本とも時々時空がつながってしまうこともあるこの世界が、まさに隣にあるかのように、すんなりと受け入れられてしまう。実に自然に、世界が存在するかのような感覚に、というか自分がその住人になったかのようにさえ思える。まさに読書の醍醐味の一つ、本の世界への没入です。

まず「月の影 影の海」での導入の仕方がうまい。普通のどこにでもいそうな高校生の日常が徐々にフェードアウトするように十二国記の世界につながっていき、そちらの住人となる。自然にその世界に連れて行かれるかのような感覚。

仙人や王といっても普通の民と同じように、間違いも犯せば、悩みも苦しみもする。喜びもすれば苦しみもする。絶対の善も悪もない。ごく普通に「人間」なのです。だから、世界に違和感を感じない。陰惨な話が多い。でも、そんな世界でも希望を見出そうとあがく登場人物たちの姿に励まされる思いをいだき、共感をおぼえる。

どの登場人物にもいろいろと魅力を感じますが、個人的にはやはり慶王の陽子の成長する姿が特に魅力的です。真面目だけど生きるのに不器用そうな景麒とのやりとりがいかにもありそうな感じがします。尚隆はかっこよすぎるぐらいな部分もありますが、一度「国」を失った経験の重みをときおり感じさせる行動にしびれます。恭の少女王もなかなか。

神もどうやら「人間的」な世界を天に展開しているようで、その世界ものぞいてみたいですし、なによりも泰国の行方、王・驍宗はどこに行ってしまったのか、能力を失った泰麒はどうなるのかにとても興味が尽きません。というわけで早く次作が読みたい!となるわけです。 小野さんに期待します。

もしこんな文書で、この本に興味をもって呼んでみようと思ったら、読み始めたらはまることを覚悟の上で読んでくださいね。

アンジェラアキコンサート

2008-02-02 | つれづれ
アンジェラ・アキのコンサートに先日、行ってきました。ツアー最終日前日、東京国際フォーラム。ちょっとオジさんは浮くかなあ、などと心配していたのですが、世代が想像以上に幅広く、若者も概して真面目なおとなしい感じの子が多い。というわけで、浮くようなこともなく(と少なくとも自分では思っているのですけど)、楽しんできました。

透明感のある伸びやかな歌声、ピアノもお見事なのは言うまでもなく、これだけでも十分楽しめたのですけど、この人のコンサートは文字通り「面白い」なにせ、あのメガネから受ける一見真面目そうな印象と、ハーフの美しい顔からは想像もつかない関西弁トーク。とにかくしゃべることしゃべること。まるで綾戸智絵さんを若く美しくした(笑)感じのノンストップ爆笑トークです。

サービス精神が旺盛で、客席が楽しめるように心を配る。それが無理しているというう感じではなく、自分も楽しんでいるのが伝わるから、こちらとしても素直に気持ちがいい。歌だけでもとても満足なのですけど、トークが加わると、なんというかお得感がすごーーく高い。「いい買い物させてもらいました」という気分です。珍しいタイプのシンガーですね。

いやあ、オジさんは素直にファンになってしまいました。アーチストによっては「コンサートには行きたいと思わない。CDのほうが良い」というタイプもいますが、アンジェラは「とにかくコンサートに行きたい」と思わせるタイプだと思いました。次の機会が楽しみです。

久しぶりですが「顔」です

2008-02-01 | つれづれ
久しぶりの「顔」シリーズ(?)です。



オフィスの廊下で見つけました。非常灯ですね。ちょっとおでこが光ったのが残念ですけど、どうでしょうか?

あ、ちなみに「顔シリーズ」なんてないのですけど、また見つけたらアップしますね。