今回唯一の「観光地」旅行は上海郊外に広がる水郷地帯のひとつ「朱家角」です。市街地から高速で約50分ほど。蛇足ですが、上海は市街地部分の高速代金は無料で制限速度は80キロ、郊外に向かう高速は20元で制限速度が120キロだそうです。一応社会主義を名乗る国ですが、都市間高速が民営なためでしょうか。インフラの整備のスピードはほんとに驚くばかりです。
閑話休題。で、この朱家角は明代からの家屋を生かしたというか、生活空間をそのままに観光化したような街。多くの中国映画がここでロケをしています。写真をみていただくと少しは雰囲気が伝わるでしょうか。どこか懐かしい、ほっとする景色です。ここでブラブラ散策。明代の家具を生かした現代絵画美術館やお寺をめぐり、水路に臨んだお茶屋さんで一息。なんだか時の流れもゆったりとした感覚で、とても落ち着けた。ただ、ここは、夏場はどうなのでしょう? 上海市内は相当公害があるように感じましたので、水がにおいやしないか、ちょいと心配。ま、それはおいておいて。
市街では南京東路というバンドからつながるメインストリートの変化を楽しみにしていたのです。でも、行ってびっくり。以前は人があふれにあふれ、百貨店やらその当時の先端の店などが並ぶ活気ある通りだったはず。ところが…
ろくなショッピングする店がない。人通りも以前に比べて格段に少ない。え、なにこれ?という感じです。私にとってこの通りは最初の中国訪問で一番モノがある場所と刷り込まれていたのですから…しかもよくみると歩いている人はほとんどが地方から出てきた人のようです。服装と言葉ですぐにわかります。上海人はどこに?
というわけで、向かったのがその名も「新天地」。
スタバをはじめ、ブランド店もいくつか。しゃれた感じのレストランやカフェ、シネコン、スポーツクラブなどもあり、石造りの町並みのとあわせてなかなか楽しめそう。実はここ、中国共産党が第1回大会を秘密裏に開いた場所。つまり共産党誕生のいわば聖地で以前は民家のカベに「ここで第1回中央大会開催される」と案内板が掲げらていた。それをまあなんとも大胆に再開発したものです。改革開放にむけて、まずは自ら変化したことを象徴的に示す意味合いもあったのでしょうか。
それはそうと、ここでぶらついて楽しいと思ったのは短時間。なにせ買いたいと思えるものがほとんどない。そう、ソフトがやはりまだ追いついていないのです。スタバのご当地タンブラーでもせめて購入しようかとも思いましたが、まあやめておきました。近くにある「太平洋百貨店」という老舗デパートのほうがモノの質がよかったように感じました。これからですね、この新天地も。
変わらぬ中国の景色と変わる先端の景色。二つを今回の旅行では味わいました。ほかにも実は上海に住む友人をたずねるなど、30数時間をフルに歩き回ったのですが、まあ、この辺にしておきますか。
さて、わずか3回の旅行記でしたが、少しは変わりつつある上海を感じていただけましたでしょうか? あまり上海のことをほめる上海人以外の中国人や、日本人を私は知らないのですが、個人的には実は大好きな街。たとえリトル東京みたいなどといわれようと、金に汚いといわれようと、上海人は常に時代に敏感にたくましく生きてきたし、これからもそうでしょう。「よそ者」にもおおらかなところはやはり港町的だし、背丈も日本人に近いし、私のブロークン中国標準語でも受け止めてくれるし(北京の人は自分の言葉が標準語だと誤認しているので意外と許容度が狭い。上海人は上海語が母国語で標準語は外国語たいなものなので、「アジア人どうしの英語」的な部分があると感じます)、いいところだと思うんだけどなあ。ま、観光地としての魅力は少ないかもしれないですけどね。また、変化を楽しみにいつか訪れたいと思います。
閑話休題。で、この朱家角は明代からの家屋を生かしたというか、生活空間をそのままに観光化したような街。多くの中国映画がここでロケをしています。写真をみていただくと少しは雰囲気が伝わるでしょうか。どこか懐かしい、ほっとする景色です。ここでブラブラ散策。明代の家具を生かした現代絵画美術館やお寺をめぐり、水路に臨んだお茶屋さんで一息。なんだか時の流れもゆったりとした感覚で、とても落ち着けた。ただ、ここは、夏場はどうなのでしょう? 上海市内は相当公害があるように感じましたので、水がにおいやしないか、ちょいと心配。ま、それはおいておいて。
市街では南京東路というバンドからつながるメインストリートの変化を楽しみにしていたのです。でも、行ってびっくり。以前は人があふれにあふれ、百貨店やらその当時の先端の店などが並ぶ活気ある通りだったはず。ところが…
ろくなショッピングする店がない。人通りも以前に比べて格段に少ない。え、なにこれ?という感じです。私にとってこの通りは最初の中国訪問で一番モノがある場所と刷り込まれていたのですから…しかもよくみると歩いている人はほとんどが地方から出てきた人のようです。服装と言葉ですぐにわかります。上海人はどこに?
というわけで、向かったのがその名も「新天地」。
スタバをはじめ、ブランド店もいくつか。しゃれた感じのレストランやカフェ、シネコン、スポーツクラブなどもあり、石造りの町並みのとあわせてなかなか楽しめそう。実はここ、中国共産党が第1回大会を秘密裏に開いた場所。つまり共産党誕生のいわば聖地で以前は民家のカベに「ここで第1回中央大会開催される」と案内板が掲げらていた。それをまあなんとも大胆に再開発したものです。改革開放にむけて、まずは自ら変化したことを象徴的に示す意味合いもあったのでしょうか。
それはそうと、ここでぶらついて楽しいと思ったのは短時間。なにせ買いたいと思えるものがほとんどない。そう、ソフトがやはりまだ追いついていないのです。スタバのご当地タンブラーでもせめて購入しようかとも思いましたが、まあやめておきました。近くにある「太平洋百貨店」という老舗デパートのほうがモノの質がよかったように感じました。これからですね、この新天地も。
変わらぬ中国の景色と変わる先端の景色。二つを今回の旅行では味わいました。ほかにも実は上海に住む友人をたずねるなど、30数時間をフルに歩き回ったのですが、まあ、この辺にしておきますか。
さて、わずか3回の旅行記でしたが、少しは変わりつつある上海を感じていただけましたでしょうか? あまり上海のことをほめる上海人以外の中国人や、日本人を私は知らないのですが、個人的には実は大好きな街。たとえリトル東京みたいなどといわれようと、金に汚いといわれようと、上海人は常に時代に敏感にたくましく生きてきたし、これからもそうでしょう。「よそ者」にもおおらかなところはやはり港町的だし、背丈も日本人に近いし、私のブロークン中国標準語でも受け止めてくれるし(北京の人は自分の言葉が標準語だと誤認しているので意外と許容度が狭い。上海人は上海語が母国語で標準語は外国語たいなものなので、「アジア人どうしの英語」的な部分があると感じます)、いいところだと思うんだけどなあ。ま、観光地としての魅力は少ないかもしれないですけどね。また、変化を楽しみにいつか訪れたいと思います。