久しく更新してませんが、なんか落ち着かない日々なもので。皆様、暑さに負けずに生活していますか? 落ち着かないとはいいながら、てのはきっちり漫画とか漫画とか漫画とか、ちょっぴり本とかは読んでます。自分自身へのメモ書きですが、更新が滞っていた間に読んだもので印象に残ったものを列挙です。
漫画
もやしもん 第9巻
ソムリエール 第14巻
コーヒーもう一杯 第1~3巻
テレプシコーラ 第2部4巻
書籍
若者よマルクスを読もう
保守のヒント
終の住処
学問のすすめ
ソクラテスの弁明
そのうち、気が向いたら感想をざっくりと。「保守のヒント」はなかでもお奨め本です。「中村屋のボース」などで知られる中島岳志さんの「保守」に関する論考や対談です。右翼と保守を混同し、いまや反左翼で一緒くたにしていることで保守思想が日本では危機的状況になっている、という問題提起です。健全な保守思想と、健全な社会民主主義思想がお互いに切磋琢磨する状況の必要性を認識し、保守の再構築をすることがいまの日本の喫緊の課題である、と熱く語る中島さんの思想に引き込まれます。
「ソクラテスの弁明」も読み返してみると、論理、弁論とはかくあるべし、というお手本のような本ですね。哲学してしまいます。薄い本なので3回ほど読み返しました。「学問のすすめ」もやはり、いまさらながら名著と再認識。iPadで青空文庫からダウンロードして読みました。「若者よ~」は、勝手に私事している内田樹先生の対談本。学生時代に、わからないなりにかじりついて赤鉛筆片手に読んだマルクスの著作を内田先生らしい切り口で再びその魅力を浮かび上がらせる。大枠を意識しないで生きている毎日に、自分が実はその大枠のなかにとらわれた思考をしていると、大枠の存在を浮かび上がらせ、外の世界、思考を気づかせ揺さぶる、という指摘には深くうなずきます。まさにマルクスの著作のパワー、魅力を一言で言うならここでしょうから。「終の住処」は前回の芥川賞作品。いまごろですが、小津映画のようにひとつの場面をじっくりと長録りするような印象の文章。何が魅力なのかはわからないままに作者の世界につれられている。で、じーっと登場人物を見つめているかのような感じです。
あっと、気がつくと感想文じゃないか!?えーい、ついでだ。
「もやしもん」、いつにもまして字が多いです。なんでこんなに8巻から間が開いたのかの言い訳まで。もう好きにして! ソムリエールは相変わらず。山川直人さんの「コーヒーもう一杯」はなんともいえない味わいがあります。絵にも、ストーリーにも。共通しているのは毎話、かならずコーヒーが出てくることで、読みきり短編集です。漫画会の吟遊詩人と呼ばれているようですが、まさにぴったり。詩的です。なんだか夜汽車に乗っていて、暗闇の中遠くにポツリと生活の灯りが見えるような印象です。ガロで活躍されていたようですが、ペンで一本一本畳の目や背景を力強く描く絵柄は一度見たら忘れられません。素敵な漫画です。お奨め度抜群
「テレプシコーラ」は、ああ、やはり…という結果が。ネタバレになるからココからは書かないでおきましょう。
というわけでまとめての感想文でした。
漫画
もやしもん 第9巻
ソムリエール 第14巻
コーヒーもう一杯 第1~3巻
テレプシコーラ 第2部4巻
書籍
若者よマルクスを読もう
保守のヒント
終の住処
学問のすすめ
ソクラテスの弁明
そのうち、気が向いたら感想をざっくりと。「保守のヒント」はなかでもお奨め本です。「中村屋のボース」などで知られる中島岳志さんの「保守」に関する論考や対談です。右翼と保守を混同し、いまや反左翼で一緒くたにしていることで保守思想が日本では危機的状況になっている、という問題提起です。健全な保守思想と、健全な社会民主主義思想がお互いに切磋琢磨する状況の必要性を認識し、保守の再構築をすることがいまの日本の喫緊の課題である、と熱く語る中島さんの思想に引き込まれます。
「ソクラテスの弁明」も読み返してみると、論理、弁論とはかくあるべし、というお手本のような本ですね。哲学してしまいます。薄い本なので3回ほど読み返しました。「学問のすすめ」もやはり、いまさらながら名著と再認識。iPadで青空文庫からダウンロードして読みました。「若者よ~」は、勝手に私事している内田樹先生の対談本。学生時代に、わからないなりにかじりついて赤鉛筆片手に読んだマルクスの著作を内田先生らしい切り口で再びその魅力を浮かび上がらせる。大枠を意識しないで生きている毎日に、自分が実はその大枠のなかにとらわれた思考をしていると、大枠の存在を浮かび上がらせ、外の世界、思考を気づかせ揺さぶる、という指摘には深くうなずきます。まさにマルクスの著作のパワー、魅力を一言で言うならここでしょうから。「終の住処」は前回の芥川賞作品。いまごろですが、小津映画のようにひとつの場面をじっくりと長録りするような印象の文章。何が魅力なのかはわからないままに作者の世界につれられている。で、じーっと登場人物を見つめているかのような感じです。
あっと、気がつくと感想文じゃないか!?えーい、ついでだ。
「もやしもん」、いつにもまして字が多いです。なんでこんなに8巻から間が開いたのかの言い訳まで。もう好きにして! ソムリエールは相変わらず。山川直人さんの「コーヒーもう一杯」はなんともいえない味わいがあります。絵にも、ストーリーにも。共通しているのは毎話、かならずコーヒーが出てくることで、読みきり短編集です。漫画会の吟遊詩人と呼ばれているようですが、まさにぴったり。詩的です。なんだか夜汽車に乗っていて、暗闇の中遠くにポツリと生活の灯りが見えるような印象です。ガロで活躍されていたようですが、ペンで一本一本畳の目や背景を力強く描く絵柄は一度見たら忘れられません。素敵な漫画です。お奨め度抜群
「テレプシコーラ」は、ああ、やはり…という結果が。ネタバレになるからココからは書かないでおきましょう。
というわけでまとめての感想文でした。