「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

ちりとてちん

2007-10-31 | つれづれ
今月からの朝のNHK連続テレビドラマ「ちりとてちん」。大阪放送局制作らしい明るさというか、今回は徹底してお笑いに徹している感じが突き抜けたようでいいですね。毎朝、頭を空にして笑っています。主人公のB子役、貫地谷しほりさんのひょうきんぶりと愛らしさ、明るさも内容にあっているし、今後の展開も楽しみです。

観ている人にしかわからない話ですけど、草々が小草若を毎回怒る理由、あれ、いまどの程度の人が理解しているのでしょうねえ。怒る理由がぜんぜん本筋と違っていて、「夜爪を切った」「夜、口笛を吹いた」というまったくトンチンカンな方向で怒って、笑いを誘う。でも、若い人にはこれが「なんで?」なような気がします。「親の死に目に会えない」「泥棒が入る」といった迷信・俗信の類なのですが、いまはとんと聞かなくなりました。

今後もきっと意識的にこうした演出が時々出てくるのでしょうが、さて、どこまで私自身も知っているか、ちょっと楽しみかも。「そーこー抜けにぃ、期待してまんがな!」

先入観

2007-10-30 | つれづれ
先入観というやつは厄介だ。物事をみるとき、考えるとき、極力排して自由であろうとするのだが、なかなかに実行は難しい。そもそも意識して排そうとした段階で、ある意味、先入観の虜になっているともいえるのだから。

評判がいい人物にあえば、なんとなく第一印象は自然とよい方向に流れがちで、逆に評判が悪いというだけで色メガネで見てしまう。同じことをしていても、それをしているのが誰か、でまったく評価も違ってしまう。同じ品質だってなんとなく値段が高いほうが良いものなのだと思う。

よくないとは思いながら、なかなかにねえ…できるだけ虜になる度合いを減らせる方法、なにかないものでしょうかねえ。

フラガール

2007-10-29 | 映画
映画「フラガール」。評判はつとにきいていたし、各種の賞を手にした作品であることも知っていましたが、ようやく見る機会がありました。一言で言って、いい映画。ほんとに最近の日本映画の水準の高さを感じる作品でした。

以下、ストーリーを「goo映画」から。
昭和40年。エネルギーの需要は石炭から石油へとシフト、世界中の炭鉱が次々と閉山していた。そんな中、福島県いわき市の炭鉱会社は、地元の温泉を活かしたレジャー施設「常磐ハワイアンセンター」の計画を進めていた。目玉となるのは、フラダンスのショー。早速、本場ハワイでフラダンスを学び、松竹歌劇団で踊っていたという平山まどかを東京から招き、地元の娘たちのダンス特訓を始める。しかし数世代も前から山で生きてきた住民は、閉山して“ハワイ”を作る計画に大反対。まどかや娘たちへの風当たりも強く…。


正直、泣けました。しかも波状的に。何に感動したのかと冷静に考えると、時代の共有が意外と大きかったのかもしれません。私も昭和40年代に子ども時代をすごした。下町の貧しい生活も覚えています。そう。日本は貧しかった。その時代が背景だからこそ、の映画。時代に翻弄され、でもけなげに生きる姿。共感がいたるところに感じられた。

ささやかな夢、ささやかな生きる希望…生きることの厳しさが今以上にはっきりと鮮明に見えた時代だからこそ、けなげさに胸打たれる。支えあう姿に涙してしまう。人間の意志の力に感動する。

実話をもとにしています。いわき市には実はちょっと縁があるので、一層感慨深いのでありました。

クリスピー・クリーム・ドーナツ

2007-10-28 | つれづれ
有楽町駅前の再開発が終わり、「有楽町イトシア」がオープン。行ってみました。すごい人! 地下にワインショップが入ったのでそこが目的だったのですが、人でごったがえしていましたよ。で、なにより驚いたのは噂の「クリスピー・クリーム・ドーナツ」でした。日本2号店で、連日大人気だとはきいていたのですが、今日なんか、行ったときには2時間待ちですよ、2時間!

店舗前から建物の外にまで縄が張られ、くねくねと折りたたまれるような列で、最後尾の案内もされていて、まるでディズニーランド。まあ、話題の味ということだからなのでしょうが、たかがドーナツですよ、ドーナツ。2時間も待つ価値があるのか、オジには理解できなかったです。

実は新宿サザンテラスに第1号店ができたときに、よく知らないまま偶然に食べたのですが、まあ、甘みの強い普通のドーナツという印象でした。あのときはなぜか意外とすんなり買えたんですよね。いまも新宿店でも行列だそうですが…

今度、3号店も川口にできるそうですし、そのうちに珍しくなくなるのでは? ハーゲンダッツが最初に青山に出店したときは「ヤラセ」の行列で話題を振りまいてその後の展開につなげましたが、今度のドーナツ屋さんもそれに近いような気がします。ま、落ち着いてからまた改めて食べてみようかな。

台風

2007-10-27 | つれづれ
なんだか突然、台風が発生していきなり接近してるんですけど…おかげでロードバイクに乗っていない状態が2週間。山梨で乗って以来、乗っていない! ロードバイクを購入してから、これって初めてのロングスパン。ま、ちょっと体調がイマイチだったからよしとしますか。うーん、それにしても明日は晴れるかなあ。乗れるといいなあ。

みなさまご自愛を

2007-10-26 | つれづれ
連日の出張で疲れがたまって、ちょっと体調が低空飛行に入っているところにインフルエンザの予防接種なんかしたものだから、だるいことだるいこと。これ、毎年受けているのですが、やはりタイミングは大事ですね。今年は仕事の関係でここしかなかったので、仕方がなかったのですけど。医師が言ってましたが、今年はすでにインフルエンザの発症があるそうです。皆様もどうぞご自愛を。

夜景

2007-10-25 | つれづれ
東京駅前の「新丸ビル」はオープンスペースが広く取ってあり気持ちがいい空間演出。昨夜は珍しく仕事の後で同僚たちと丸の内で一杯です。はい、ここで問題です。この「珍しい」という修飾語はどこにかかっているでしょう? え、「仕事の後」ですって? いつもは仕事中からってか。いいえ、これは丸の内に行くことが珍しいという意味です。念のため。



携帯で撮影なのでイマイチですが、けっこうきれいな夜景でしょ?

アサッテの人

2007-10-21 | 
芥川賞作品「アサッテの人」。ちょっと前衛的な書き方ですが、意外と素直に読めました。というか、せっかくの前衛的内容を意外と説明的にすぎてしまった感じがします。

内容は略します。定型的な言葉、俳句のようなかっちりとした社会生活を送る人が時に垣間見せる字余りや自由詩のような「アサッテ」の世界。ほんのわずかな世界のほころび。言葉は決して自由ではなく、ある文脈、約束の上に連なる。その約束を超越した言葉、言葉の指し示す場所というか指し示すものが見えない空間に出くわすと人は不安感で一杯になるが、とても自由にもなる。快感。ただ、その自由さえも、アサッテの言葉が繰り返され、ある意味定型化した瞬間に日常の延長になってしまう矛盾というか宿命に哀しみを感じます。ここで「ポンパ」と書かれることですでに、ある意味が付帯されていることからもそれはわかるでしょう。

私自身も日常で時々わけもなく文脈と関係ない言葉を口にしたくなる衝動に駆られることがあります。だからこそわかる気がする主人公の言動。きっとアサッテの衝動に駆られる人は少なくないのではないかと勝手に思った作品でありました。

薀蓄オヤジ化

2007-10-20 | ワイン
おひさです。今週もほとんど出張で、さすがに今日は自転車に乗る気力も無くダラダラしてます。わが千葉ロッテマリーンズはクライマックスシリーズに敗れてしまったし…

それはさておき、自分でも困ったなあ、と思っているのですが、やっぱり「薀蓄オヤジ化」が始まっているかも。出張先で偶然、ソムリエさんと話をする機会があったので、もうこれ幸いと、いろいろと教えてもらいました。これまでの人生では考えられない会話の内容。「これってカベルネ・フラン100パーセントで造った最初のビンテージですよね?」「やっぱりブルゴーニュグラスが合うんですか?」…

思い返すと、OH、マイ・ゴッド!っていいながら身悶えるぐらい気恥ずかしい。ま、正直に「神の雫」で最近いきなり意識しながら飲み始めたことを明かしての会話なので許してもらえるかなあ、と。ほんとに、これでしばらくたったら耳学問で知ったかぶりして何かを語りそうな自分がコワっ!

でも、親切なソムリエさんで、嫌がらず熱心にいろいろと教えてくれたので、大変勉強になりました。で、あらためてこの世界の奥深さを垣間見たしだい。どうせならしっかりとした知識を身につけたいものです。ちなみに今回ソムリエさんに飲ませてもらった感動の一本はイタリアの「パレオロッソ 01年」。美しいエチケットが印象的で早いうちに飲んでみたいと思っていたのでラッキー!でありました。なんだかうれしくなって、ずうずうしくラベルをもらってしまったのが下の写真です。ふー。先が思いやられる…!?


はまりつつあるかも

2007-10-16 | ワイン
単純な人間なので漫画の影響をこれまでの人生の中でも何度か受けてきた。古くは「エースを狙え」で高校時代にテニススクールに通ったり、「夏子の酒」で日本酒をたしなんだり

いまハマリつつあるのが恥ずかしながら「神の雫」に影響を受けたワイン。いやだなあ、なんか薀蓄オヤジになりそうででも、これまで意識せずにいた部分を意識すると、ワインってこんなに広がりのある世界をたたえて待っていたんだと驚くことしきりです。知らなかったのはもったいないなあと。

なんだか40代になってから自転車やら、ブログ未公表のとある趣味やら、ワインやらと新たな世界が次々と広がる。人生いくつになっても発見あり、と実感してます。中年になったからこそ見える世界もあるような気もしてます。

さて、ワインのほうはどんなのめりかたをしていくことになるのでしょう? 短期間で飽きるかな? それとも…こればかりは1年後ぐらいにならないとわからないんですよね。あっという間に飽きたら笑ってやってください。楽しみ、楽しみ。

甲州路

2007-10-14 | 自転車
すっかりご無沙汰でした。この間、わが千葉ロッテマリーンズはクライマックスシリーズ第1弾を勝ち抜き、元エースだったジョニー黒木はついに戦力外通告を受け、ボクシングではあの不愉快極まりない亀田が相変わらず不愉快なパフォーマンスをみせながら敗北し、内藤選手は大いに株を上げました(ってスポーツニュースばかりですね)。個人的には珍しく仕事が立て込んだ一週間でありました。

で、表題の件。昨日は秋の気配かおる甲州路を自転車ライドしてきました。まずは甲府・昇仙峡を目指します。水と奇岩と緑が折りなす渓谷美はいつ訪れてもいいものですが、特にこの季節は秋の気配を濃厚に漂わせ、身が引き締まるような冷気を身にまといながらそぞろ歩く。とても好きな季節です。甲府在住時に2、30回は訪れた場所ですが、今回は自転車による初挑戦です。



最初はだらだらとしたのぼりですが、盆地らしく、ある時点から「山登り」になります。とはいえ、それほど激しい坂でもないので、久しぶりのヒルクライムには最適。冷気が漂うとはいえ、汗がぼたぼたとあごから滴り落ちます。それでも景色を楽しめる余裕があります。

昇仙峡の滝を過ぎて、荒川ダムのほうに向かいます。やや坂が厳しめになりますが、金桜神社目指して最後のひと踏ん張り。到着の達成感はしびれます。この瞬間のために苦労がある。でも、身体がしびれたのは自転車を降りてから社殿に向かう階段。100段ぐらいあるのでしょうか? もうフーフーいいながら上りました。とはいえ、厳かな空気。写真から感じてもらえるでしょうか?



下りは時速40キロ以上で快適に、そして一気に下界まで降りていきます。本当は荒川ダムから林道を回って甲府駅方向に出たかったのですが、落石で通行止め。来た路を引き返します。

その後は、この日のもうひとつの目的地、勝沼に向かいます。途中の道の葡萄畑も収穫期を迎え、観光農園ではどこもかしこもぶどう狩り。秋、です。

勝沼といえばワイン。勝沼ワインを集めた施設がある、甲府盆地の真ん中にぽんと突き立ったような丘「ぶどうの丘」に向けて短い最後の坂を上りきります。ゴール! 甲府盆地を眼下におさめ、最高の気分です。



で、さらに気持ちよかったのが「天空の湯」という施設。盆地を見下ろす位置に露天風呂がある。600円の至福。お湯は低温で、ややぬめっとしています。オジっぽく口をつくのは「ふー、極楽極楽」。走った後の一風呂はほんとに極楽気分です。

レストランではワインを使った料理や、もちろん勝沼ワイも楽しめます。まだ駅まで自転車に乗りますので、一杯だけ、冷えた白をいただきました。フルーティーな香り豊かなワインにまたまた口をつくのは「ふー、極楽極楽」。酔い覚ましのためにワイナリーを見学してから塩山駅に戻り、本日の甲州路ライドは終了です。秋の一日を満喫したのでありました。

お松茸一本!?

2007-10-08 | つれづれ
テレビでマツタケご飯の作りかたをバラエティー風に放映していました。なんとなく耳で聞いていたら、材料を読み上げるとき「お松茸一本」。そう、確かにそういったのです。「松茸を一本」ならわかるのですが、明らかに丁寧語の「お」をマツタケにくつっていました。

「はあー!?」って思いません? だっていくら高級食材といったってたかがマツタケですよ。なんで丁寧語をつける必要があるのでしょう? 耳障りな敬語モドキが多い昨今ですが、ここまでいくとあきれてしまいます。

「ウチのガキども、どこをほっつきあるいてやがる。おーい、お松と竹坊。おーい、お松、タケ。どこ行ったあ」。これならわかるでしょ。でもねえ、たかが松茸ですよ、松茸。繰り返しですが。この調子でいくと「お松茸一本にお油揚げ一枚をお加えになられておご飯にお加えになさってくださいませ」なんて説明が出てきたりして。

最近はペットの犬にも「お宅のお犬様にもヘヤケアがお必要ですわ。当店のエリートスタッフが特別製のおシャンプーで全身をおもみいたしますわ。その後は特性のお松茸入りプロバンス風おドッグフードをお召し上がりいただいて、内側からもご満足いただきます…」なんていいかねない勢い。けっ。

きょうはちょっと意地悪モードでした。

職業倫理

2007-10-06 | つれづれ
職業倫理というのがどんな仕事にもあると思うのですが、職業倫理と私生活の利益が相反する場合がある。別に倫理を無視して金儲けに走るというような話ではなく、倫理に忠実であろうとすると、たとえば私生活の秘密に触れざるおえない、家族の犠牲を伴うとようなことだってある。そんなときどうするか。もちろん損害、ダメージと倫理の必要性の比較の問題で個々別々に論じる必要があるとは思うが、ちょっと考えさせられる事案に出会った。なにもそこまで倫理に忠実でなくても、と思わされた事案。きっと相当に深刻な心的ストレスを引き受け、心で泣きながら「仕事」をしたのだろうなあ、と。私にはたぶん、できないだろうなあ。いや、案外バカだから妙な自己犠牲の精神、ヒーローの高揚感みたいなものを感じてするかなあ…

すみません。ぼかしまくっているのでなのがなんだかわからないでしょうが、完全な「日記」と思ってください、きょうは。

「私家版・ユダヤ文化論」

2007-10-04 | 
このブログではお馴染みの内田樹さん。「私家版・ユダヤ文化論」を読んでみました。相変わらず知的刺激を受ける作品。そもそもユダヤ人って何者なのか、知性とはなにか、「他者」とは何者なのか…自分のものの見方の根っこの部分をチョコチョコとくすぐられて揺さぶられるような感覚。逆立ちして見たような世界。いつもながら内田さんの本は面白い!

出張疲れ

2007-10-03 | つれづれ
さすがに出張続きで、しょうしょうバテ気味。昨日から今日にかけては関西地方でしたが、すでに秋の東京と違い、まだ夏の余韻。気温差だけでも体が…数えたら先月は12日間も出張してました。今月もけっこう出張予定があるんですよね。まあいろいろな場所に行くのは好き、いろいろなものを食べるのはもっと好きなので出張は大好きなんですけどね。ま、うまく息抜きしながら楽しみつつ仕事をしたいと思います。