「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

反省するてぶケロ

2010-04-28 | つれづれ


先日の飲みすぎによる醜態を反省したてぶケロ君。きょうは座禅で反省します。

とろける鉄工所

2010-04-27 | 
通称「とろ鉄」のマンガ「とろける鉄工所」。溶接工の経験がある野村宗弘さんの作品です。なかなか知ることの無い溶接工の日常を描くことで漫画になるという、実に不思議な不思議な作品です。これを読むと、世の中には無数の、自分が知らない世界が存在しているのだとあらためて痛感します。

てぶケロ「うぃーっス」

2010-04-26 | つれづれ


「ラ・バスティード・サン・ドミニク シャトーヌフ・デュ・パプ セクレ・ド・ピニャン2004」はうまい! 枯れているような、若々しいような、甘いような、しっかりとした酸味のような、複雑な味わいに…オラは酔っ払っただあ! ちょいと、だらしないてぶケロ君でした。

「イムリ」1~7巻

2010-04-24 | 
三宅乱丈さん著の漫画「イムリ」。09年の文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品です。いま出ている7巻までをまとめ読みです。実は絵をみて最初はやや抵抗感があったのですが、それも最初の数ページまで。あとはこの独自世界に引き込まれ、息をもつかせぬ展開にぐいぐいと読み進みました。

ストーリーは、ウイキペディアを引用すると
「支配民族「カーマ」は戦争によって惑星ルーンを凍結させ、隣星のマージへと移住した。 それから四千年後、過去の戦争の記憶は風化し、カーマは他者の精神を侵犯する能力を用いて奴隷民「イコル」を最下層とする階層社会を形成していた。ルーンの氷が溶け始め、カーマたちはかつての母星への移住を始めていた。かつて古代戦争を争い、四千年の氷河期を経てその記憶を忘れ去った原住民「イムリ」の住むルーンへと・・・」

要するにSFファンタジーですが、アイヌ世界をモチーフにしたような、自然との共生文化を大切にするイムリ。必ず双子で生まれてお互い、そして恋人どうし、親子同士は夢を見合うという万葉の「夢路」のような設定が日本人の世界観にしっくりとくるようです。名前を知ることで相手を術にかけられるのは「ゲド戦記」の魔法使いと同じで、本名をめったなことでは明かさない。言霊信仰ですよね。

こうした一見のどかなイムリの世界ですが、カーマとの関係の中で実にえぐい扱いを受けます。奴隷化は精神の自由を一切奪われた状態で生ける人形とさせられます。それだけではなく、もっと恐ろしいことをしているのですが、それはネタバレなので書きません。

主人公(とおぼしき)デュルクもイムリの血を引く者。カーマよりも本来的にはイムリのほうが強力な力をもつようですが、それがなぜカーマに支配されるようになったのか。イムリの未来は? 謎が次々と広がります。7巻でおおきくストーリーが転換した印象を受けます。さて、この後、どう展開していくのか。まったく読めないだけに楽しみです。

へうげもの8・9巻

2010-04-21 | 
手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した「へうげもの」の8、9巻を読破。利休の切腹というこのマンガの見せ場の一つが描かれます。泣けます。古田織部自らが、師匠でずっと敬愛してきた目標でもある利休の介錯をする。その際の利休の「もてなし」の心、織部の絶望的なまでの悲しみと、突き抜けた覚悟。「自分は何者なのか」という問いかけが芽生えていく。絵の一枚一枚に過剰なまでの力が入っている作風は亡くなった青木雄二さんを彷彿とさせますが、その力ぶりが生きる場面でした。

手塚治虫文化賞

2010-04-19 | つれづれ
今日の朝日新聞で「手塚治虫文化賞」が発表されていました。最近、私が読んだ中でも頭抜けて面白かったテルマエ・ロマエが短編賞獲得でした。当然過ぎる結果ですよね。そういえば書店員が選ぶマンガ大賞も獲りましたから、2冠ということになりますか。

手塚文化賞マンガ大賞は「へうげもの」。これまたなんでこれまで無冠だったのかが不思議な作品ですものね。そういえば、利休の切腹の場面までまだ読み進んでいなかった。読まねば。あ、新生賞の市川春子さんの「虫と歌」はまだ読んでいませんでした。早速読んでみたいと思います。

てぶケロ

2010-04-18 | つれづれ
なんの気なしに入ったお店で見つけた「てぶケロ」君。



なんというか、速効で買ってしまいました。なんか妙にかわいいので。腕を組ましたり、足を組んだり。見る位置で目の表情が喜んでいたり、悲しげだったり。もしかすると、このブログでこれから、時々登場していくかもしれません。お見知りおきを。

アリス・イン・ワンダーランド

2010-04-17 | 映画
ジョニー・デップさまが出演して話題の3D映画「アリス・イン・ワンダーランド」の初日の今日、早速観てきました。一言、残念でしたわざわざ映画館に足を運ぶ必要はないですね。あ、3Dだから映画館でないとダメか。たしかに映像はきれいですけど、内容がなんともいえずつまらないです。アバターもそうでしたが、手段であるはずの3Dが目的になってしまっている。そんな映画でした。

ストーリーは、いってみれば「その後のアリス」です。再び、あの「不思議の国」に入り込んだアリスは19歳に成長しています。で、あの国を救いながら、自身が成長していく物語という感じでしょうか。古のフェミニストが見たら喜びそうな、女性の自立を定型的に描いた物語とだけ申しあげましょう。ジョニー・デップさまは、奇天烈なメークをしていますので、顔は見えないのと同じです。本当に「Why 彼?」という感じですね。

あ、そうそう。一番怖いのは、虫も殺さぬような顔をしていながら実にエグイことを平然としてのける「白の女王」だった、と付け加えておきましょう。ああ、女は怖い…

第9地区

2010-04-16 | 映画
なんというか、奇想天外なSF映画「第9地区」。アカデミー賞4部門にノミネートされたのもうなずけます。

=以下、goo映画から=
南アフリカ・ヨハネスブルグ上空に突如現れた巨大な宇宙船。船内の宇宙人たちは船の故障によって弱り果て、難民と化していた。南アフリカ政府は“第9地区”に仮設住宅を作り、彼らを住まわせることにする。28年後、“第9地区”はスラム化していた。超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定。現場責任者ヴィカスを派遣、彼はエイリアンたちに立ち退きの通達をして回ることになるのだが…。


娯楽作品のような、でも全体的には暗い、いかにも21世紀的な映画です。エイリアンが無能力者扱いでスラム化するというのも奇想天外なら、ストーリー展開もなかなかにユニークです。ネタバレするとなんですからあまり書きませんが、やはりエイリアンはエイリアンなんですよね、それなりの文明力のある。

この映画は、なによりも舞台として南アフリカを選んだ点が鋭い。たいてい、米国ですからね、エイリアンが現れるのは南アといえばアパルトヘイトの記憶もあり、エイリアンを昔の黒人に見立てると人種差別映画とも見える。エイリアンに「人権」を形ばかり認める移住強制のさいの手続きなどは皮肉がきいています。

それにしても、真面目に(?)SFとしてみると突っ込みどころは満載です。言葉とか、生存環境とか、なんであのエイリアンだけが知的なのかとか…ま、それはそれとして、面白い映画と思いました。ただ、「PG12」でわかるように、エグイ場面も多いです。ちょいと気持ち悪くなるような場面も。それも、やはり21世紀初頭のいまの時代を反映しているのでしょうか。

一段落

2010-04-15 | つれづれ
いつも漫画ばかり読んでいると思われそうですが、たまには仕事もしています。きょう、長らくかかわっていた仕事が一段落(というか、先日書いた「青春18きっぷ」編の一番最初に書いた仕事が名実共に本日終了)して、開放感と、「ああ、もうこれでこの仕事は終わりなんだ」という寂しさが交差します。楽しく、思い出深い仕事だったので。自分なりに満足した出来でした。

晩酌はちょっと奮発したワインを一本開けましたよ。

「バクマン。」の6、7巻

2010-04-14 | 
「バクマン。」の残り6、7巻をまた一気読み。なかなか道はまっすぐには延びないものですねえ。少年たちの挫折がかえってリアルです。漫画家による共同ストライキはまあ、考えられないですけどね。それにしても担当制度は良し悪し。有能というか、うまく漫画家の作風などと合えばいいですが、うまいマッチングばかりとは限らないですから。それで埋もれてしまった才能もきっと数多くいるのでしょうね。

3月のライオン・第4巻

2010-04-12 | 
連日ですが、漫画の話題。「3月のライオン」の第4巻が出ました。あいかわらず修羅の道を歩む棋士たちの姿がリアルです。主人公の青年が徐々にですが、いろいろな人間関係を築いていく様、勝負の世界の嵐に身をゆだねていこうと自覚が芽生え始める姿が印象的であり、同時に読む側にとっての救いです。

羽海野チカさんの取材は、棋士のすざまじい苦闘、背負っている重さ、孤独感が余すことなく出ていると思います。でも、ちょと違和感があったのは、番勝負の対局場に、対局者が個人で動いていくという場面。ありえません。主催の新聞社が必ず一緒に動きますから。でなければ、ストーリー中にあるように、万が一にも対局の前夜祭などに遅れては大変なことになりますから。いつかも書きましたが、たぶん羽海野さんも相当、孤独な精神を抱えていらっしゃるのだと思います。でなければ、ここまでは…シンクロがすごい。少し、心配です。