「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

神楽坂ブラブラ

2008-08-31 | つれづれ
神楽坂を久しぶりにぶらぶらしました。訪れるたびに思うのですが、下町の雰囲気と山手文化、花街の香といったものが渾然一体となった、素敵な空間ですよね。街に活気があるので、歩いていて楽しい。自転車も車も入ってこれない、路地独特の静かな歩きも楽しめます。

昼食はトルコレストラン「ソフラ」でランチです。


パンがたっぷり出てきて、食後のチャイのお替りもできます。でも、ちょいとしょっぱ辛いというか、味が濃い感じ。一緒に出てきたヨーグルトで「中和」しながら食べました。夜、ベリーダンスを楽しみながら食事をするのが正解かもしれません。

ブログ友・もんろーさんお勧めの喫茶店「パレアナ」にも寄ってみました。10人も入れば満席でしょうか。こじんまりとした空間。芸術のにおいが染み付いているような、柔らかな空気に抱かれるような落ち着いたスペースです。こういうやさしさに満ちた空間で飲むコーヒーって、プライスレスな価値を生み出してくれる気がします。

浅野さんという上品で、知的な雰囲気が漂う女性が店主です。お店の名前は米国の作家が書いた同名の女の子が主人公の小説からとったといいます。大好きな小説だそうで、90ページほどのダイジェスト版を自費出版されています(原作は900ページほどだとか)。どんな苦境におちいっても常に「喜び」を見出す。そんな生き方をしている少女が、自身のみならず周囲の人々を「喜び」で満たしていく物語。心温まります。ともすればどんな場面でも自分の「不幸」を思い、「自慢」さえしてしまいそうな自分には耳の痛い話でもありました。

ほかにも革職人さんのお店など、印象深い街です。楽しいひと時でありました。

「よつばと!」8巻

2008-08-29 | 
「よつばと!」の8巻が出ました。うーん、あいかわらず、読むと心が温まります。日常のあらゆることを楽しめてしまう「よつば」にかかれば台風だろうとなんだろうと、怖いものなし、です。作中の季節はようよう秋。よつばのように日々を新鮮に感じる感性がほしいものです。

ゴーヤーの種

2008-08-28 | つれづれ


ブログ友さらささんには笑われそうですが、ベランダでとても小さなゴーヤーが育ちました。で、ほっといたら写真のようになって、初めて知った「ゴーヤーの種」。大き目のクコの実みたいなものなのですね。で、こんなに粘性が高い形であるとは知りませんでした。鳥の体か何かに引っ付こうというのでしょうか? ささやかながら植物の一生をベランダでみました。さて、この種は埋めればまた来年も実をならせてくれるのでしょうか。

12人の怒れる男

2008-08-27 | 映画
映画「十二人の怒れる男」といえばヘンリー・フォンダ主演の米国の傑作映画ですが、そのロシア版リメークが上映中です。裁判員制度がいよいよ来年という時期だけに、新聞で話題になっています。というわけで観に行ったのですが、正直、あまり良いできばえではありません。

==以下goo映画から==
ロシアでチェチェンの少年がロシア軍将校だった養父を殺害するという事件が起きた。少年は第一級殺人の罪に問われ、検察は最高刑を求刑。有罪となれば一生刑務所に拘束される運命だ。審議が終了し、市民から選ばれた12人の陪審員は、改装中の陪審員室の代わりに学校の体育館に通された。携帯電話も没収され、全員一致の評決が出るまで幽閉されることに。12人の長い長い審議が始まった。



米国のは、まさに市民社会、民主主義というのを感じさせるし、謎解きのワクワク感もあって見終わると爽快感、人間の理性を信じたくなるのですが、ロシアのはぜんぜん爽快感がありません。まあ、ロシア的といえばロシア的なのでしょうが、ぞれぞれの人物の体験談ばかりが先にたって理性的な話し合いもほとんどありません。なんでこの人たちは次々と意見を変えていくのか、見ている私にはまったく理解ができない。情念、感情だけが先行して、論理は置き去り。

陪審員の身分も早々に語られる。それはナシだろ、と思うのですけど。ストーリーの中心にチェチェン紛争がからみ、陰惨な画面、やたらにうるさいばかりでまとまりのない場面が延々と続きます。で、極めつけは最後の結論。ネタばれになるのであえて書きませんが、法ではなくマフィア的なものに支配されているロシア社会という現実を背景にしたのでしょう。でも、私は日本という法治国家で生きている人間ですから、「まったく何を言っているのやら」というのが素直な感想でした。あきれてしまいます。さらに意味不明度が増したのは、その最後の場面で、12人のまとめ役をやっていた人物が目に涙をためる場面です。なんで涙? 唐突過ぎて、何がなにやらさっぱり。ほかにも作中で意味不明な場面がいくつもあって、「???」が頭の中を行きかいます。

日本版リメークともいえる三谷幸喜さんの「12人の優しい日本人」という作品も観たことがあります。これは、とても日本人的な議論の進め方、意見のふらつきや叙情的な態度などを笑いにまぶしていますが、きちんと押さえるべき論理性は押さえていました。本家・米国版とはやや違う爽快感も感じることができます。

ロシア版はいったいなにを伝えようとしたのでしょう? ロシア的なるもの? 延々と2時間半以上もこんな映画を見てしまい後悔しきりです。強いて言えば、裁判員になったらやはり人を裁くことの重さは相当なものだろうな、ということを少し考えさせられた程度でしょうか。はっきり言って、劇場で見る価値は見出せませんでした。

ハチワンダイバー6、7、8巻

2008-08-25 | 
漫画「ハチワンダイバー」の6,7,8巻を一気読み。コマ割りが大きいのでほんとに一気です。で、相変わらず暑苦しいまでに熱い漫画。でも、そのパワーに半ば強引にグイグイと引き込まれる。

ストーリー展開は、いよいよナゾの真剣師集団「鬼将会」なる組織まで出てきて、アキバの受け師さんの目的も明らかになってきます。地上最強の頭脳格闘技・将棋では、プロとは神の存在に限りなく近い。その神の集団を負かそうというのが鬼将会の目的だとか。そのために文字通り命を懸ける戦いを繰り広げる。へたくそな、でも妙に力強い絵で暑苦しくも読ませます。

8巻で、命を懸けた一局を初めて指した主人公。そこで負けた相手は狂います。その狂った相手にどう向き合うか。そのとき、澄野久摩なる登場人物が主人公に語る、自分が守るべき最低限のものは自分自身の文字通りの「力」で守るという場面は妙に説得力があります。その狂った対局相手が対局の前に語る、自分の足元が実は薄氷一枚しかなく、すぐにドロドロとした世界が足元に広がり、誰もが落ち込んでいく危険性と隣り合わせである、という場面では、格差社会に生きるわれわれの現実を考えさせられる。将棋という勝ち負けがはっきりとした厳しいゲームを手がかりに、漫画の中に世の現実を投射している点もこの漫画がいまこの時代に受ける理由のような気がしています。ま、そんな小難しいことを考えなくても読み出せばグイグイと引き込まれること請け合いです。

ヒメネス・ランディ2005

2008-08-24 | ワイン


スペインのワイン「ヒメネス・ランディ」(Jimenez Landi)2005年を開けて、びっくり。ぜんぜん由来などを知らずに飲んだこの一本は惚れ惚れとする味わいでした。3000円以下とは思えないお味。ブラックチェリーなど完熟したフルーツの力強い香りに、やや腐葉土のような湿ったというか、最近私が使う表現だと「カブトムシ」のような香り(表現は「エッ!」でしょうが、でも、これいい香りなんですよ)がします。スパイスのニュアンス、樽熟成からくる珈琲のような香りもあって複雑です。

もっとざらついているかと思ったら滑らかな舌触り。余韻も長く、ボディもとてもしっかりしています。きいたら、ロバート・パーカーがこれには90点をつけたそうです。わお! お買い得でした。

大曲花火大会

2008-08-23 | つれづれ
この夏、花火大会は見ました? てのは東京湾花火大会を少し楽しんだのですが、いまさっきまで秋田の大曲で開催された花火大会の生中継(NHKBSハイビジョン)をみて、感動しちゃいました。これ、実際に現地で見てみたい!!

コンクールで競い合いのために花火師が力をいれて打ち上げるものは、その技術力が半端ではないし、大会事務局提供の2200発の豪華絢爛たる花火にもクラクラとしちゃいました。10号30連発も基本の花火の美しさを再認識させられました夜空をキャンパスに一瞬の芸術を描く。なんともはかなくも絢爛たる、日本人好みの美ですよね。

で、つまらぬことを思ったのですが、コンクールに参加している花火師はだれが謝礼を払うのでしょうか? 大曲市? それともロハなんてことはないですよね。大曲市は人口4万。いくらスポンサーがついているとはいえ、どうやってこんな大規模な大会を維持しているのでしょうか? 素直な疑問です。

遠い昔、30年ほど前に新潟県長岡市の花火大会を見ましたが、やはり鳥肌が立つような感激を覚えました。テレビの解説で、花火の技術はそのころとは格段に進歩したこともわかりました。はかない一瞬の美に力を注ぐ、まさに職人技に感動しきりでありました。

ソムリエール7巻&神の雫17巻

2008-08-22 | 
ワイン漫画2冊があいついで新刊発売と相成りました。ソムリエール7巻と神の雫17巻。いつかも書いたのですが、ストーリー的にも、出てくるワインの価格帯でも親しみがもてるソムリエール。今回も同じ感想でしたね。神の雫はどうもダレ感が出てきました。いま第5の使徒が明かされようとしている段階ですから、12使徒と「神の雫」まで描くとなると、軽く40巻はいきそうですが、ちょっともういいかなあ、という感じ。そもそもがこの漫画のおかげでワインの世界に入っていったので大変申し訳ない言い方だとは思うのですが、漫画「日露戦争」のように、大胆に途中で打ち切りもあり、という気がしています(たぶんそうはならないでしょうが)。いや、これは本当に好みの問題。本格的なお金のあるワイン好きには「神の雫」はたまらないのかなあ。

トイレの壁に…

2008-08-20 | つれづれ
都内某所のトイレを利用したところ、その壁になんと「顔」が!トイレットペーパーをどうやら付け替えた跡なのですが、どうです、顔以外にはもはや見えなくなるでしょ?


作ってみましたグリル野菜

2008-08-19 | 


先日アップしたレシピを早速試してみました。たしかにラタトゥイユより簡単。ラタトゥイユだと煮込んでいるあいだ、鍋の前でかき混ぜたりするのですけど、これはオーブンにいれたらあとはほったらかし、ですから。オリーブオイルと野菜の甘味が合わさって、大変おいしかたです。ロゼワインに合わせてみたのですが、なかなかによい相性でした。レシピの結果ご報告まで。

富岡八幡宮大祭

2008-08-17 | つれづれ


きょうは深川は富岡八幡宮の3年に一度の大祭。江戸三大祭の一つに数えられ、繰り出される大神輿は56にも上ります。次々と町衆が組単位で練り歩いていきます。今年は奥州・平泉からも特別参加でお祭りをもりあげました。

お祭りの特色はなんといっても水掛。神輿をかつぐ人たちに辻々で大量の水を浴びせるのですが、きょうの東京は昨日までと打って変わって、肌寒い天候で、あまつさえ細かい雨も混じります。ちょっと寒そう。ま、そうはいってもあの重いお神輿をかついでですから、相当汗もかくことでしょう。3年前のブログの記事をみると、暑くて水が気持ち良さそうでしたけどね。

練り歩く距離も長いです。八幡さんを出て、木場から清澄、隅田川を渡って日本橋方面まで行き、永代通りを通って戻ってくるのですから。「わっしょい、わっしょい」という伝統的な掛け声は安心感があります。「セイヤ」っていうのは勇ましいけれど、どうもあまり好きになれないんですよね。

沿道にはどれぐらいの人出があったのでしょう? 10万人ぐらいいくのかなあ。みていると楽しそうだし、「踊る阿呆に、見る阿呆」というわけで、「どうせなら水をかけられる側。しかも重いのは嫌だから、後ろで声援を送るだけがいいなあ」などと不埒なことを思い、3年後に、と思いを馳せるのでありました。ま、こんなことを考えているようでは無理かなあ。

パンの顔?

2008-08-17 | つれづれ
また調子に乗って顔シリーズ(?)です。自宅でパンを作って食べることが多いのですが、今朝、ふと断面を見たら、ほら、顔に見えてきませんか?



「口」に見える部分はパン焼き器の攪拌部分がくぼみになって残るところ。この顔は携帯で撮影後、すぐにてののお腹の中に消えてしまいましたよ。

禁断のパンダ

2008-08-16 | 
第6回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作ということで手にした「禁断のパンダ」。一言。「なんでこれが?」という内容です。特に、ミステリーを期待して読むと思いっきりがっかりすると思いますので、ご注意を。

美食ミステリーということらしく、たしかに始めのうちはフレンチが食べたくなります。おいしそうなのですもの。でも、それだけのこと。話が進むにつれ、何の脈絡もなく、ご都合主義で話が展開。結論にもっていきたいがための無理くりの話の持っていきかたにただ、唖然とするばかり。で、結論は書かないでおくのがミステリーのお約束なので書きませんが、はっきりいって気持ち悪いです。

ただ、この結末が書きたい。人間の欲の深さを描きたかった。という感じなだけに、だったらもっと話の展開をスムーズに、かつ綿密にしてほしいと強く思います。だって穴だらけの展開ですもの。私の書評は基本的にほめる、いい点を見つけたい、というスタンスで一貫している(だってそう思わないともったいないですもの、費やした時間が)のは、長く読んでくださっている方はなんとなく感じているかと思います。それだけに、ほんとに久しぶりの「お奨めしない度」100パーセントの一冊と言わせていただきたいと思います。「このミス」も地に落ちたものです。

ザ・マジックアワー

2008-08-15 | 映画
三谷幸喜監督作品「ザ・マジックアワー」を観ました。笑い通しの映画。テンポよいコメディで、メイキングビデオのように映画作りの舞台裏が伝わってきます。たぶん三谷監督は、映画作りがおもしろくて仕方がない。だから、その面白さをみんなに知ってもらいたくてこの映画を作ったのではないかな、と感じました。映画人のワクワク感が伝わってきます。

=以下、goo映画から=
港町・守加護でクラブ「赤い靴」の支配人を任されている備後は、ギャングのボス・手塩の情婦・マリに手を出したのがバレて大ピンチ。5日以内に幻の殺し屋・デラ冨樫を探し出して連れて来なければ命はないと脅される。が、デラの居場所に皆目見当もつかない備後は替え玉を仕立てる苦肉の策に出る。そこで白羽の矢が立ったのが売れない俳優・村田大樹。主演映画を撮りたいと村田を騙し守加護へ連れて来るのだった。


舞台がいかにもセットという街。そこに登場する人物もいかにもギャングであったり、いかにも愛人であたり、いかにもありそうなセリフを口にしたり、と徹底的にベタにB級映画的路線を進むのですが、そこは鬼才・三谷監督。奇想天外な「映画中映画」という手法で、(映画の中の)現実と(映画の中の)作品をみごとに融和させながらストーリーを進めていきます。

笑いの中心は、やはり主役の佐藤浩市さんが演じる、売れないけれど映画が大好きな役者・村田。なにせ、映画撮影だと騙されてつれてこられた人物です。周囲の人々は全員が現実の世界に生きて会話や行動をしているのに、村田だけが、それが映画の撮影だと信じて妙な受け応えをするのですから、ズレ感が常に笑いを生み出すのです。そして、実はそれが我々という現実からみれば全部が映画であるという二重構造があるからこそ、ますます面白くなるわけです。

じゃあ、単なるドタバタコメディか、というとそれだけでもないように思います。表題の「マジックアワー」は夕暮れ時のほんの一瞬、世界が一番美しく見える瞬間のことで、映画人の間ではこの時間の撮影がもっとも人物や風景の映りが素晴らしいものになるそうです。で、三谷さんは観るものにエールを送ってくる。「誰にでもマジックアワーはある。人生のマジックアワー、最高の時間、夢をあきらめずに求めて!」と。でも、そのマジックアワーを逃してしまったらどうするか。作品の中でこんなセリフが出てきます。「次を待つのさ。太陽がある限り、マジックアワーは明日もある」。失敗しても、またチャンスはある、と。暖かくジンワリと来る場面です。

ラスト10分は、もう面白さ大爆発です! いつもながら三谷作品はいいですねえ。豪華な俳優人の楽しそうな演技が印象深い。お奨めの一本でした。

顔、のつもり?

2008-08-12 | つれづれ
デジタル一眼レフをついに買ってしまいました。フィルム時代にはけっこう使い込んだニコンFM2(わかる人にはわかるかと…)で、ブイブイ言わした(ってドコの言葉!?)のですが、デジタル時代になってからはコンパクトでお茶を濁していたのです。でも、いまのデジイチ(デジタル一眼レフのことらしいです)ってすごい。性能が高いのにお値段はけっこうお手ごろ。なんだかすごく楽しめそう。これからこのブログはギャラリーになる!?

いや、それは冗談として、その一眼レフ用にケースを買ったのですが、見ていたらまたまた「顔」に見えてきました。で、あいもかわらず携帯で撮影!



ばい菌の顔、っていったら無理があるかなあ。先日まではやっていたお尻かじり虫が目隠ししたような顔、ということでお許しを