「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

口福

2009-09-28 | 
いつかも書いたのですが板橋のイタリアンレストラン「セレーノ」で昼食をいただくとほんと幸せ気分になれます。口福という言葉がぴったり。おもわず体をスイングしたいような気分です。丁寧に素材を扱い、惜しげもなく手間をかけたのが伝わってくる。きょうはプリプリの小エビがたっぷりはいった、トマトソースのオレガノ風というパスタ。いつかもいただいたのですが、ほんとトマトと海老が絶妙なからまり。麺もきっちりとアルデンテで、とても丁寧なお仕事です。おいしいこと、おいしいこと!これで900円でいいの? というのが素直な感想です。前回書いたときに比べて接客もずいぶんと良くなりました。私的には100点をあげたいお店です。

きょうはおもわずドルチェまでいただきましたが、200円をプラスするだけで梨のシャーベットと、イチジクのケーキ。これまたとても丁寧なお仕事で、口福口福こういうお店が繁盛するのはとても幸せ。

品川駅のポスト

2009-09-27 | つれづれ
なんだか2日続けて鉄道ネタって、すごく偶然なんですが(くどいようですが私は鉄道趣味はないです)、JR品川駅構内に写真のようなポストがあったのでつい撮影してしまいました。



山手線と品鶴線という路線の基点が品川駅なんですって。山手線の基点だとは知りませんでした。たまに大崎行電車があるから、その辺がスタート地点なのかなあと思っていたのです。ま、それは置いておいて、すごいセンスですね基点ポストだから郵便ポスト…しかも電車型。けっこう記念撮影する人が多いのはナニゆえ?

それはそうと、品川駅中にエキュートが出来てから初めて降車したのですが、随分と変わりましたね!2階建てのショッピング街は文具や江戸手ぬぐいなどしゃれた雑貨や、ワインも楽しめるレストラン、お菓子やお惣菜が買えるコーナーなど、おしゃれでかつ実用的。なんだかここだけを目的に降りてもいいかも、と思える。京急ストアは大変ですね、対抗馬がJR駅構内なわけですから。

ま、営利追求に勤しむJRらしい展開。しかし、なんというか、ちょいとあまりに金、金、というにおいが最近は感じられるのも事実。新宿駅の人工地盤工事をみているとそのうち、「山手線なんて外が見える必要ないじゃない」と全部人工地盤でトンネルみたいにフタをして、線路の上を商業施設などに貸し出してもうける、なんてアイデアも出てきそうです。ま、なにごともほどほどに。あくまでも公共部門を担う特別な会社なのですから。と、余計な一言でした。

青春鉄道

2009-09-26 | 
不思議な漫画を読みました。「青春鉄道」。鉄道路線を擬人化した漫画です。10月からはミラクルトレインという駅を擬人化したアニメ放映も始まるそうですから、いまちょいと「鉄」が熱いのでしょうか? あ、ちなみにてのは鉄分には乏しいです。

で、漫画です。どうも同人誌系からスタートしているようですね。新幹線や宇都宮線、高崎線、埼京線、山手線、西武池袋線、東武東上線、秩父鉄道などが擬人化されて人の姿になって話します。知っている路線は思わずくすくす笑ってしまいました。例えばよく遅延する武蔵野線は、「きょうは雨だし、きょうは風だし、きょうはカラスが巣を作っているし」など、どてらを着こんでおこたでボケーっ。山手線は、「ああ、日光とか箱根とか、どこか遠くに行きたい」「みんな僕を乗り捨てていくだけ」とうつ状態です。西武は二言目には「西武バンザイ! 会長バンザイ!」の強固なグループパワーを見せ付けます。うん、うん、その感じよくわかる…

いじられキャラは埼京線と副都心線。あと、作者の思い入れが強そうな東武東上線でしょうか。埼京線なんてすごく稼いでいる路線ですが、「集客率がいいからっていい気になるなよ」と他の路線からいじめられます。そして、しょぼくれていたところに現れるキザ男から優しくされて、よろめく埼京線。「乗り入れすることにしました。優しくされたから」。キザ男はりんかい線なのです。

ま、こんな感じで笑わせてくれます。ほんと鉄分はなくても、自分に関係のある路線を読んでニヤリはできそうです。

老眼

2009-09-24 | つれづれ
いやあ、老眼が厳しくなってきました。すでに三年ほど前から老眼は意識していたのですが、最近はほんとにしょっちゅうメガネ(近眼用)をクイッと持ち上げて、おでこの上にかけた状態ですごす時間が長くなってしまって…電車内で本を読むのに思い切り腕を伸ばさなければいけなくて、難渋。イヤハヤまあ、歳をとるということはこういうことですよね。老眼鏡(遠近両用)をつくろうかと思いますよ。まあ、試しに。これでけっこう便利、違和感が無いのなら今後は本格的に老眼とメガネで付き合って行こうかなあ。ああ、こういう話題を書くようになってはねえ…ま、仕方が無いか。

びっくり天丼

2009-09-23 | 
連休中きょうが事実上唯一のお休み。人の少ない東京をぶらり自転車で散歩です。で、定番の浅草を走っていてみつけたのが「がんばり屋」というお店。正直、外観だけ見るとぱっとしない街中の居酒屋さんでした。ふと看板を見ると「びっくり天丼」と書いてある。ちょっと心惹かれて入ってみました。

なになに、スプーンで食べる天丼? うーん、これはやはり食べてみるか。ということで注文したのがびっくり天丼並1080円也。出てきたものをみて、ホントにびっくりしました。

丼の大きさが直径20センチほど。ご飯は通常の丼の量をここに平たくしたかんじですが、その上に覆いかぶさりご飯を隠しているのが巨大な掻き揚げ。さらに大きな海老天が2本にゲソ、お芋、シシトウ、キス、さらにチクワと魚肉ソーセージのてんぷらまで入っている! おお、食べきれないかも、と不安にさえなります。タレが醤油ベースで甘め。やや油がくどい感じがして途中で諦めそうになりましたが、お漬物で口を直しつつ食べました。ふー。四捨五入50歳のオジにはヘビー!! 実はまだもたれています…く、苦しい…。若い人、大食漢はぜひご飯を増やしてもらって挑んではいかがでしょう。ほんと、見た目にまず圧倒されます。喫煙可なのがいかにも下町の居酒屋さんで減点ですが、一応場所は台東区千束3丁目で、区立金龍小学校の近くでした。

その後はハラをこなさないと、と上野方面を走り、久しぶりに鴎外荘(森鴎外の旧居跡のホテル)で温泉に入ろうかと思ったのですが、なんと入浴だけで1500円に!数年前は確か1000円だったと記憶してます。まあ、1500円の価値はないなあと思い、失礼して近くの銭湯で汗を流して帰宅しました。

ふー。お休みっていいなあ。

カチョカヴァロ

2009-09-21 | 
瓢箪というか、巾着袋みたいな変わった形のチーズ「カチョカヴァロ」なるものを初めて食べました。といっても北海道産のですが、まず不思議な形。馬の鞍の両側に綱でぶら下げたからというのがその由来のようです。

お味は癖がない。ミルキーで塩分も抑え目という印象です。弾力が強くて噛み応えが面白い。食べ初めて数日ですが、少しは熟成しているのかなあ。インパクトのないかわりに、万人向けのチーズといったところでしょうか。熱して食べると「うまい!」とネットでみると書いてあるのですね。なにせチーズ歴は短いので全然知らない。でも、やはりワインを楽しむうちにだんだんとチーズに関心が向かっているも正直なところ。いろいろと楽しみたいものです。

銀河鉄道999

2009-09-14 | 映画
実は高校のころにはまったのが「銀河鉄道999」。今年は映画公開30周年ということで9月9日に様々なイベントや記念乗車券発売などが各地で行われました。というわけで、実にたぶん20年以上は観ていなかった映画を観てしまいました。一言で言うと「青春」ですねえ。いいですねえ。無限の可能性と目の前に広がるたっぷりとあると思える時間。若さがまぶしいです。

ただ、こんなストーリーだったっけ? と思うほど、ストーリーがご都合よく進んでいきますよね。タイタンでの戦士の銃入手、時間城がタイミングよく999停車時間帯に現れ、などなど。まあ、それでもやはり、いまみると身もだえするような若さがあふれかえっています。素敵。星野鉄郎の淡い恋心と、メーテルとの別れのキスなどは、なんというか憧れながらも実際にはそんな状況も体験しないままいまや子持ちですね、ハイ。メーテル星でメーテルを平手打ちするシーンは当時は「ひでえ女だ!」と憤ったものですが、いま見返すと切なさ、メーテルの心の痛み、耐える心のほうにむしろ寄り添いたい気分です。ま、これが少しは大人になったということ?

ゴダイゴの音楽をそういえば、学園祭で熱唱した同級生がいたなあいい歌ですよね、いま聞き返しても。青春は過ぎ去って初めて青春として輝き、完結する。でもその最中は戸惑いや恥ずかしいことばかりだったようにも思います。とめどなく書き連ねました。失礼。

シリコンバレーから将棋を観る

2009-09-13 | 
シリコンバレーで働く梅田望夫さんが書いたのが標題の本「シリコンバレーから将棋を観る」。子ども時代に将棋をけっこう指しても、その後は仕事などで指す機会がなかなか得られないし、だから強くもなれない人が多い。それでも将棋は好き、といえるのでは? という提起がいいですねえ。野球ができなくても野球は観られるし、音楽ができなくても音楽は楽しめる、小説家でなくても小説は読める。同じように「将棋を観る」ことは楽しめるし、それだって立派なファンの形態だという。なるほど、と思いました。

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好きなものがありますか?極めたいことは何ですか?―ベストセラー『ウェブ進化論』の著者が「思考の触媒」として見つめ続けてきたものは、将棋における進化の物語だった。天才の中の天才が集う現代将棋の世界は、社会現象を先取りした実験場でもある。羽生善治、佐藤康光、深浦康市、渡辺明ら、超一流プロ棋士との深い対話を軸に、来るべき時代を生き抜く「知のすがた」を探る。


特に羽生さんや谷川浩司さん、深浦さんら、たしかにみていいるだけで惚れ惚れとするような、厳しさを極めて人間的にも優れたように思われる人たちが将棋を指す姿を楽しむことはできます。現代将棋は筆者も書いているように、とにかくすざまじいほどの変革の真最中で普通のアマチュアでは正直、ほとんど指しての意味がわからない。でも、羽生さんらトッププロがそこまで身を削る理由が将棋の深さを表しているのだ、と観るのは可能。その一端でも感じ取れれば将棋のふかーーーい魅力を知ることになる。

羽生さんの思考を一般にもわかりやすく提示しただけでもこの本は意味がある。自画自賛の臭いがややいやらしいのですが、ネットによるリアルタイム観戦記という新しい分野の道を開いた筆者の功績は大きいと思います。あと、少々、トッププロとの交友を誇らしげに話す感じ鼻につくのが玉に瑕ですけど、ま、ご愛嬌ということで。社会現象を将棋のトッププロが先取りしているというのは、ある部分同意。ある部分「?」でした。

あと、プロは羽生さんのような人格者ばかりではなく、ほとんど人格崩壊し、モノの見方も黒白的にしか見られなくなったような偏った人物も散見されることもまあ、頭の片隅にでも。あくまで梅田さんと違って私は一般の報道から知る姿ですけど、奇行で雑誌をにぎわせる人もけっこういますもの。天才とナントカは、ですからね。ま、それも含めて将棋の世界は面白い、ともまた思うのではありますけれど。

真昼の決闘

2009-09-06 | 映画
ゲイリー・クーパー主演の西部劇の名作「真昼の決闘」を観ました。随分久しぶりです。やはり時代を超えた名作ですよね。しびれます。かっこいい! 劇中、ほとんどただ不安げにおどおどしているクーパーですが、それでもかっこいい。彼が体現する勇気や正義がそうみせるのでしょうか。法に代表される正義は所詮力が背景に無ければ絵に描いたモチ。たとえ力で劣っていても、自分に勝ち目がほとんど無くても、それでも正義に殉じようと覚悟を決める姿が痛々しくも、かっこいいのでしょう。


それにしても勝ち馬に乗る、自分が「安全」でありさえすれば少々の悪には目をつぶり、友情さえも捨てる。そんな人間の本質、直視したくは無いけれど人間の醜さ。それがほとんどの人間にとっての現実ということを突きつけられます。最後にクーパーが軽蔑しきった目で人々を見つめ、バッジを地面に無言でたたきつける姿がとても印象的です。

それにしても短い映画ですがほんとに見事な作品。折々に挟み込まれる時計の針の進み具合に、見ているこちらもハラハラし、手に汗握ります。前妻役も見事ですね。あの場面でじっと列車に座り続ける。あれもまたかっこいい、と思えました。

神の雫21巻

2009-09-05 | 
ワインにはまるきっかけをつくってもらった縁、感謝で、ほとんど惰性で読み続けている漫画「神の雫」。これだけの巻数を使ってまだ使途の半分。ほんとに最後までいくのかいな…という疑問はさておき、21巻は使途の話がなく、チリの誇るコスパ抜群の「コノスル」(1000円台ですよ、このお味で!)など身近なワインがかなり登場して参考になりました。右岸のサンテミリオンやポムロール、ブライなどに筆者が取材していて、様子が伝わり勉強になりました。というか、行ってみたいなあ、との思いを強くしました。

そういえば、この漫画、ついに料理本のアカデミー賞と言われるグルマン世界料理本大賞の最高位の賞である「殿堂」入り。そりゃあ、フランスにしてみれば有難い漫画ですよね。ここで取り上げられると一気に値段が上がり、日本や韓国への輸出が増えるのですから。あまり「情報」に振り回されず、自身の舌でワインをきちんと選べるように修行したいと思いますよ。

骸骨ビルの庭

2009-09-04 | 
宮本輝さんの「骸骨ビルの庭」。なんだか宮本輝していて、説教をうかがっているようで、お勉強になりました。

=以下、アマゾンから=
住人たちを立ち退かせるため、八木沢省三郎は管理人として骸骨ビルに着任する。そこは、戦後、二人の青年が子供たちを育てた場所だった。食料にも事欠き、庭で野菜を作りながら、彼らは命を賭して子供たちと生きた。成人してもなおビルに住み続けるかつての子供たちと、老いた育ての親、それぞれの人生の軌跡と断ち切れぬ絆が八木沢の心を動かす。すべての日本人が忘れられない記憶。現代人が失った純粋な生き方が、今、鮮やかに甦る。


まあ、たしかに読ませます。上下刊ですが、私もさっと読み終えましたので。ただ、まあなんというか、ほんとオヤジの説教というか講釈というかが正直、鼻白みます。都合のいいように人間関係ができて、しかも主人公が都合のいいように関係性の軸になっていくのも、あまりにできすぎ。戦災孤児の悲惨さというのも切迫感が感じられない。宮本輝さんらしいキレがないんですよね。十三や梅田、京都の描写が懐かしく読めました。

こういう署名もあるんですね

2009-09-02 | つれづれ
アサヒコムにこんな記事が載っていました。DV被害にあい、息子を夫に殺害された女性が、生理用品にDV相談の窓口案内を載せてという提案をして、ネットで賛同署名を集めています。DV被害者の圧倒的多数は女性。その女性が日常的に持ち歩き必ず目にするものですから、たしかに有効かもしれません。内容が重いですが、提案は企業側のやる気一つで実現できそうなものです。たしかにデザイン的にはマイナスだし、案内といってどこの窓口を載せるのかという問題もあります。企業には直接的なメリットはないとはいえ、社会貢献のひとつかと思えます。

署名先はこちらから。こんなページがあるんですね。ワンクリック募金もそうですが、ネットを社会貢献、社会活動のツールとして使う方法はいろいろと考えられそうです。