「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

中山某にただただ唖然

2008-09-28 | つれづれ
福田首相の辞任からこのかた、この国の政治の情けなさに、ただただ唖然としてます。とどめは中山某なる人物。閣僚としての資質以前の、人間としての最低限の理解力と節度、理性、恥を知る心など、なにかが決定的にかけているように思われてなりません。こういう人物が国会議員でもまがりなりにも動いているこの国のシステムってある意味、すごいかもしれないのですが、やはりただただ恥ずかしい限り。選挙区の宮崎の人たちは恥ずかしくないのかなあ。自分たちのレベルはこんなものですよ、と国内中、いや世界中に宣伝しているようなものですからね。

日教組についても成田についても単一民族にせよ、少しでも理解力があれば、なにをほざいているのか、とすすぐにわかる内容。怒りで正直、身が震えるぐらいです。たとえば成田。いったいどれだけ地元の人々が涙を流したのか。どれだけ多くの人たちが血を流し、命を失ったのか。どれだけ多くの英知が費やされたのか。少しでもその歴史を知っているものにとれば赦しがたい暴言です。こんな発言をしたければせめて国会議員なんて辞めて、床屋にでも行ってそこでほざけ!といいたい。「ああ、またあおのおじちゃんが何か言っている」とご近所の評判の範囲内で収まっていてほしい。ああ、腹が立つ!

ついでにもう一つ。小泉元首相も議員辞職で、ようやく、むき出しの資本主義、人間性を金銭や効率といった価値観で踏みにじる路線にも終わりが見えたのかなあ、と思いきや、またその息子が選挙に立つのだとか。4代目。この国は封建国家だったのでしょうか? 2世、3世と家業として政治をしている人間に庶民の暮らしが理解できるのでしょうか? 職業選択の自由という憲法の大原則があるので難しい問題ですが閨閥で物事が決まる世界が望ましいとはやはり思えない。活力ある社会は人材が流動化して、切磋琢磨して適材適所がなされてこそ。せめて、親の地盤からは立候補できないように規制をする方向で検討すべきではないかと思います。

おっと、あまりにハラがたったので床屋談義してしまった。きょうは久しぶりに120キロ走って気分はいいんですけどね、テレビのニュースを見ていたら無性に腹が…

ハンコック

2008-09-25 | 映画
ウイル・スミス主演の映画「ハンコック」。不死身のスーパーヒーローの物語ですが、哀しいです。考えてみればただ一人、時代を超えて生き続けることの孤独感なんて、想像もつきません。だから彼はアルコールにおぼれた生活をしている。正気を保って「正義」を守ろうという心持だけは忘れないのが逆にあまりに出来すぎとさえ思えます。でも、素直に楽しめた映画です。ま、B級映画の面白さ、ですけどね。

ネタバレたくさんになりそうなのであまり書きにくいのですが、要するに彼は「愛」に生きている。その愛はとても逆説的な形でしか相手を生かせない。哀しみの源泉でしょう。彼が最後にとった行動はさて、どちらが正しかったのか。生かすことかそれとも…そんな感想を抱いた映画でありました。

番組改変期

2008-09-23 | つれづれ
この季節のテレビ番組って、改変期だから仕方がないのでしょうが、なんでまあこんなにつまらない番組のオンパレードなのでしょうか。芸の無い芸能人が大挙して登場して、個人の誹謗中傷や失敗話でゲタゲタと盛り上がるばかり。ほとほといやになります。ドラマとか、はまれば決して嫌いではないのですが、この季節はいやはやなんとも、という感じです。

牛丼のすき家

2008-09-21 | つれづれ
牛丼の「すき家」ってありますよね。牛丼屋さんなのですが、吉野家と違ってマグロ丼があったり、高菜明太マヨ丼なんていうものがあったりして、多品種勝負!というラインアップ。ときどき「こりゃなんじゃいな?」というメニューがあったりして、個人的にはB級グルメの楽しみにしています。

で、昨日、久しぶりに行ったら店内の写真に「お好み焼き風味牛丼」というのがありました。「?」。こういうのは試すに限ります。で、お店の人(20代の女性でした)に注文したんです。そしたら、その女性が「エッ」と。いや、言葉には出さないのですが、なんというか一瞬、驚いたように身をくいっとひいて、そのさいに声になるかならないかぐらいの小さな「え」というような空気音がある。驚かれるわけです、要するに。

てのは思いました。「あれ、この商品はなにか問題があるのかなあ。売れていない商品でてのが最初の注文者だったのかなあ。まずいことをこの女性は知っていて、それを伝えてくれようとしているのかなあ」などなど、時間にすればほんとに一瞬なのですけど、いろいろな考えが頭をよぎります。

で、2秒ほどして女性に聞きました。「あのー、これってあるんですよね?」。「はい」。「ではお願いします」

ドキドキして待つこと1分ほど。出てきました。マヨネーズとオタフクソース、鰹節に青海苔を牛丼にかけたものです。そこに卵の黄身だけ乗せていただくのですが、ほんとにお味はお好み焼き。そこに牛丼の汁の味がしみて、なんというか、まあ、まさに屋台の味というか、B級グルメ的にはGOOD!なお味なのでした。

そうこうしてると、隣にお客さんが座って、さきほどの女性店員がまた注文をとりにきました。「牛丼」。今度の商品はシンプルです。だけど女性はまた同じリアクションです。どうもこの女性の癖なのでしょうね、紛らわしい。

オジさんも一瞬ですがたじろいだように感じました。でもそこはオジさま。「あ、並ね」で注文をきれいに成立させていらしたのでした。

なんというか、不思議な店員さんでした。でも、面白かったかも。ほんとにあれで、おいしいマズイをお客さんに伝えようとしていたら傑作なのですけどね。

台風一過

2008-09-20 | つれづれ
目覚めたら快晴。午前中は台風だとばかり思っていたので朝寝坊というにはおこがましいぐらいの時間を通り越していたら、東京は台風一過のピッカピカ天気です。蒸し暑い。こんなにいい天気になると知っていれば、おきて自転車こぎにでかけたものをと、愚者の後知恵、反省しきり。なんかすごく損した気分。

おくりびと

2008-09-17 | 映画
映画「おくりびと」を見ました。ブログ友のjamsession123goさんが5つ星をつけていたので、是非モノと思い出かけたこの作品。泣けて笑えてしんみりとする秀作でした。

=以下goo映画から=
所属する東京のオーケストラが解散し職を失ったチェロ奏者の大悟は演奏家を続けることを諦め、妻の美香を連れて故郷の山形に戻ってくる。早速、求人広告で見つけたNKエージェントに面接に出かけ、その場で採用になるが、それは遺体を棺に納める納棺師という仕事だった。戸惑いながらも社長の佐々木に指導を受け、新人納棺師として働き始める大悟だったが、美香には冠婚葬祭関係の仕事に就いたとしか告げられずにいた。


ストーリー自体はなんとなく最後までを、最初の20分ほどで見通せる。ある意味とてもシンプルな展開であり、つくりです。でも、この映画を秀作たらしめているのは、やはり納棺師という職業を通じて生と死の問題を突きつけられること、そして自身の死別体験を思い起こし、そのときの感情や状況などもろもろが想起されることによる感情移入、最後に主人公の大吾を演じる本木雅弘さんの眼差しの深さでしょう。

だれにも訪れる死。死はその人自身の人生の総決算であると同時に、家族ら周囲の人同士の人間模様を浮き彫りにします。そこをちょっとユーモラスに描くことでじめじめした映画にならずにすんでいます。(以下、少しネタばれがあります)

死に際し、いまや必要不可欠となっている納棺という職業ですが、まだ差別があるのですね。いたるところにそんな言葉が出てきます。本木さんの妻役を演じる広末涼子さんが「汚らわしい! 子どもに自分の職業のことを話せるの!?」と詰め寄る場面が象徴的です。死は穢れということなのでしょうか。実は、てのは知人に何人か死にまつわる職業についている方々がいて、あまりそういう意識はなかったのです。むしろなんと尊い職だろう、と感じていたぐらいですから。この映画がすこしでもそうした差別意識を薄めてくれるとしたらうれしい限りです。

で、本木さんの眼差しの深さがとても印象深い。途中、歳月の流れを表現する場面で、本木さんが次々とご遺体を納棺するシーンが出てくるのですが、そこでご遺影をちらりと眺め、ご遺体に向き合う。そのセリフのないシーンでの本木さんの眼差しは深く、とても優しく慈悲深い。てのはこの眼差しに涙しました。名優ですね。名優といえば、大吾を雇う社長役の山崎努さん。その語り口、眼差し、手ワザの美しさも惚れ惚れします。

あと好きなのは、妻に上述の言葉を投げかけられ、職を辞するつもりで本木さんが山崎さんとむきあった場面。山崎さんと本木さんが向かい合って、フグの白子を食べる。「うまいんだ。悔しいけど」。2人は同じ言葉をつぶやき、黙々と食べる。生きるうえでは他の生命を犠牲にせざるを得ない人間の業を受け入れる言葉を、とても自然に、でも、軽々しくならずに語る様子は秀逸です。職を自らのものとして受け入れる、透き通ったような覚悟が伝わってきます。

いやあ、いい映画を観るとホント幸せな気分になります。映画って、いいですね。

神楽坂「ブラッスリー・グー」

2008-09-16 | 
フレンチの激戦区、神楽坂でコストパフォーマンスの高さで極めて評価が高い「ブラッスリー・グー」のランチに行ってきました。ここのランチは一番安いコースが1050円。前菜とメインだけなのですが、それぞれ10種ぐらいあって、ウサギや子羊など、きちんとしたフレンチをいただます。評判通り、とても満足のランチタイムでありました。



きょうは前菜に秋刀魚の生姜風味ポワレ、メインに子羊の煮込み、食後にエスプレッソと洋梨のシャーベットをいただきました。ビストロらしく量がしっかりとあり、味わいはしっかりめ。やや塩味が強いのでワインが飲みたい、と切に思いましたよ(じっと我慢しました。なにせ仕事中だったので…)。

混んでいるのですが、ランチも予約が可能とのこと。フランスの下町のような雰囲気で(といっても行ったことはないんですけどね)、狭い店内ですが満足度が高いお店なのでありました。こんなお店があちこちにある神楽坂って、ほんとステキ。

ムートンロートシルト

2008-09-14 | ワイン
つ、ついに飲んじゃいました。メドック1級シャトー・ムートン・ロートシルト!いわゆる5大シャトーの1つです。ヴィンテージは2003年で、あまりよい年とはされていないのですが、逆にだから早めに飲めたのかもしれません。まだ相当若いと思っていたのですが、とんでもない。もう満足、満足、大満足でした。



ブラックチェリーやカシスのジャムのような香り、スパイス、エスプレッソ珈琲のような香り。力強く、グラスの中から立ち上ってきます。味わいはタンニンがまだ若く力強い、でも、果実味と酸もしっかりしていて、要するにどの要素も力強い。それでいてまとまりもよく、けっして嫌味ではない。エレガントです。何より驚かされたのはその余韻の長さ。普段口にしているワインとは桁違いです。一口飲むと、まるで帰り香というか戻り香というか、がノドを過ぎた後に鼻に抜けてきます。一口で何度も味わえるような感じ。なるほど、1級シャトーの名はダテではないのだと知りました。

それにしてもワインの奥深さ。頂点にはこうした超ど級のワインがあるのですね。まだワイン山の裾野しか知らなかったことを再認識させられました。こんなワインをまた飲んでみたいものです。

体力低下

2008-09-13 | 自転車
9月の異動で、これまで4年続けた自転車通勤ができていません。仕事の内容上、けっこう難しい点がいくつかあって、「さてどうしよう?」状態。

で、今日、荒川をはしって気づいたのは体力低下…如実。まいったなあ。走りはじめにウオームアップがこれまで以上にかかる感じ。50キロ程度でけっこう体力的に走ってきたなあ、という体たらく。さて、どうしようかなあ。早起きして週1、2回は朝走るとかしようかなあ。

乳と卵

2008-09-09 | 
芥川賞作品「乳と卵」(川上未映子さん著)を遅ればせながら読みました。これ、出版社の案内文は「娘の緑子を連れて豊胸手術のために大阪から上京してきた姉の巻子を迎えるわたし。その三日間に痛快に展開される身体と言葉の交錯!」となっています。そう。ストーリーを描けない作品です。

独特の文体が魅力的ととらえるか、読みにくいととらえるか、が作品評価の大きなポイントだと思います。あと、女性でなければ正直、わからない感覚が作品の基調です。というわけで、私はギブアップ。この空気感は嫌いではないのですが、共感とか感心という感覚が読んでもあまり沸いてこないのです。でも芥川賞ですからねえ…たぶん、私には読み取れない良さがあるのだと思いますよ。

軍隊定食

2008-09-08 | 


新宿は職安通り。といえばコリアタウンです。きょうは界隈に用事があって、久しぶりにランチをここで取りました。で、今日食べたのが「軍隊定食」。

韓国には徴兵制度がありますが、そこで使われているのが写真のようなプレートなのだそうです。軍隊での楽しみといえば食事。厳しい訓連や緊張の中ですごす兵士たちにとってとても大切な時間なのだそうです。

で、きょうはそんな気分を少し味わってみました。さすがにコリアタウン。お味はグーでありました。すみません。店の名前を忘れてしまいました…

秋近し?

2008-09-07 | 自転車
異動のゴタゴタというか飲み会続きで、ここ2週間ほどは自転車に乗っていませんでした。久しぶりに昨日、今日と荒川を走りました。

まだ暑いですが、秋らしいと感じたのは虫。変な話ですが、時速25キロ程度は楽に出るロードバイクで走っていると、河川敷だけに、虫が顔や体に当たることがあるんです。季節的に特に多くなるのが秋口だと過去の例からいえます。

で、今日は2回もバシバシと(甲虫だと痛いんですよ、意外に)。一回はトンボ。もう一回は良くわからなかったのですが甲虫。そう。虫たちも忙しく立ち回る季節ですよね。そろそろ子孫を残すのに躍起になる季節ですから。かれらも周囲が見えなくなって、秋口はバシバシということなのでしょうか。

いや、ほんとにつまらない感想文でした…

へうげもの7巻

2008-09-06 | つれづれ
「へうげもの」7巻。いよいよ秀吉と千利休との対峙が近づいてきました。この巻の一番の見所は、なんといっても見開きでドンと描かれた利休の表情のアップでしょう。愛弟子である山上宗二を関白・秀吉に殺されて、その首を送りつけられたさいの、利休の目をむく表情。一見の価値ありです。

作者の山田芳裕さんの絵は決してうまくないのですが、とにかく力が入っている。デフォルメもすごい一方、その昔の青木雄二さん「ナニワ金融道」のように、それこそ畳の目ひとつひとつを描くような、不思議な描写、力の入れ方で読むものの心を捉えます。主人公である古田織部もどんどん数寄者としての道を究めようとしています。伊達政宗がとんだ田舎役者の狂言回しであるのはご愛嬌でしょうか。相変わらず目が離せない作品です。

のぼうの城

2008-09-05 | 
和田竜さん著「のぼうの城」。ベストセラーになっているこの本、手にしました。まるで映画のような内容です。戦国史上に名高い、忍城攻防戦を描いています。

ぜんぜん格好良くない、智も仁も武ない。でも、人望があって、「でくのぼう」を略して「のぼう様」と慕われている武将が、豊臣の大軍と対峙する。出てくる武将たちが生き生きと描かれていて、わくわくしながらページをめくります。

とはいえ、あまり深みがあるわけではなく、まさにハリウッド映画的な一冊だと思います。強いて解釈すると「金持ちだから、権力があるからってえばるな! 一寸の虫にも五分の魂でい!」といった感じでしょうか。映像化したらあたりそうな本だと思いました。まあ、お暇があれば、という一冊です。

新生活

2008-09-04 | つれづれ
9月から新しい仕事(といっても転職したわけではなく異動)で、まさに新生活の日々。なんだかとても新鮮です。ちょっと緊張しているのかもしれません。月曜から始まっているので少し長いなあと感じているのは、やはり疲れが出ているからかな。とはいえ、やはり期待していたように楽しい時間。大切にしたいと思います。出張はほとんどなくなるので、出張好きな私には少しさびしいのですけど。