「差不多」的オジ生活

中国語の「差不多」という言葉。「だいたいそんなとこだよ」「ま、いいじゃん」と肩の力が抜けるようで好き。

マンマ・ミーア!

2009-01-25 | 映画
高校生のころアバが大好きで、小遣いをためてはレコードを買っていました。来日公演を心待ちにしていたのが、結局流れて代わりに映画が公開され、3回ほど立て続けに観にいった記憶があります。と前置きしておいて、映画「マンマン・ミーア!」です。劇団四季のミュージカルのほうは日本語で「ダンシングクイーン」とかを歌うのでちょいと興ざめですが、映画はきちんと(?)英語です

まあ一応ストーリーは以下のよう。
=以下goo映画から=
ギリシャのエーゲ海に浮かぶ小さな島。女手ひとつで育てられてきたソフィは結婚式を控え、父親とバージンロードを歩くことを夢見ている。父親が誰か知らされないまま育ったソフィは、母親ドナの日記を盗み読み、かつての恋人たちを結婚式に招待してしまう。「本当のお父さんなら一目でわかるはず…!」そして迎えた結婚式前日、ドナの若かりし頃のバンド仲間に続いて現れた3人の男。ソフィが招待状を出したかつての恋人が一度に全員やってきたものだからドナは仰天!ソフィは本当の父親が誰なのかを探り出そうとするものの、なんと全員が「自分が父親だ」と名乗りを上げてしまい…。


ストーリーどうこうの映画ではなく、とにかく楽しくはじける、アバの音楽に身をゆだねる、それが楽しみの映画です。特にメリル・ストリープがはじけまくっています。おお!という感じ。この人にこんな側面があったのか、というか役者ってすごいな、と感じます。ミュージカルって恥ずかしさを感じたら負け。微塵も無いので観る側も楽しめちゃう。元気が出る映画でした。

ワイン会

2009-01-24 | ワイン


ワイン会です。今回はイタリアワインをいろいろ。いつもながら楽しく、おいしく。有名どころでは写真の「バローロ」。イタリアワインの王様です。92年ヴィンテージということもあり、まろやか。開けた当初は開き具合がやや足りなかったですが、しばらくするとスミレやハーブの香りなどが立ち上ります。酸味がやはりしっかりしていますが、とんがった感じはしない。オフヴィンテージで比較的お安いということでしたが、満足満足。その後飲んだ(ああ、名前を酔って忘れてしまった…)カベルネソービニオン、メルロー、シラーの有名3品種を混ぜたイタリアワインには珍しい一本も、ミルキーな香りと、どっしりとした凝縮感のある甘みを伴ったのみ心地が素敵なものでした。

話題の一つになったのが、テレビドラマの「神の雫」。ひどいですねえ。1回目を観ましたが、特に雅ちゃんがめちゃくちゃ。遠峰ももっとメガネの似合う俳優がいそうなものだろうに…もしかしたらこのドラマでワインブームがまた来るかなと期待していましたが、まあこのひどい、安直な作りでは期待できないですね。何を考えてこんなドラマを作ったのでしょうか? ワインを侮辱しているのか?

チェ28歳の革命

2009-01-22 | 映画
伝説の革命家チェ・ゲバラの生涯を描いた映画の前編「チェ28歳の革命」。キューバ革命を成功に導くまでの苦難の道が描かれます。熱いです。なにせ伝説の革命家ですから。若くして亡くなったので永遠に伝説。主演のベニチオ・デル・トロがゲバラになりきったかのような熱演が光りますが、映画としてのできはどうなのでしょう? 歴史のお勉強的な側面が強いですから。私は好きなのですけどね。それにしても本気で社会を、世界を、時代を変えようと思い、行動した男がいた事実にあらためて感動します。「真の革命家は愛がなければならない」という言葉、戦士たちに戦いの最中でも勉強させて「読み書きソロバン」ができることを目指す姿に、彼の考えていた「愛」や人々が自立して生きられる社会の美しさをみる思いがします。みると、自身のふけ方、理想のさび方がさびしくもあるのですが…。続編の「39歳」も楽しみです。

ワールドオブライズ

2009-01-19 | 映画
レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウが主演の映画「ワールドオブライズ」。中東を舞台にアメリカの諜報機関が暗躍する話。ディカプリオが地元の女性と恋に落ちるくだりはちょっと白けますが、なんだかありそうなストーリーで、けっこう引き込まれました。

=以下goo映画から=
米国の諜報機関・CIAの中でも、最高の腕をもつ敏腕工作員ロジャー・フェリス。中東からワシントンまで世界を駆け回っている彼の命運を握るのは、安全なアメリカから電話で指示を出す、冷徹なベテランCIA局員エド・ホフマンだ。彼らは、地球規模の爆弾テロを画策するテロ組織リーダー、アル・サリームを追いかけていた。時には身内にまで嘘をつきながら、熾烈な頭脳戦で情報をかき集めていくロジャーとエドは、ついに大きな賭けに出る…!!

2人の俳優は対照的な性格、物事の進め方をする人物として描かれる。その差が生み出す悲劇的な事態。アメリカの科学力と、反米集団のローテク。実態はどんなふうなのでしょう。原作は米国のジャーナリストのフィクションとのことですが、取材に想像力をまぶして作った作品のように思いました。

それにしても観ている側が「痛い!」と思わず目を背けたくなるような拷問シーンなどもあり、いかにも暴力の時代現代の映画だと思いました。

インドのワイン

2009-01-18 | ワイン
インドのワイン「スラ・ヴィンヤーズ」が昨年、話題になっていたので一本、試してみることにしました。エチケットのお日様がいかにもインド的というか印象的なワインです。試したのはジンンファンデルの08年。色合いは紫ががった薄めの赤。香りが、実はあまり感じなかった。もちろん香りはあるのですが、評判にきく豊かな香りとはちょいと違い、穏やかというか弱い。鼻がおかしいのかなあ…味わいはスパイシーで、コショウを使った料理によく合いました。まあ、気軽にスパイシーな料理に合わせるにはいいかな、という感じでした。

イタリア旅行6

2009-01-17 | つれづれ
というわけで、イタリア旅行編は今日でおしまいにします。時間や法律を守らない、頻繁に挨拶を交わすなど、わずかな日数でしたが日本とイタリアの違いを少しは感じた日々でした。あのいい加減さは、あまりにきっちりしていてストレスバシバシの日本人からすればうらやましいけれど、社会秩序のいい加減さはかえってストレスになりそう。とはいえ、すごく親近感を抱きました。イタリア語、勉強しようかなあ

あ、楽しみにしていたワインですが、まあ、ツアーでほとんどが決まった料理だったのであまり楽しめたとはいえません。とはいえ、土地土地のデイリーワインを飲んだり、スレスコバルディの「ブルネッロディモンタルチーノ」を買ってホテルの部屋で楽しんだりはしました。モンタルチーノは濃厚。ブラックチェリーやスパイシーな香り、なにより重量感のある飲み心地が素敵でした。一番残念だったのは液体物の機内持ち込みが制限されているので町でワインを購入できなかったこと。まあ、さすがにワインをスーツケースにいれる勇気は…

というわけで、このシリーズ最後の写真はワイン。また次回からは日常の日記です。よろしく!




イタリア旅行5

2009-01-15 | つれづれ
旅行の最終目的地、ポンペイ。ヴェスヴィオス火山の噴火で一瞬のうちに灰の下に埋もれてタイムカプセルのように2000年近く前の生活を現代にそのまま残した都市。これは実際に目にして驚愕します。日本人のご先祖様が竪穴式住居に暮らしていたころに、すでに現代と基本的な形は変わらない「都市」が計画的に造られ、人々がそこで暮らしていたことがわかるのですから!



上の写真は街の中心。市場や行政関係などが、この周辺にあった。向こうに見える山はヴェスヴィオス火山です。



この写真の通りは商店街。木戸を開け閉めする引き戸の溝があったり、二階の床があったことがわかったり、酒屋は避けの貯蔵や台所が残っていたり…通りは車道の両側に歩道が分かれて設けられ、水が流れるようにやや緩やかな坂になっている。飛び石は「横断歩道」。間が開いているのは馬車の車輪が通れるようになんですって!すごい、すごすぎます。



金持ちのお屋敷にはフレスコ画の壁画が!見事な色合いです。実物がそのまま残っている。蜜蝋がぬられているためだとか。2000年前のローマ帝国の文化水準、技術などにまたまたありきたりの表現ですが、驚きを禁じえません。

で、公衆浴場にあった一枚板の大理石が下の写真。お湯が中央から沸いていたのだとか。周囲に彫られた文字は寄贈者の名前で、選挙に立候補するから「清き一票を!」といった感じの選挙宣伝なんですって!! ほんとすごすぎます、ローマ人お風呂好きで清潔好きだったローマ人がお風呂に入らなくなったのはペストのせいなのだとか。感染経路が不明だったのでできるだけ他人との接触を避けた結果がお風呂を避ける文化になっていったそうですよ。



あらためてですが、ほんとローマ帝国の文明力とでもいったらよいのでしょうか、栄華、合理性、技術力には舌を巻くし、我々が学ぶべき点も少なからずあるように思いました。

イタリア旅行4

2009-01-12 | つれづれ


永遠の都、ローマ。いわずとしれた、何日いても見切れないぐらいの史跡だらけ、ブランド店だらけの街です。で、やはりここでしょう。凱旋門とコロセウム。日本が弥生時代にすでにこんなものを造っていたのですよね、ローマ帝国では。ただただ驚嘆するばかりです。それにしても写真やテレビではもちろん何度となく見たことのあるコロセウムですが、実物のスケールには唖然としました。圧倒されます。

で、定番の「ローマの休日」モード。大好きな映画です。特に大人になってからは最後のシーン、どうしても涙が出てしまいます。若いころにはなんとなく観ていたのですが、やはりあの押さえた感情、演技はまさに大人の悲恋ですよね。

というわけで、まずはトレビの泉。



ヘップバーンが髪を切った床屋はいまはカバン屋さんになっていました。それにしても映画の街並みがほとんどそのままというのはまさにローマです。で、次はスペイン広場です。有名すぎるほど有名なばめんですが、世界中からの観光客でごった返していましたよ。一瞬の隙をついての撮影です。



ジェラートをヘプバーンが食べたのもこの場面ですが、いまイタリアでも3本の指に入るという人気ジェラート店がトレビの泉のすぐ近くにあって試してみました。粘りがあって、濃厚でいながらさわやか。2ユーロで一番小さなものが食べられるのですが、好きなものを2種類選べました。



今年の「初詣」となったのが、バチカン市国の法王様がいらっしゃるサンピエトロ大聖堂です。入場前にボディチェックや荷物検査があります。まあ時節柄当然でしょうか。それにしてもとてつもない規模です。33階建ての高層ビルと同じ高さの天井、壁画、装飾の数々…特にミケランジェロのピエタは期待通り。マリア様の憂いを含んだ眼差しが人間の「母」を感じさせる。美しくも神秘的、でも遠い存在ではなく、そこには自分たちと同じ身近な「人間」を感じさせました。聖なのですが近寄りがたくはないのです。共感を抱きます。この像は永遠に哀しみをたたえ続けるのでしょう。



外に出たときにはすっかり暮れて、雨が降っていました。あ、バチカンとイタリアの国境って聞いていた通り、ほんとに「車線」なのですね…

イタリア旅行3

2009-01-11 | つれづれ


世界遺産の町、坂の町、シエナ。フィレンツェと対抗(町の中心の商工会議所にある町を守る聖人たちの像は皆フィレンツェの方向を向いているんですよ…)していた都市だそうですが、ご承知の通り大きく水を開けられてしまった。でも、銀行業者が正式に国から最初に認められたのはここだそうですね。教皇のアヴィニオン捕囚を解消するのに大きな役割を果たした修道女がいたのがこの街だそうで、いまは聖女として人差し指と頭蓋骨を収めた教会もありました。聖人や聖女って「人気」があるので、死体はパーツに分けられてしまうのだとか。ちょっとシュール。で、フィレンツェに水をあけられたせいか、中世の街並みが相当残っている落ち着いた街です。



町の中心「カンポ広場」はゆるやかな傾斜。一説には「世界一美しい広場」なんだそうです。ここでは毎年競馬が行われて万の単位で人が来るそうです。シエナの軍隊のために、中世、女性たちは特別なパンを作ったそうです。携帯できて保存が利き、栄養があるようにと…それは当時金と同じ価値があったというコショウを加え、木の実をふんだんに使ったパン。まあ、話のたねに買ったのですが…まあ、想像してみてください。



シエナのドゥモ(大聖堂)です。こじんまりしていて、フィレンツェのよりも個人的にはすごく親近感、好感をもちました。様式はコテコテだけど。この脇に、建築を始めて放り出されてしまった巨大な大聖堂の跡がありました。やはりフィレンツェに対抗しようとした巨大なものだというのは残っている一部の壁の大きさからわかるのですが、ペストの流行で建築不可能になったのだとか。それにしても対抗心がすごいです。



いいなあ、と思ったのはこの聖堂の向かいに合った病院跡。はしごのマークがわかると思いますが、この病院の入り口に捨て子をすると病院では子どもにこのマークの烙印を押したそうです。一瞬残酷に思いますが、この烙印があると教育や旅行などいろいろな面で優遇されて大切に「町の子ども」として育てたそうです。いわば「神の恩寵を受けた子」なのでしょう。こうした考え方は悪くないですよね。

坂の景観もあって、けっこう気に入った町でありました。

イタリア旅行2

2009-01-10 | つれづれ


ベタな旅行です。ベネチアです。ゴンドラに乗っての撮影です。まさに水の都。昨年末、温暖化の影響といわれている観測史上最高水位までいってサンマルコ広場からなにからなにまで水につかり、どうなるかと心配していたのですが、この日はちゃんと広場もありました。沖合いにスーパー堤防を造るなどしてこの町を残そうという動きが盛んなのだとか。ちなみに有名な水の都部分は旧市街。観光客には素敵な迷路のような細い路地、水路が「足」(なにせタクシーもモーターボートでしたから)といった諸条件は住環境には不向きなようで、人口減少が著しいそうです。郊外は新興住宅で、こちらの人口は増えているとか。まあ、それはおいておいて、観光客にしてみればやはりこの歴史的な街並みは魅力的です。



サンマルコ広場を囲む建築郡は圧巻。ベネチア共和国の富を感じさせます。



路地のお店では仮面を売る店が多くありました。ベネチアは謝肉祭のときにフェスティバルが開かれ、仮面舞踏会があるのだとか。「オペラ座の怪人」みたいな人がたくさん町の中にいるって…想像すると怖いかも。

で、下はフィレンツェ(すごい移動速度ですね)の中心にあるドゥオモ(大聖堂)。なんといってもルネサンスの立役者、大富豪・メジチ家の町ですからこの街も大きな建造物や広場が街のあちこちにあります。



でも、個人的にはこの大聖堂にせよ、ほかの建造物にせよ、なんか大きすぎるように感じました。特にこの大聖堂の丸屋根が威圧的で、色合い的にもなんとなく圧迫感を感じます。どうもメジチ家の力を見せ付けるかのような臭いを嗅ぎ取るせいでしょうか。あまり印象的には好きになれない町でした。というわけで、ここは飛ばして次の町はまた明日。

イタリア旅行(1)

2009-01-08 | つれづれ
駆け足極まりないツアーで、いったい一都市に何時間いたの?という感じではありましたが、イタリア旅行の印象記を書きたいと思います。

まずはイタリア一番の経済都市ミラノから。以前、仕事で滞在したことはあるのですが、旅行は初めて。やはりわくわくします。で、ミラノの顔といえばドゥオモ(大聖堂)でしょう。



厳粛な雰囲気と人をして圧倒せしめる建造物。大理石の美しさ。壮大な建築物にやはり一種気おされる感じさえします。中に入ると見事なステンドグラス。



これを見た人々に「神」の壮大さ、荘厳さを感じさせるつくりです。

で、移動。ベローナへ。ここは「ロミオとジュリエット」の舞台となった都市です。下の写真はジュリエットの元となった貴族のお屋敷で、「おおロミオ、なぜにあなたはロミオなの」とつぶやいたことになっているテラスです。写真には写っていませんが、世界中の恋人たちが「相合傘」を書く壁もあります。写真左下はジュリエットの像。右手に触ると財産が、胸に触ると愛が得られるとか。



ちなみに、イタリア語は男性名詞と女性名詞があるそうですが、基本は語尾が「オ」になるのは男性名詞で「ア」が女性名詞。で、「ロミオとジュリエット」は英語で、イタリア語だと「ロミオとジュリアッタ」なんだそうです。つまり僕らが言う「ロミオとジュリエット」ってイタリア人からすると、相当変な状況を想起させてしまうのだとか…

遅ればせのご挨拶

2009-01-06 | つれづれ
みなさま、新年明けましておめでとうございます。と、いきなりボケた挨拶で失礼します。昨日、旅行から帰ってきて、ようやく私にとっての2009年がスタートです。皆様はどのような新年をお迎えになっているのでしょう。まあ経済面では厳しい一年にはなるのでしょうが、仕事は楽しく前向きに、私生活も楽しく前向きに、と脳天気にすごしたいと思っています。

で、今回の旅行は久しぶりのイタリア。駆け足極まるツアーへの参加でしたが、歴史の魅力、ファッション、デザインの先進性など、時間がないなり、ツアーなりに楽しんできました。明日からしばらくは旅行日記になると思います。