クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

高橋お伝の墓~谷中散歩・6

2015-10-28 | クリン江戸散歩

 近代の名士がねむる、ハイクラスぼち(墓地)・

「谷中霊園」

しかし、そこには

(えっ?こんな人まで

思ってしまう、

 有名犯ざい(罪)者のおはか(墓)も あります。

たとえば、

「明治の毒婦・高橋お伝」のはか(墓)とか 


 たかはし・おでんは、人をころして、死刑になった女囚です。

首をきられる時、

じょうふ(情夫)の名前を

さけんで、あばれて、

 高名な「首斬り役人・山田浅右衛門」の

手元を狂わせたことで、

世に知られました。

 この、打ち首前のていこう(抵抗)と、

死後のかいぼう(解剖)で、

女体研究されてしまったことから、

おでんは

一気に 

ゴシップ・ヒロインに なります

 さらに、かながきろぶん(仮名垣魯文)の「高橋阿伝夜叉譚」など、

数々の物語、

しんぶん・かぶきで

語られるうち、

きだい(稀代)のどくふ(毒婦)

というべき

存在に なりました。

 どくふ(毒婦)としての、おでんは、

病気の夫に

どく(毒)をもり

しょうふ(娼婦)になって

いろんな男を わたり歩き

やくざ男と いい仲になる 

 男といっしょにはじめた・商売で 借金ができたので、

自分に気のある「古物商」のおやじから

金をだましとろうと

ラブホ(待合)へ 同伴

「古物商」を ころして

金をうばい、にげる

という、

 「連続殺人犯の強盗娼婦」 ってことに なってます。

 しかし、この話、あとになって つけられた・尾ひれが

かなり大きく、

じっさいは

そんなに ひどい女じゃ

ないらしい。。

 おでんの「最初の夫」の病気とは、

当時おそれられていた

ハンセン病で、

まわりは だれも助けてくれず、

おでんは 一人で

夫のめんどう(面倒)を みていたそうです

はたらけない夫のかわりに

どうやって かせいでいたのかは

知りません。

 でも、さいごまでみとったのは、えらいと思うし、

この時代、

女性がお金をえられる・せんたくし(選択肢)なんて、

ほかに 何があるの?

って、

うちのチットも言っていました。

そして、

 夫の死後にあらわれた・やくざな彼氏は、

あそび人の

ヒモたいしつ(体質)だったため、

やっぱり

生活は かつかつ。

しかも、

 借金を 申し込んだ「古物商」は、

「愛人になれ

と おでんにせまり、

いざ、そうなると、

「やっぱ、お金なかった

てのひらを返した

というのが、

どうやら 本当のところらしい。。

 おでんじゃなくても、ブチ切れそうな 負のれんさ(連鎖)・・

おでんが

ころした相手は、

この「古物商」一人ですが、

昔だから、女が男をころすのは

つみ(罪)ぶかいんだ、

と されていて、

あっという間に

「日本を代表する悪女」に されてしまいました


 しあわせに 去られてしまった女の、

つかれちゃって

ふうん(不運)な 結末

そこに 

きょうかん(共感)する人も多いのか、

たかはし・おでんの はか(墓)には

つねに、

あたらしい花が 供えられているそうです

 

・・・・・・・

うちも住宅ローンあるけど、、

 「借金があると、ほんとうにつらいよね。」 「いや!今回の監督就任は、良いキャリア形成になるぞ



(つづく)









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