ペンシルハウス物語~東京日和~

-gozar de tokyo-きまま そのまま なすがまま 

弥勒世

2008-10-23 | 観 Movie Museum

「弥勒世(みるくゆー)」馳 星周


たまたま見ていたドキュメンタリーで
72年の沖縄返還にあたり

米軍と日本政府の間に交わされた密約。

米軍に表向きだけの撤退を認めさせる代わりに
莫大なお金を払うという約束。

それをリークした新聞記者がひどい裏切りを受け
政治という権力に抹消され、

それについての裁判すら行ってもらえないという内容だった。

知る権利は、「知らされない情報」に隠され
表に出ている情報なんて正しいのかも本当はわからない。

怖いなと思って見ていた。

その後にたまたま本好きの先輩に
「これ馳ぽくなくてかなりボリューミ~だけどお薦め」と勧められた
冒頭の本。

図書館でいざ借りようと思ったが、
久々ハードカバー上下巻。

しかも馳ワールド炸裂しちゃってたらなあと
一瞬手がひるむ。

だって不夜城がよぎる。

あんなやぶれかぶれ刑事とかヤクザとか
the男な世界。

そうだ前にそういえばいたな。
馳ワールド好きな男。

何がいいのか全然わからんと言うと
女にはわからんと言われた。全くわからん。

しかし今回の本は知っている馳ワールドとは違い
入り込んで一気に上下巻読みきった。

まさに密約がからむ72年返還前の沖縄を舞台にした物語。
沖縄が辿ってきた過酷で辛い歴史を初めて知った。

太陽と海とゴーヤと泡盛の楽園。
その影には今も継続する基地問題。

無関係とは思えない環境もあるかもしれない。

情報の波に溺れ、のまれ、流される。
あたかも知ってるかのような錯覚。

自分で手にした事でもなく経験した事でもなく。
与えられる情報だけを一方的に鵜呑みにして

考える事をやめてしまう恐怖。


関係ないが”プロフェショナル”で

脳がアイディアを生み出すとかプレッシャーを越えるとかは
ある程度情報を遮断した状況の中で

自分自身と徹底的に向き合う事によって出てくる
というのを言っていた。

それが出来るか出来ないかがプロとアマの違いだな。
自分自身と向き合うなんて一番やりたくないもの(笑)



パコと魔法の絵本

2008-10-22 | 観 Movie Museum


満を持して中島ワールドに身をゆだね。
パコと魔法の絵本

期待通りで、いや期待以上の彩り鮮やかな映像。

好みがはっきりする所でもあり
嫌いな人は絶対に入れない世界。

爆笑の間に織り込まれた泣き所。
泣かない私が何度か涙したりして。

パコを殴る役所広司=大貫”クソジジイ”っぷりも
さることながら

この映画のMVPは何といっても
阿部サダヲ=ヤゴ!!!
最後は脱皮してトンボになって飛んだよサダヲ。

サダヲ~
やっぱりあなどれない。

しかしアヤカ・ウィルソンちゃん可愛いだわさ~

ゲロゲーロゲロゲーロ
ガマの王子はワガママ王子だわさ。


追伸:
モエレ~中島好きには絶対お薦めよ!!
早く観てだわさ。

秋の夜長 MUSIC♪

2008-10-20 | 暮 Life
エレベーターに乗る前は
確かに竹内まりやのアルバムを買うつもりだったのだ。

しかしレジでコレ下さいなとカウンターにしっかり
置いていたのは


[GIOVANCA]
と[MELODY GARDOT]

なんや。全然国も人も違うやん~

でもねまりやさんの1枚の値段で
この2枚買えるの。と自分に言い訳。

でもねいいのこれ~。
秋の夜長にも昼間にもぴったりで。


まりやさんは350円でレンタルしました。
でもこれもね~いいよね~。

聴いていると思い出す。色々な事。

その当時はわかってるつもりで
実は全然わかってなかった詩の意味。

♪ふと触れた指先にココロが揺れる夜は~♪

♪涙など~見せない強気なあなたを~♪

「告白」。苦しい。

強いあなたが淋しさに負けるなんて
人恋しさは年を取ったしるしでしょう。

無邪気になれない。出会った頃の様には。

受話器置いて切なさに泣き崩れた。

女心は言葉と裏腹な企み隠してる。
どんなに遅すぎても告白待ちわびて生きているの


ふぅ・・・。
今はとてもじゃないけど、色々せつなすぎますっ~。

東京サンポ 秋。

2008-10-18 | 暮 Life
コスモスもゆれる秋晴れの土曜日。

こんな一日があると東京暮らしは
やめられない。




友人と乃木坂のギャラリー「間」で開催されている
安藤忠雄 建築展」を観に出掛けた。

その前に早めのランチで訪れたのは
久しぶりのcafe daisy



友人は野菜のキッシュ、私はガッツリ

デニッシュマフィン・フライドエッグと
ベーコン、アスパラガス添えオランデーズソース。

オランデーズはたまらんで(減点2!)

ギャラリーに向かう途中に
アンティーク雑貨屋を目ざとく友人が見つける。

それがこの後の素敵な出会いになろうとは。

ぐるりと店内をひやかして出ようとすると
お店の人に声をかけられる。

”藤本将さんご存知ですか?今2Fのギャラリーで
展示会が開催されているので観て行って下さい”

おハズカシながらご存じなく2Fの階段を上がると
朴訥とした雰囲気の方が入口で絵本に何やら書いている。

”こんにちは”と静かに挨拶をされ中に入る。

藤本将展

イラストレーターであり、ウッドバック製作をされている。
藤本さんの描くイラストは見てるだけで気持ちが温かくなる。

ウッドバックはその名の通り木と布で製作されたバック。

意外な組み合わせが他にない個性的なバックではあるが
でしゃばらない控えめ感がまた良い。

木の部分は藤本さんが描き布の部分は奥様が担当して
作り上げる為、今頼んでも手に届くのは来年1月という
人気ぶりも納得。

私はとにかく藤本さんのイラストにノックアウトされ
”わわわぁぁーー”と奇声を発してばかりであった。


思わず購入した絵本は「アンジェラのおねがい」


サラエボの民族紛争を題材にした内容。
幼いアンジェラがどうして友達や家族と離れ離れにならなければ
いけないのと小さな心を痛めて祈る。

鉛筆の下書きが残るタッチで描かれる
アンジェラは純粋で真っ直ぐで強い女の子。

描く人の人柄現れている絵だなとちょっと泣けてしまう。

ラッキーな事にあの入口に居た方は
藤本さんご本人で絵本にサインと名前を入れて頂く。

あーラッキ。なんてラッキー。

友人はもっとラッキーな事に購入した
ポストカードの裏にイラストまで書いてもらっていた。

小さな幸せってこんな事だよなと思う。

その感動のまま安藤忠雄展へ。
アンドゥさんの原点である”住吉の長屋”実物大が再現されていたり

光の教会の1/10模型があったり
見ごたえのある展示会だった。しかも無料!

その後は代々木上原周辺へ移動し
また新たなcafeを発見。

TALUM


私は店長?オーナー?お薦めのマロンタルトを選択し
友人はバナナキャラメルタルト。

上と下のタルト生地はしっとりと
中のマロンクリームを挟みこみ
ブルベーリーが少し酸味を利かせて甘さ控えめ。

あーラッキー。
また小さな幸せみつけちゃったね。

少し歩くと新しいお店を発見し
知ってるつもりになっていたエリアも

まだまだ知らない所が沢山。

きっと同じ所から出ないと
新しい発見も出会いもないのかもなー

と思う東京サンポ。秋の土曜日。





イータリーに行ったり~

2008-10-15 | 食 Gourmet
しょうーもないオヤジギャクは
もう言ず、聞かず、考えず。

久しぶりに代官山へ。
イータリー代官山


イタリアの美味しいものといえば。

パスタ。チーズ。生ハム。ワイン。チョコレート。
オリーブにピクルス。cafe。あとは。あとは。

それが全部集まる高級食材マーケット。
パスタ長っーー。

40cmはあるね。間違いないね。ナベ入らないね。



見たこともない形のパスタも所狭しとならぶ。
しかし値段が高すぎてとても買う気にはならず。

試食で我慢?と思うがあまりの生ハムの美味しさに
ワインも欲しいよねえ~と、
そのまま店内にワイン売り場の中にあるワインバーへすいこまれ。。



4種類のチーズと生ハムの盛り合わせ。
さっき550円で売っていたパンが食べ放題で付いてくる。

”おっラッキー”とセコビッチ根性。
しかしワイン一杯で酔っ払う。

相変わらず安上がりなこのカラダ。