ケパとドルカス

『肝心なことは目では見えない』これは星の王子さまの友達になったきつねの言葉。

人生の1/3の救済

2015年11月17日 | 生活
広島の田舎育ちの私は、忘れ物ばっかりすることを「忘レンボ」と言う。想像するにこれは「忘れん坊」から来ているのではないかと思っている。この言葉には、電車や行った先で忘れ物を数多くする重症者や、持って帰ったはずの入り用なモノ、家から外出する際など、どこに何を置いたか探してもサッパリ出て来ない特徴ある記憶喪失者者も含む。

私の母は、比類なきウルトラ忘レンボであった。「どこに在ったかいのォ。探してぇやぁ」と巻き添えも頻発されると、さすがの孝行息子も時間の無駄にイライラする。相当後で分かるのだが、だいたい忘レンボ系統直伝の息子の私が探しても見つかるはずがなかった。いつも共に探しては困り果て、そんな時に母を指して「あなたの人生の1/3は忘れ物探しで浪費してるよね」とシニカルに突き放して言っていたものだ。すると残りの1/3は寝ているのだから、母は残りの1/3、人より半分しかない人生をどう過ごすのだろうか、少しあわれに思った。

ところで息子の私はどうかと言うと、どうやらちゃんとそのDNAを継承しているらしい。気がつけば「あの本がァ~無い」「あれぇ、俺のiPhoneどこに置いてたっけ?」と探してばかりである。しかしここからが母とは違う。そんな私を造られた神は、最高の探し物名人、助け手を備えられたのである。見かねたドルカスが参入して探すと、どんなものでもたちどころに見つかるのである。

不思議だ。「ナゼだァ」と叫びたくもなる。と同時に、この人のおかげで私は人生の1/3を無駄に過ごさなくても済むのだ。「ああ、神様は素晴らしい助け手を与えてくださったのだ」と、心から神様に感謝の思いが湧く。まさに主の山に備えあり、神に委ねての結婚の恵みだと。

聖なる御名をほめたたえよ。わがたましいよ。主をほめたたえよ。
主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。(詩篇103:2) ケバ





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