今日はドルカスが、歌のボイスレッスン(ボイトレと本人たちは呼んでいる)を受ける日だった。現代は便利で、映像付きのスカイプで、遠く離れていてもレッスンが成り立つのだ(写真)・・・すばらしい。
レッスンの後、ドルカスが言うには、今は腹式呼吸の要領で「腹から声を出す」のではなく、「横隔膜をふくらましてから声を出す」らしい。あれほど呪文のように言われて、「ウムム、出来ない!」とあきらめてしまったこととは、違ってきたらしい。「これならできそう!」と明るくドルカスも言う。「そ、そうかぁ-ッ」と言いつつ、今まで言われてきた事は何だったのか、と口惜しい思いがする。
このような誤った教えが過去、いくつかあった。一等ひどいのは「粉ミルク」で、戦後のある時代、粉ミルクで赤ちゃんを育てるのが流行った。それが森永ヒ素ミルク事件(写真は被害者)で冷水をぶっかけられ、頭を冷やしてみると「やはり母乳ほどすばらしいものはない」という、当たり前のことにやっと気づいた。各粉ミルクメーカーの宣伝に踊らされ、母親から飲まされ続けた、物言えぬ子どもこそいい被害者であった。
その次に「運動中は水を飲むな」である。私の若い頃、夏合宿などでは過酷な練習にふらふらであった。今でこそ「水分補給は常に」であるが、当時は「水分はプレーが終わってから」が常識であった。よく倒れなかったな、重大な障害を起こさなかったなと思う。本当に危険であって、認識不足な時代だった。そう言えば試合後、渇きのあまり冷たい水分を一度に取り過ぎて、かえってお腹をこわすこともあった。それも試合中、さいさい水分を補給していれば、一気飲みが防げたはずなのだ。本当に有害な常識であった。
余計なことだが、歯が痛くならないと歯医者に行こうとしない、これだけは絶対直してほしい。先進国では、歯槽膿漏や虫歯などの歯の健康は、月に一度以上、かかりつけの歯科医院に行かないと守れないことは常識である。自分の歯以上のものは存在しない。きちんと噛めなくなったら、唾液の分泌不足とか、痴呆とかの諸症状が出易い。重大な問題なのだ。
次にこれも余計なことと思われるかもしれないが、必ず人は死ぬ。その時人は、肉体を失うがその人の霊は滅びないで残る。その霊の行き先を左右する意味で、現在の肉体の命があることに気づかねばならない。ならば生きている間に真剣に、必ず天国へ行ける道を探しておかねばならないのではないか。 ケパ