昨日もドルカスがお伝えした映画「リンカーン」についてだ。
実は「アミスタッド」(悲惨な奴隷船の奴隷でありながら、隙をねらって船を奪ったものの、だまされてアメリカに。結果的には自由となった)も、この「リンカーン」もスティーブン・スピルバーグの製作である。彼は他にも「シンドラーのリスト」を作っている。こうなるとスピルバーグが描きたいものとは、「理不尽にも迫害されている人々を救った、勇気ある人」であることが明らかだ。なぜか自分はその三作とも、ほぼ真っ先に映画館で観ることができた。
本題のリンカーンについてであるが、リンカーンはアメリカの大統領でもっとも有名な人だ。きっとアメリカ人の誇りでもあろう。しかしこの人は満足な教育も受けられず、9才の時に母を失うなど、苦労しながら成長した人だった。しかし独学で知識を身につけ、弁護士を開業し「正直エイブ」と言われるほど人々の信頼を得た。彼が新生したクリスチャンであるかどうかはわからないが、聖書からの引用が多い、熱心なクリスチャンであることは疑う余地のないと思う。
特に今回の映画で中心的なことなはずなのに描かれていなかったのは、リンカーンの信仰面だろう。たとえ戦火のために62万人が死のうとも、それでもあまり益にならない「奴隷を解放する」。この膨大な血と損害を出してでも、この正義を貫くことができたのは何故だろうか。映画では懊悩する大統領を描いていたが、私は彼に祈りがあり、神を強く信じていたからこそ、耐えられ、成し遂げられたのではないかと思う。同国人が相争う内戦、神からの支援なしにこの重責はつとまらない。
単に自分の利益だけを考えて生きていくのではない、超越者、絶対者であるイエス・キリストに従う時、リンカーンだけでなく、今日も従う者は勝利を得る。神は誤ることはなく、実行できる全能なお方でり、それは間違いのないことであるからだ。 ケパ