命のカウントダウン(健康余命3605日)

トレッキング、カメラ、陶芸、スキー、釣り、カヌー、遊びなら何でも大好き。仕事も好き、時間がない!

新型コロナウィルスに対する国の対応を読み解く

2020-01-30 17:33:35 | 新型コロナウィルス

新型コロナウイルス感染症の現状の評価と
国内のサーベイランス、医療体制整備
2020年1月22日
国立感染症研究所
国立国際医療研究センター 国際感染症センター
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/6-200122.pdf


まとめてみると、国際的には

武漢を中心に新型コロナウィルス感染症が急拡大している

感染源、感染経路など全体像はまだつかめていない 臨床像、治療法なども未確認

患者は成人主体であるが10歳の症例が1例、広東省で確認されている


 国内対応

軽症例によって国内に新型コロナウイルスが持ち込まれる場面は
当然想定しておかなければならない。ただし、軽症例を含め、すべての新型コロナウイルス
感染症を検疫所や国内医療機関で探知しようとすることは、検査前確率が十分に高い確証
が得られない現状においては、現実的ではない。


よって、武漢市から十分な情報が得られていない現状において、最重要で対応をすべきは、
国内における重症の新型コロナウイルス感染症の探知である。

 

そうか!!国は、重症の新型コロナ感染症を見落とさないことが一番重要と考えているのですね。

だから、現在の診断基準では、バスの運転手さんも、ツアーガイドさんも最初の受診時では絶対に引っかからないはずだ!!

 

 今後必要な対応
 新型コロナウイルス感染症の治療指針:国内では、新型コロナウイルス感染症の重症患
者をできるだけ早く探知し、適切に治療ができる準備をしておく必要がある。武漢市か
らの情報が開示され次第、感染症専門医、集中治療医等の適切なメンバーで治療指針を
作成する必要がある。

 感染管理:武漢市における院内感染についての情報が開示され、現行の感染対策を強化
する必要性が出てきた場合は、必要な文書を作成して対応する。
 感染症法の類型に関する検討:武漢市やそのほかから得られる新型コロナウイルス感
染症の感染源、感染経路、重症度などの情報を、総合的に勘案して決定する。


 市中の集団発生への対応:軽症例による新型コロナウイルスの国内への持ち込みによ
り、市中において、新型コロナウイルスの集団発生が発生することも想定し、その探知
経路とその対応について検討しておく必要がある。


 医療機関における集団発生への対応:探知できていない新型コロナウイルス感染症を
発端に、同感染症が医療機関内で集団発生することも想定し、その探知経路と対応につ
いて検討しておく必要がある。


 検査体制:現行の検査系では検査に時間がかかり処理可能な検体数が限られる。今後、
検査が必要となる症例が増加することが予想されることから、感染研で新たな病原体
遺伝子検査系の開発を進めていく。リアルタイム PCR 法による新たな検査系の開発に
成功した折には、地方衛生研究所、検疫所においても当該検査系が実施可能となるよう
に準備を進める必要がある。また、現在は検査に適した検体についての情報が乏しく、
検体採取の手引きにおいては多種類の検体を採取することを推奨しているが、今後、検
査件数が増えるに従って、検査検体の取り扱いが変更されることが考えられる。状況に
応じて、「2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の 検体採取・輸送マニュ
アル(1 月 22 日)」を更新する。

 

軽症患者が検疫をすり抜けることは「想定内」だったのですね。そして「集団発生が起こる」ことも想定内。
現在はバスの中で2人ですが、今後は、「機内」や「ホテル内」での集団発生が起こり得るかもしれませんね。

現在のところ、国内の日本人患者はいずれも軽症の様で、国の思い描いたように進んでいる?のかもしれません。お役人たちは、「もっとすごい状況」に備えているように思われます。

何とか、重症者が多発するような状況にならないことを祈るばかりです。


無症状病原体保有者

2020-01-30 16:22:05 | 新型コロナウィルス

本日(1月30日)、国立感染症研究所より29日にチャーター便で帰国された方たちの中から、一例の新型コロナウィルス感染症患者さん及び2例の 無症状病原体保有者を認めたと発表がありました。無症状病原体保有者あまり聞いたことがないですよね。それについて少し解説します。

 

以下は厚生労働省の報道機関向けの発表より

本日(1月30日)8時頃に、国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の3症例の報告がありました。1例は患者で2例は無症状病原体保有者です。
 これらの方は、昨日武漢市からのチャーター便により帰国された邦人で、国立国際医療研究センターにおいて検体採取を行ったPCR検査の結果、新型コロナウイルスが検出されました。1例の患者は発熱等の症状が認められており、新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が国内で確認されたのは9例目です。本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。
 他の2例については無症状病原体保有者として確認された初めてのケースです。本件についても濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。

(*)無症状病原体保有者とは、症状はないが、PCR検査が陽性だったもの

概要
9例目の患者
(1)年代:50代
(2)性別:男性
(3)居住地:中華人民共和国(湖北省武漢市)
(4)症状、経過:1月29日 8時半ごろ帰国。
 医療機関に到着時点で、鼻汁および咽頭痛を認め、詳細な検査を実施したのち入院後に37.9℃と上昇し、21時に38.7℃と上昇
 23時頃 検査陽性
(5)行動歴:現在確認中

無症状病原体保有者1例目
(1)年代:40代
(2)性別:男性
(3)居住地:調査中
(4)症状、経過:1月29日 8時半ごろ帰国。症状はなく、念のため検査で陽性。
(5)行動歴:現在確認中

無症状病原体保有者2例目
(1)年代: 50代
(2)性別:女性
(3)居住地: 調査中
(4)症状、経過:1月29日 8時半ごろ帰国。症状はなく、念のため検査で陽性。
(5)行動歴:現在確認中

 

50代の男性患者が、日本で9例目の新型コロナウィルス感染症患者と認定されました。そして40代男性と50代女性に二人が、日本で初めての無症状病原体保有者として確認されました。

感染者は、イメージできますよねぇ。ウィルスが体内で増殖して体に不都合な症状を呈している状態です

新型コロナウィルス感染症の場合、今のところ、感染者の大体2割が重症化し、そのうちのまた2割が死に至るようです。

現在、私の知るところ、日本人の重症患者さんは、中国に残っておられる方1名のようで、重篤とも伝えられています。

一刻も早く回復されることを祈るばかりです。

日本国内の患者さんで重症化されている方がおられるかどうかは分からないのですが、日本人の3人の患者さんは現在のところ軽症のようです。 

ところで無症状病原体保有者についての説明です。読んで字のごとく症状がないにもかかわらず、病原体が検出されたわけです。

症状が出ていない=発病していないので、患者ではありません。
なので日本の新型コロナウィルス患者数は現在9名 無症状病原体保有者が2名 というのが正しいです。
TVニュースで患者数が11人と言っていたのは、正確には間違っています。

このウィルスは潜伏期間が1~14日(ほぼ10日前後)です。今後、お二人に発熱や咳、鼻水等の症状が出現(発症)すれば、現在の状態は潜伏期間中であったというわけです。

このまま症状が出ない可能性もあります。そんな場合も考えられるので、潜伏期間ではなく無症状病原体保有者と呼んでいるのだと思います。ウィルスキャリアと同義語だと思うのですが、これまで使われてきた言葉を使うと誤解を招くと考えたのだと思います。

 

普通に考えるとコロナウィルスなので、症状が出なければ一過性の保菌状態で、しばらくすると、ウィルスはいなくなると思われます。しかし、B型肝炎ウィルス、C型肝炎ウィルス、エイズウィルスのように、長い間症状を出さずに潜む可能性も否定は出来ません。そのあたりは、なにせ、新型ですから。分かっていないのです。

それと、無症状の時でもほかの人に感染させてしまう可能性があると言われていますので、無症状病原保有者の方たちにもその可能性を否定できません。昨夜は、お二方共に別の方と相部屋だったとのこと。相部屋だったお二人の方は、個室に移られたそうですが、厳重な監視体制の下での事実上の2週間の外出禁止令が出されていることと存じます。

 

無症状病原体保有者、何とも厄介ですねぇ。今のところは、「武漢から帰国した人」というフィルターをかけられますが、2次感染で同様の方が出現したら、全くのお手上げです。

どうにか終息の糸口でも見つからないものでしょうか。しばらくは情勢を追いかけ
冷静に怖がる しか、なさそうですねぇ

 

 


新型コロナウィルス 役立ち信頼できそうな情報

2020-01-30 00:55:56 | 新型コロナウィルス

新型コロナウィルス感染症に対しての、役立ちそうで信頼できそうな情報をリストアップしてみました。

まずは、我が国の厚生労働省の新型コロナウィルスに関するQ&Aです。

全ての医療機関は、個々の情報に基づいて動きます。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

厚生労働省の新着情報についてはこちらをご覧ください

https://www.mhlw.go.jp/stf/new-info/index.html

国外の現在の情報

1.国外の発生状況について
・海外の国・地域の政府公式発表に基づくと、1月29日12:00現在、日本国外で新型コロナウイルス関連の肺炎と診断されている症例及び死亡例の数は以下のとおり。
・中国:感染者5,974名、死亡者132名。
・タイ:感染者14名、死亡者0名。
・韓国:感染者4名、死亡者0名。
・台湾:感染者名、死亡者0名。
・米国:感染者5名、死亡者0名。
・ベトナム:感染者2名、死亡者0名。
・シンガポール:感染者名、死亡者0名。
・フランス:感染者名、死亡者0名。
・オーストラリア:感染者5名、死亡者0名。
・マレーシア:感染者名、死亡者0名。
・ネパール:感染者1名、死亡者0名。
・カナダ:感染者名、死亡者0名。
・カンボジア:感染者1名、死亡者0名。
・スリランカ:感染者1名、死亡者0名。
・ドイツ:感染者名、死亡者0名。

国内8例目の症例の詳細も載っています

本日(1月29日)19時頃に、国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告がありました。
この患者は、大阪府在住の方であり、1月23日にご本人が医療機関を受診した際に、武漢市からの旅行者との接触歴の申告があったとして、報告がされたものです。
新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が国内で確認されたのは8例目です。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。
なお、本件に関する記者会見を22時30分から行います。

概要
(1)年代: 40代
(2)性別: 女性
(3)居住地: 大阪府
(4)症状、経過:
1月20日 発熱し東京都内の医療機関を受診し、経過観察。
1月21日 発熱が持続するため、東京都内の別の医療機関を受診し、胸部レントゲン写真で異常がなく経過観察。
1月22日 大阪府で医療機関を受診し、経過観察。
1月23日 症状改善なく保健所に相談し大阪府の医療機関を受診。発熱、呼吸器症状および、胸部CT画像で肺炎の所見があり入院となった。
1月29日 症状は咳のみとなり改善した。現在経過観察のため入院中。
(5)行動歴:
1月12日から17日まで中国武漢市からのツアー客の乗るバス(国内6例目と同じバス)にガイドとして乗った。1月17日夕方から1月22日まで、中国河南省からの別のツアー客の乗るバスにガイドとして乗った。1月20日の医療機関受診時から仕事中であってもマスクを着用していた。

※現時点(1月29日20時現在)までに疑似症サーベイランスに基づき、計28件の検査を実施。そのうち8例が陽性で、残り20例が陰性。(チャーター便での帰国者を除く)

武漢から寄港された邦人に対する厚生労働省の見解が述べられています。

本日(1月29日)19時頃に、国立感染症研究所より、今般の新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の報告がありました。
この患者は、大阪府在住の方であり、1月23日にご本人が医療機関を受診した際に、武漢市からの旅行者との接触歴の申告があったとして、報告がされたものです。
新型コロナウイルスに関連した感染症の患者の発生が国内で確認されたのは8例目です。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。
なお、本件に関する記者会見を22時30分から行います。

概要
(1)年代: 40代
(2)性別: 女性
(3)居住地: 大阪府
(4)症状、経過:
1月20日 発熱し東京都内の医療機関を受診し、経過観察。
1月21日 発熱が持続するため、東京都内の別の医療機関を受診し、胸部レントゲン写真で異常がなく経過観察。
1月22日 大阪府で医療機関を受診し、経過観察。
1月23日 症状改善なく保健所に相談し大阪府の医療機関を受診。発熱、呼吸器症状および、胸部CT画像で肺炎の所見があり入院となった。
1月29日 症状は咳のみとなり改善した。現在経過観察のため入院中。
(5)行動歴:
1月12日から17日まで中国武漢市からのツアー客の乗るバス(国内6例目と同じバス)にガイドとして乗った。1月17日夕方から1月22日まで、中国河南省からの別のツアー客の乗るバスにガイドとして乗った。1月20日の医療機関受診時から仕事中であってもマスクを着用していた。
 
※現時点(1月29日20時現在)までに疑似症サーベイランスに基づき、計28件の検査を実施。そのうち8例が陽性で、残り20例が陰性。(チャーター便での帰国者を除く)

チャーター機での帰国法人に対する厚生労働省の見解も述べられています。

帰国した方を基本的に自宅に帰したことに対し、批判される方が多いようですが、私は基本的に賛成です。

日本は法治国家なのです。感情論で法を歪んで解釈したり、法よりも何よりも〇産党が優先などという国家も存在するようですが・・・・

5年もたてば、今回の処置が正しいことが証明されると思います。
皆さん、5年間覚えておいてくださいね!!

 

日経ビジネスの 

新型コロナウイルスについて知っておきたい20のこと(随時更新)

なかなかうまくまとめられています。随時更新も良いですねぇ

https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00030/012900076/

NHK WEB NEWSです。新型コロナウィルスの基本知識がまとまっていると思いますが、日経ビジネスの方を読めば、こちらは読まなくても良いでしょう。短いのはこちらです。こちらだけでも十分かもしれません。

兎に角、正しく理解していただきたいです。相手は未だ正体を明かさぬお化けですが、知り得た知識を重ねていくことで少しづつイメージが明確化し、「理解できないもの」に対する恐怖は小さなものになると思っています。

何度も言いますが、冷静に・怖がりましょう

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200129/k10012263811000.html


知らなくてもいいことなんて 私にはない

2020-01-29 23:31:48 | 新型コロナウィルス

まず、内容がいろいろな報道記事を寄せ集めてまとめています。コピーペーストっした部分が大部分であることをご承知おきください。著作権に問題がある場合はご指摘ください。是正いたします。

 奈良県に住む60代のバス運転手が新型コロナウイルスに感染し、奈良県立医科大学に入院されています。症状は軽く、快方に向かっているとの事です。大阪府は『この運転手と接触した疑いのある人』が大阪市内の病院に入院していることを明らかにしました。その、大阪府在住のツアーガイドの40代女性、検査の結果 新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。国内8例目となります
現在、症状は改善しているそうですが、経過観察のため入院しておられるそうです
女性は、既に感染確認の奈良県在住のバス運転手男性とツアーに同行しておられました。

 新型コロナウイルスに感染した奈良県内に住む60代のバスの運転手の男性もツアーガイドの40代女性もともに、中国・武漢への渡航歴はありませんでした。男性は中国人ツアー客向けのバスを運転。女性はガイドをされていました。

男性は、14日に寒気・咳・関節痛などの症状を訴え、17日には医療機関を受診。その後、症状が悪化したため、25日に再受診し、肺炎を疑われ奈良県立医科大学附属病院に紹介入院し、28日に新型コロナウイルスの感染が確認されました。ツアー客は全員帰国しています。

 男性が受診したとみられる診療所には、休診を知らせる張り紙が出ていて、近隣の住民は不安を隠せません。

 「家の中がちょっとパニックになっている。この辺の人は皆この診療所やねん。」(診療所の近隣住民)

 一方、男性が運転するツアーがどこに立ち寄ったかなどの情報も徐々に分かってきました。ツアー中の1月16日、一行は奈良公園に立ち寄り、1時間ほど散策。バス運転手の男性は、別のツアーで22日にも奈良公園に立ち寄りましたが、いずれも車内で待機していたということです。
奈良県もパニックに陥っています。


 バス運転手の男性は、国内初の『人から人への感染』と見られています。厚労省によりますと、男性と接触したのは104人で、長時間接触した18人は経過観察中だということです。そのうちのおひとり、バスガイドさんの発症が確認されたという事です。ですから、見出しの件につきまして地図よりも感染者は時々刻々確実に増えています。

私にも「知らなくていいことはないの」なので、新型コロナウィルス感染症に対する深入りは今後も続けていくつもりです。

17日に受診し、経過観察とした診療所医師を責める方がおられるようです。医療知識が無いのだなぁと呆れます。他人を責めるのは簡単です。どうすればよかったのか、自分だったらどう行動したのか考えてから他人を責めてください。 

未だ正体のはっきりしない 新型コロナウィルス感染症

怖いです。

でも、でも・・・・

冷静に・・・・怖がりましょう

言いたいことはとりあえずはそれだけです。


インフルエンザは頭打ち状態継続

2020-01-29 22:00:12 | インフルエンザ

インフルエンザの最新流行状況報告です。

奈良県中部の内科開業医の当院では

27日 B型 1人

28日 A型 3人

29日 A型 1人

奈良県では

全国的には

やはり、足踏みというか頭打ちというか・・・・

増えるでもなく、減るでもない 状態が続いていますね。

B型の割合は増えているようですが、A型が主流であることには変わりないようです。

マスコミには忘れ去られているインフルエンザの近況報告でした。