命のカウントダウン(健康余命3605日)

トレッキング、カメラ、陶芸、スキー、釣り、カヌー、遊びなら何でも大好き。仕事も好き、時間がない!

初仕事で初残業 PART1

2020-01-06 22:47:34 | 日記

朝診だけでインフルエンザ患者さんが4人。やはり増えているなとは感じたが、風邪の患者さんは暖冬の影響か少なくて、2,3人だった。

忙しくもなく、暇でもなく、12時数分過ぎには朝の診療を終えた。夕の診療が始まる4時半までの間に、往診・訪問診療をするのが当院のやりかた。今日は7人、数としては多くないのだが、範囲が田原本、広陵、高田とばらばらで、5㎞以上離れた所が2件。患者さん自身は、特に問題なかったのだが、年始の挨拶や休みの間の経過の聞き取り、採血などもあって、夕診始まる直前に滑り込みで帰院した。

一人目の患者さんを呼び込もうとした時

「〇〇訪問看護ステーションから青田さんの病状について電話です。」

悪い予感、胸騒ぎ

間の悪い時間帯に電話をよこすには、それなりの理由がある筈だ。

「青田さんの様子がおかしいと連絡を貰ったので来たのですが・・・呼びかけに反応ありません。意識レベル300です。体温が39.3℃ 血圧、触診で70です。血糖測定したのですがハイでした。」

やはり・・・

目の前に3冊のカルテが積まれている。

「急いで診療一段落させて、そっちに行くわ。30分で着けると思う。」

救急車で病院に運ぶのが一般的な対応だと思われるだろう。

でも、青木さん(勿論仮名)の場合、ご本人もご家族も・・・自宅での医療処置を希望されることは、長年の付き合いで承知している。

救急車は呼ばずに往診で対応。それも、目の前の3人の患者さんに手早く対応した後で・・・それが最善の対応だと私は考えた。

青木さんは、脳梗塞後で寝たきり状態の糖尿病持ち80歳代女性。最近はとても落ち着いていて、糖尿病も全ての薬を中止したのにHbA1c:6代前半だったはずだ。

感染症が引き金を引いた高浸透圧非ケトン性昏睡。まず間違いないだろう。

急いで3人の診療をしながら、大量の生理食塩水と複数の点滴セット、血糖測定装置とインスリンなどを用意してもらった。そして患家へGO!。

前もって聞いていた通りの病態だった。訪問看護師は役に立つ!!
事故抜去対策と急速大量点滴のため、足と手それぞれに点滴ルートを確保し、生理食塩水の大量点滴を開始した。

高熱は、肺炎の気配がないので尿路感染症?とにかく感染症に対してセフトリアキソン2g。

高血糖に対し即効型インスリンを皮下と静脈に分けて注射。あとは心不全に気を付けながらただひたすらに生理食塩水を点滴。

30分後に血糖測定したが、まだハイ(600以上)だった。しかし、顔色も少し良くなって血圧も120を超えたので、ひとまず医院に戻った。

 

 


スポーツと道具

2020-01-06 00:40:06 | エッセイ

新記録続出、魔法の靴のお陰で超スピードレースとなって、実力差が隠されてしまった感さえした箱根駅伝でしたね。

この靴の凄さは、色々な方が詳しく解説れています。本当にエポックメイキングな靴なのですね。

道具を使うスポーツにとって、道具の進化がそのスポーツのあり方を変えることはしょっちゅう起こっています。

逆に道具にあまり依存しないスポーツって・・・・相撲、柔道くらいしか思いつかない私です。

進化の仕方が少しづつであれば、それが目立つことはないですが、急に段差がついて進化してしまうと、問題になる。

エポックメイキングな進化で私が記憶しているのは、水泳のスイムスーツ(禁止となったレーザー・レーサー)、スピードスケートのスラップスケート

スキー靴の材質(革からプラスチックへ)、スキー板もヒッコリーなどの材木から、金属、FRP、CFRP中心に変化したし、滑走面やワックスも日進月歩進化している。
ストックも、私がスキーを始めた半世紀ぶい前は、トンキン竹の貼り合わせた6角形のものでした(古すぎますね)

 

道具が進化するのは当然なのだけれど、競技者が分け隔てなくそれを手に入れられるかどうかが問題なのだと今回のナイキの厚底靴に関して国際陸連(IAAF)は問題視している。

私には言いがかりに聞こえてならない。ナイキの厚底マラソンシューズは一般販売しているし(品切れで手に入りにくいらしいけれど)、各メーカーが開発が競い合って、自分たちと仲の良い選手が有利になるように仕向けるのは当然の事だと私は考える。

あまりにあからさまに、その道具を使った人だけが有利になるなら問題もあるだろうが、今回のナイキのシューズは、誰もが手に入れることが出来る、一般的な道具だ。

だから、国際陸連の本音を通訳すると、「上納金が少ない割に騒動を起こしすぎ!マラソンで2時間切るとかけしからん!!」と叫んでいる気がしてなりません。ま、私の想像でしかないですが・・・

東京オリンピックのマラソン、ランナーの靴は、ナイキの新モデルの左右色違いの靴で占められるのでしょうか。楽しみですね!!