命のカウントダウン(健康余命3605日)

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2020年第一週のインフルエンザ感染レベルマップ

2020-01-16 09:49:19 | インフルエンザ

国立感染研究所の発表によると
「 2020年第1週の定点当たり報告数は13.93(患者報告数64,553)となり、前週の定点当たり報告数23.24より減少した。
 都道府県別では秋田県(45.20)、岐阜県(40.78)、鳥取県(26.31)、茨城県(24.98)、滋賀県(24.65)、愛知県(23.08)、福島県(22.93)、島根県(22.92)、沖縄県(22.84)、長野県(22.77)、大分県(20.17)

「全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約45.7万人(95%信頼区間40.2~51.3万人)となり、前週の推計値(約87.7万人)より減少した。」

「国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2019年第49週~2020年第1週)ではAH1pdm09(98%)、B型(1%)、AH3亜型(1%)の順であった。」

2019-2020シーズンの第50週(12/9~15)第51週(12/16~22)  第52週(12/23~12/29)   2020年第1週(12/30~1/5)

下は、先シーズンの年末年始の推移です。上下がほぼ同じ期間ですので、今シーズンの流行は、昨シーズンに比べて早いことがわかります

2018-2019シーズンの第50週(12/10~16)第51週(12/17~23)  第52週(12/24~12/30)   2019年第1週(12/31~1/6)

第1週の報告数が減ったのは、正月休みのせいかと思いましたが、例年、その期間も減少していないので、正月休みの分は補正しているのでしょうね。

 

昨シーズン 2019年第1週の定点当たり報告数は16.30(患者報告数78,116)となり、前週の定点当たり報告数11.17より増加した。

今シーズン 2020年第1週の定点当たり報告数は13.93(患者報告数64,553)となり、前週の定点当たり報告数23.24より減少した。

 

少し足踏みする程度と予想されていたので、2020年第1週の患者数減少は予想を超えています。

では、このまま今シーズンの流行が終焉に向かうのでしょうか?

そんなことはなさそうです。当院の来院患者数は緩徐に増加しています。

昨シーズンの今後の推移を見てみましょう

 

2019年第2週(1/7~1/13)38.54   第3週(1/14~1/20)53.91  第4週(1/21~1/27)57.09   第5週(1/28~2/3)43.24  第6週(2/4~2/10)26.28

 

第7週(2/11~2/17)12.49     第8週(2/18~2/24)8.99  第9週(2/25~3/3) 5.93

 

と言うような経過を昨年はたどりました。昨年はB型の流行がなかったです。

今シーズンはB型春先に流行ると予想されています。

手洗い等の予防策を講じてくださいね

 


インフルエンザ 医療機関へいつ受診すればいいのか?

2020-01-16 01:41:39 | インフルエンザ

インフルエンザに罹ったかなと感じたら、多くの方は医療機関を受診されます。
そして、その結果を信じて抗インフルエンザ薬を飲まれる方がほとんどです。

 

インフルエンザに罹ったかなと思われるのは熱が出たり、咳や痰、鼻水が出る、寒気がする、といった症状が出たからですよね。

症状が出始めてすぐに病院にいっても、検査で出ないことがあるということは広く知られて来たようです。
発症後12時間以内の場合、偽陰性率は 29% であったという報告が感染症学会誌で報告されています。

インフルエンザに罹っていても、症状が出始めて半日以内に受診すると、3割はインフルエンザではないと判断される可能性が高いということです。


そして、発症後48時間を過ぎると、抗インフルエンザ薬は殆ど使うメリットがないのです。

ですから、インフルエンザに罹ったかなと思ったら、それから12時間から48時間の間に受診してください。
富士フィルムの高感度判定機を置いている医療機関だと、発症後4時間で判定可能とのことですので、4時間から48時間に幅が広がります。

 

無駄な受診は止めましょう、受診するなら時期を選んで受診しましょうというお話でした。

受診するならばです。受診せずに自宅安静加療をしても、ほとんどの方は問題なく回復されます。
インフルエンザの診断→抗インフルエンザ薬を使わないと大変なことになるという誤解?は植え付けられたものです。

抗インフルエンザ薬なんて使わなくてもほとんど問題ないのです。
だってねぇ。2000年12月にリレンザが発売されるまで、この世に抗インフルエンザ薬なんてなかったのですよ。(正確に言うと、シンメトレルは発売されていましたが・・・・効かないです。)

私が子供のころは(大人になってもしばらくの間は)インフルエンザと診断する方法は、医師の判断によるしかなかったし、インフルエンザであろうと思っても、症状を抑える薬しかありませんでした。それでも、同級生たちは元気に生きています。大騒ぎするほどの病気ではありません。もう少し寛容になりましょうや。


インフルエンザではない事を検査して確かめてもらって来なさい!!は、止めてください!!!

2020-01-16 00:13:33 | 不適切な治療

微熱などの軽度の感冒様症状が出たらすぐに「インフルエンザではないか検査をしてほしい」「検査をして来いと言われた」と来院される患者さんが多数おられます。
さすがにインフルエンザに罹患後、「治癒照明を貰ってこい」と上司に言われた  類の治癒照明希望者は、ほとんどおられなくなりましたが・・・・

厚生労働省の下記のお達しが功を奏したのでしょうね。

Q.18: インフルエンザにり患した従業員が復帰する際に、職場には治癒証明書や陰性証明書を提出させる必要がありますか?
 診断や治癒の判断は、診察に当たった医師が身体症状や検査結果等を総合して医学的知見に基づいて行うものです。インフルエンザの陰性を証明することが一般的に困難であることや、患者の治療にあたる医療機関に過剰な負担をかける可能性があることから、職場が従業員に対して、治癒証明書や陰性証明書の提出を求めることは望ましくありません。

 

しかし、まだまだ、症状もほとんどないのに「早めに来ました。」「かかっていないかどうか確かめて来いと言われました。」と、来院される方は多数おられます。

今日も5,6名おられました。インフルエンザ陽性患者さんが4名でしたから、陰性患者さんの方が多かったです。

多分陰性だろうと予想するので、富士フィルムの感度の高い機械を使っての判定になります。15分間必要です。

機械が使用中だと、15分+α、患者さんが多ければ、15分×人数 分間待たなければいけないことになります。

その間、インフルエンザ濃厚汚染地域の医療機関に留まるわけですから・・・・・

インフルエンザ陰性を証明しに医療機関に行って、インフルエンザに罹患する可能性が高いわけです。

日本全国、間もなく警報レベルの流行に入るでしょう。
そんな時に軽度の症状で医療機関に近寄るなんて自殺行為です。

体調が悪いなと思ったら、インフルエンザでない事を証明してもらいに医療機関に行くのではなく、自宅で安静加療してください。

体を温めて、部屋の温度も少し上げて、湿度を50%以上に保って、美味しいものを食べて、こまめに水分摂取して休養に努めてください。
熱が高くてしんどければ、アセトアミノフェンを300㎎から500㎎服用してください。

会社にはインフルエンザでした!と、言えば文句は言われないでしょう。
嘘をつけと言っているわけではないです。自分で判断すればいいと言っているだけです。

体調を崩しているのに出社したり登校するから、感染は広がるのです。

インフルエンザに関して、過敏すぎると思います。

インフルエンザは、症状の少し強い風邪です。

もう少し、のんびりと対処しませんか?

 


1月15日のインフルエンザ患者さんは4人でした。

2020-01-16 00:04:41 | インフルエンザ

令和2年1月15日のインフルエンザ患者さんは4人。足踏み状態ですね。全員A型でした。

もう一人は、

この機械を使っての判定です。