茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

がん予防効果

2008年10月13日 | Weblog
以下、10月12日(日)日経新聞の記事です。
優子さん、速報ありがとう。

大腸ポリープ
カテキンで再発抑制
岐阜大教授ら
緑茶、がん予防効果も

緑茶成分のカテキンを含む錠剤を飲み続けると
大腸ポリープの再発が抑えられることを、
岐阜大医学部の森脇久隆教授らが臨床試験で確かめた。
名古屋市で28日から開かれる日本癌学会で発表する。

大腸がんのもとになるポリープの再発予防が
緑茶錠剤の臨床試験で実証されたのは初めてという。
手軽な緑茶錠剤による
がん予防の可能性をうかがわせる成果といえる。

臨床試験には、岐阜大病院など岐阜県内の四病院が参加した。
大腸ポリープを内視鏡で切除した125人のうち
60人に緑茶錠剤3錠(計1.5グラム・緑茶6杯分)を毎日飲んでもらい、
飲まない65人と、
1年後に大腸を内視鏡で検査してポリープ再発率を比べた。

再発率は、
緑茶錠剤を飲まなかった人の31%に対し、
錠剤を飲み続けた人は15%と明らかに低かった。
再発したポリープのサイズも、
錠剤を飲んだ人で小さい傾向があった。
 
緑茶錠剤を飲んでも、
一日に緑茶を飲む量が3杯以下と少ない人の
再発率は60%と高かった。
毎日飲む緑茶が多いほど、
ポリープの再発が抑制されることも裏付けた。

森脇教授は、
「薬ではなく、日常生活で取りうる物質で
 大腸ポリープ再発予防効果が
 確かめられた意義が何より大きい。
 緑茶をよく飲むという生活習慣で
 予防できる可能性もある」
 と話している。

栄西禅師のおっしゃるとおり。
 茶は養生の仙薬なり、延命の妙術なり。
 山谷これを生ずれば、その地、神聖なり。
 人、これを採れば、その人長命なり。
       『喫茶養生記』