茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

『正座と日本人』その4

2009年08月10日 | Weblog
正座は茶人の座り方ではなく
儒学者のものであったと
前章までにありました
では普通の人はふつーどのように座っていたのかが気になります
靴(ぞうり)を脱いで家に入って…

畳の普及が以外に遅いことがわかりました
土間や板敷で生活していた庶民には
正座はありえないわけで
畳が一般に普及するようになったのは戦後といいますから
庶民の正座の歴史は実はほんのちょっとの間ということになります

古事記や万葉集にはいろいろな種類の畳が記されています
毛織りや楮(こうぞ)や絹など様々な素材で編んだものを
敷物にしていて
それが室町のあたりから今でいう畳の型となり
座敷というものが誕生したようです
庶民でないクラスの屋敷にのみです

でも庶民も庶民なりに
いろいろな素材のものを強いて
板の間で座っていたのでは?
着物という衣服を思えば
下着を着けていなかった時代の女性なら
やはり正座でご飯を食べていたのではないかしら

そのあたりは次章かな
明日は第5章「着付けと正座」

画像は下田のお土産
「本格お茶焼酎 緑茶房(りょくさぼう)」
茶葉5% アルコール分25度
醒めるのか酔うのかって
そりゃ酔いますね
つお~い