茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

『正座と日本人』その5

2009年08月11日 | Weblog
女性や庶民が古来どのように座っていたかを知る資料は
極めて少ないようです
高松塚古墳の壁画『女子群像(飛鳥美人図)』には
チマチョゴリに似た服装の女性が見られますが
平安末期あたりまでは
とにかくゆったりした衣類を身につけていて
あぐらでも立て膝でも何でも可だったのではないか
というのが丁先生のお考え
体育座りとかコンビニ座りとかもしていたかしら・・・

江戸の頃には身幅の広い小袖が流行っていて
これもあぐらでも立て膝でもOKとおっしゃいますが
え~、下着つけてないのに?
どうしても納得ができない感じですが
丁先生は
日本ではちょっと前まで
胸をはだけて授乳するお母さんの姿というのは
決して珍しいものではなく
肌が見えることには大らかだったと
おっしゃいます
ゆるゆると着物を着て
楽に動いていただろうとのことです

逆に
芸子さんは身分の高い人の所に参るので
きちっと帯をして正座をしていたのです
つまり
身分の高い人も庶民も
普段はゆるゆるとした着物であぐらでも立て膝でもしていて
身分の低い人が高い人に接するときの座り方として
正座があったということになります
ポイントは身分ですね
明日は「明治の時代背景と正座」であります

画像は車検を終えた車に
付いてきたお志
「緑茶エキス配合のウェットティッシュ」
除菌殺菌消臭効果ってな効用ですね♪