まず本体背面を確認しましょう。
JBL4307はシングル接続スピーカーなので、入力は1系統。 音声信号は内部で3分割されてそれぞれのユニットに適した信号へ選り分けられて送られる仕組みです。 通常使いはこれで十分なのですが、少なくともウーファーとその他ユニットを電気的に遠ざけたほうが音質的にも有利とのコトなので、どんな変化があるかな?という好奇心もあっての改造です。
これが今回の改造のために注文したバイワイヤー(バイアンプ)接続用のスピーカー端子(ターミナル)。
バイ接続用ではありますが、万が一?シングル接続する用にショートブレードが付属。 バイ接続する際は、このブレードは必ず取り除きます。
裏面です。 ウラも金メッキ端子ですね。 音質への影響は不明ですが、凝っていることは確か。 実はJBL4307の端子の裏面は金メッキではなくて、ボルトの止め付けにも不安がある構造でした。 …ま、微々たるモノですが、とりあえず取り替えてよかったところの1つです
では改造を始めます。
ターミナル基部を撤去。 バイ接続用ターミナルは縦長なので、穴を広げる必要があります。 切り取り範囲に下線を引いて…、まぁココまでは難無くできますわね。
ハイ、ひよこの木工加工技術により、背面板をぶち抜きました。 厚さは1.5cm程、集積材(板材の積層ではなく、細かいチップを固めたもの)とは言えノコギリで切るのは結構大変でした。 案の定、寸法を外れて行き過ぎました… でも少し外れても、隙間が塞がれてビス穴が空けられれば大丈夫…なハズですw
ま、背板はさて置き…。 穴を広げたら、いままで接続していた配線の先端に引き出し線を、前々回の要領でハンダ付けします。 音質的には付け足す必要はないのですが…、その後のターミナルへの接続を行いやすくするためにもなるべく付け足したほうが良いです。 写真はネットーワークから出ている配線に継ぎ足したもの。 これは高・中域向けの配線となります。 (信号の内容に低域が含まれますが、ネットワークで除かれます)
新規に作るウーファー側の配線も作業ができる長さに足りなかったため、取り外して引き出し線を取り付けます。 こちらはネットワークは介さず、ターミナルに直付け。 実質フルレンジとして動作させます。 (ウーファー振動板は質量と大きさがあって、物理的に高域のような細かい動作はしにくくなり、高音の発音は自然と制限されます)
参考にハンダ付け部近影。 ややハンダ層が厚い気もしますが、こんなもんでしょう この後ハンダ箇所には絶縁テープを巻きます。
配線をスピーカー端子に接続。 高価な部品ではないのでわざわざ金具を付けることはせず、直にハンダ付けしましょうか。 ケーブルは撚らずに端子穴に通すだけ。 もし外したくなったら加熱するだけでOKですので。 上段は高中域向け、下段はウーファー向けの配線です。
完成写真です。 表面的には結構キレイに仕上がったと思います 穴もしっかり覆われ空気漏れもないのでバスレフにも悪影響はない…はず
このようなバイ接続用端子に接続する際は、くれぐれも配線の色を十分確認して取り付けてくださいね。 今のAVアンプなら保護回路などがあってセーフティーが手厚い"かもしれません"が、自作アンプでは一発でお釈迦になりそうですので
* ちなみに、この記事は正確な音響を目指すものではありませんのでご了承ください。 また、スピーカーの改造はオススメしません。 マネする場合は知識と覚悟をもってお願いします
次回は…、音質変化の報告でもしたい気がしますが、特段変化がなければスルーになるかもです。 期待せずにお楽しみに~