ひよこ造船工房

納期遅れ常習犯の船大工。 猫画、オーディオ、たまに造船記♪ since 2008.11

ブリタニア製作記 vol.2

2008年10月14日 | 帆船模型

P1000323

 

 帆船模型造りはキールとフレームを組むところから始まります。

 

 キール・フレームは、すでにベニヤ板からレーザーでカットされています。 繋がっている部分をナイフで丁寧に切り離し、押し出すようにして板から外します。 (上写真の部品はフレーム)

 

 

P1000328

 

 各部品はこのように組んでいきます。 以前の写真にもありましたが、部品に番号をふっておくと間違いが無いです。 ちなみにキールは写真初登場。 上下に細く、スマートな船体になることが想像できますネ

 

 

P1000331

 

 これは、キールとフレームの直角にして固定させる工程。

 

 通常は”すじかい”を入れて固定するのですが、甲板下地用のベニヤ板が同梱されていれば、写真のようにそれをガイドとして利用。 (後の工程で、押し込んで接着しました) このキットのようなフレームを噛む”ホゾ”がない甲板下地材の場合でも、直角を出した後にしっかり接着をすれば完璧です。

 

 

P1000336

 

 写真中央のフレーム、断面の色が他と違っている上に釘が刺さっているのが見えるでしょうか?

 

 精密なカットだと思っていたこのキットでも、隣り合ったものと滑らかな曲線を描けないフレームがありました。 それがこのフレームです この部品は隣り合ったものより少し窪んでいたので、薄い木材を張って継ぎ足しました。 こうした不具合を早い段階で見抜くことが出来るよう、フレームを組んだ後は、外板材を当てるなどして入念にチェックをします。

 

 

P1000345

 

 上の写真の重ねて接着してある木材は”フィラー”といって、外板を張る際の支えになるものです。 これは下の写真のように整形します。

 

 フィーラーがあると、その場所の外板を意図した形にすることが出来る上、船体強度・接着強度が高まります。 強度や外板の端の固定に不安のある箇所には、積極的に入れていきます。

 

 

P1000350

 

 グラインダーで整形しました~

 

 この船のように、船首・船尾部が直線に近い造形で構成されている場合でも、フィラーがあると凹まず整形しやすくなります

 

 

 

 次回の製作記は、木製帆船模型の”超”難関、外板張りです。

 

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブリタニア製作記 vol.1 | トップ | ブリタニア製作記 vol.3 »
最新の画像もっと見る

帆船模型」カテゴリの最新記事