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私はなぜ社会科塾講師になったのか?第26回 「学校の先生でなく塾の講師に」

2013年09月10日 22時31分57秒 | 私自身のヒストリー

しばらく更新に間があいてしまい申し訳ありませんでした。

ついに,「塾講師になったのか?」シリーズの本編最終回です。 

 

エッセイ「なぜ私は社会科塾講師になったのか?」 

 

第26回  大学時代10 

 

今回は,大学3年後期~4年のお話。ついにクライマックスが近づいてまいりました!

 

 

私は,大学3年の秋くらいまでは,中学校の先生になることしか頭にありませんでした

(他の就職活動もする予定で,第一志望は学校の教員,という意味)

 

なぜ,高校でなく中学の先生がいいか?と言うと,

中学時代は,私の人生の中で勉強ができるようになって,

それまで「劣等生」とまわりに評価されていた私が,一気に「優等生」と見られるようになった,

一番,「勉強」に感謝した時代だったからです。

「一人でも,勉強の楽しさを伝えたい。そのためには,中学の勉強が一番だと思う。」と。

 

 

しかし,大学3年の冬から,就職活動を始めると,教育業界というものが存在することに気が付きました

なぜ,それまできがつかなかったのでしょう!?

 

 塾講師という就職先があるということを! 

 

 

しかも,募集要項を見ると,

1科目1教師,という学校のような形態でもないし,

教員免許も取得していなくても良い,と。

 

文系科目では

社会科国語科 の教師」

もしくは

国語科英語科 の教師」

もしくは

社会科英語科 の教師」の3つがありました。

 

(塾によって,募集する科目の組み合わせが違っていました。)

 

「『社会科』の教員免許を取得できるかは現時点(大学3年)ではわからない

だから大学4年の7月の教員採用試験は『国語』を受けざるおえない。もし運よく受かったら,私は一生『国語』の教師。

(でも,99%落ちるだろう。なぜなら,『国語』に対して情熱もないような私が,到底勉強する気持ちにもなれないだろうし,

面接まで進めたとしても,情熱がないのが試験官にばれてしまうから・・。)

 

でも,塾講師だったら,『社会科』の先生になれる!そう『社会科』を教えられるんだよ

しかも,『国語』を教えなくてもいいのかもしれない!

 

運よく「社会科英語科教師」になれたら,私の好きな2つの科目になるじゃないか

 

高校3年までは英文科に進むつもりだった私。

大学入学時点で,『英語』の教師になるのは完全にあきらめてた。

 

・・・でも,もしかしたら,

高校であきらめた夢(英語の先生になる)と,

現在の夢(社会の先生になる)の2つの夢が

同時にかなえられるかもしれない!」と。

 

 

それで,3~5月(大学3年~大学4年)に塾の正社員採用試験をたくさん受けました。

 

そうしたら,2つの塾に合格。

 

1つの塾は「社会科国語科 教師」で中学生の授業担当の塾。

 

もう1つの塾は「社会科英語科 教師」で,小・中学生の授業担当の塾。

 

 

どちらにしようか迷いました。

 

悩み抜いた結果,「社会英語」という2つの夢がかなえられる方を選びました。

 

当時の私は「国語」に嫌悪感を抱いていました。(今は違います。)

就職活動を始める直前の,能楽部の冬の発表会で,自分の能力のなさを痛感し,

「やはり,嫌いなもの(当時)を無理やり頑張っても,結果は得られないな。好きなものなら失敗しても平気だけど,

嫌いもので失敗すると,すっごく辛い!」と。

(発表会そのものはそんなに失敗ではなかったのですが,申し合わせ(リハーサル)で大きな失敗をしてしまったので。)

 

だから,嫌いな「国語」を教えることは大変だ。

 

「好きな社会や英語で失敗してもがんばれる!

 でも,国語で失敗したら,すぐに塾講師を辞めたくなるだろう。」と。

 

 

 

「社会科&英語科の塾講師」として採用して頂けた塾に決めたけれど,

7月の教員採用試験を受けることも可能でした。

 

国語でなく社会の学校の先生になりたいなら,ひとまず塾に就職して,

翌年に,教員採用試験を受けることも手です。

 

 

・・しかし,私は考えました。

 

「学校の先生が,私に何をしてくれた?

 

小学校の先生は,私の絵をまったく評価してくれなかった。私を『馬鹿なおかしい子』とみなし,

私がいじめにあっても,まったく私のことを信じなかった。

 

中学の先生は,私を評価してくれた人もいた。授業もおもしろい人もいた。

・・ただ,私にとっては合わない先生も多くいた。

「教科書さえ読めばわかる」,と言って授業は自分の自慢や独自すぎる授業をし,

入試のことを全く考えないような自分勝手なテストを出した先生,

単純暗記の方法ばかり教え,論理立てて説明すればわかる内容を無視した先生などもいました。

 

(高校の先生はわかりやすくて良い先生が多かったですが。)」

 

学校の先生が悪い,とは言っていません。

 

・・ただ,私自身には,学校の先生には良い思い出は,あまりなかった。

 

 

それでも,生徒の立場のときは,それでも良かった。

なぜなら,好きな先生もいたので,その先生の授業は楽しめたし,

卒業してしまえば,嫌な先生ともお別れできる。

 

しかし,自分が学校の先生になったら?

嫌な先生とも,一緒の空間で過ごさなきゃいけない。

あの時,私を苦しめたタイプの先生が上司だったら,その人に従わなきゃいけない?ことになる。

 

また,決定打だったのが,教育実習での経験。

詳しいことは言えませんが,自分としてすっごく許せない出来事がありました。

信頼していた人に裏切られた・・というか,失望する出来事があったというか,何というか・・。 

 

 

万が一,教師間でのいじめなどにあって,同一県内で『学校の先生』から別の『学校の先生』に転職するのはほぼ不可能な気がする・・。

(なにせ,1つの県に1つの教育委員会,1つの市に1つの教育委員会なので・・。

私立も数が限られますし・・・。私は私立中出身でもないし。)

 

 

その点,塾は転職しやすい。1つの地区にいくつも塾はある。塾同士のつながりもない。

 

それに,私が『勉強そのものを楽しい!』と思ったのは,塾の授業だった

 

「学校と違って体育とか音楽などの集団でやらざる負えない勉強が塾にはない。

毎日,同じ人間と,しかも地元の人たちとの人間関係を気にしなきゃいけない学校生活は私にはつらかった。

私が通っていた塾はその点,同じ地域の子でなく,同じ学力レベルの子たちと同じクラスになり,

人間関係を学校ほど気にせず,自分がひたすら頑張ればよかった。

他人のレベルや価値観を苦慮して,自分のレベルを隠したりしなくてよく,全力投球できるのがよかった・・。」

 

人によっては,「学校の方が良い」とか「塾はいけない」と言う人もいるけど,

「私にとっては塾が唯一の心のよりどころ」だったときがあったのです

 

塾は「勉強するところ」であり,その勉強が大好きだった私。

 

 

・・ということで,私は,教員採用試験を受けないことを決意しました。

 

 

『社会』を教えたい,

『塾』が好きだった自分がいた,に気がついたのです。

 

 

また,教員採用試験を受けない,と決めたもう1つの理由は,「眠りたい」という気持ちもありました。

 

先述したとおり,

大学での学科は「日本文化学科」なので国語が専門科目になる私が,「社会」を教えたいと思い始め,

大学3年のときに,「国語」だけでなく「社会」の講義を取り,大学の授業は最大限に授業を受けました。

また,部活では部長(主幹)をつとめ,部活の発表会でもメインの役(シテワキと地頭)をし,

さらに塾のバイトもし・・,と。さらに就職活動もして・・。

睡眠時間8時間とらないと体調を崩す私が,大学3~4年のときは,睡眠時間は4時間くらいになることは大半でした。

日曜に18時間寝たりして埋め合わせをしていました。

 

絶対に学校の先生になりたい!という気持ちがあれば,それでもがんばったでしょう。

 

でも,「塾では社会の先生になれる」「自分は学校の先生に対し,とりわけて良い思い出がない!」と気がついた時点で,

教員採用試験の勉強する時間は「睡眠」に当てたい!と思ったのです。

 

とにかく,眠たかった・・。ああ,眠たかった・・。

 

先述した大学受験のときと一緒ですね。(笑)

 

 

母に,「教員試験を受けない」と言ったとき,反対されました

母は「学校の先生になったあとで,塾の先生になってもいいでしょ。」

「また,塾講師になったときに,学校の先生の経験者だと言うと信用する人もいる」と言いました。

 

母が言っていることは正しいと思いました。

 

・・・でも,どうしても私は今すぐ「社会」が教えたかった

そして,眠たかった・・。

 

仮に,学校の先生になる,としたら,

 

これから教員採用試験の勉強,そして,試験後は車の免許をとるために自動車学校と卒業論文の制作,

そして合格できたら学校に勤める・・,となると,

睡眠時間がこれから仕事を辞めるまで確保できないじゃん!と。

(まあ,そんな姿勢では試験に合格できるはずないですが・・)

 

 

母にどんなに怒られても,その姿勢をガンとして変えなかったので,母が折れてくれました

 

・・ということで

『社会』と『塾』『睡眠』への愛により,私は「社会科塾講師」になりました

 

 

小学校でのいじめと絵の評価の低さで苦しみ,

中学校での勉強の楽しさと塾の楽しさを知り,

大学で「社会」を愛するようになったこと,

の人生が,私を「社会科塾講師」の世界に導いたのでしょう。

 

 

 

 

これで,私が「なぜ社会科塾講師になったのか?」シリーズの本編終了です。

長らくご覧頂きありがとうございました!

 

ただ,スピンオフシリーズを少し,書いていこうと思っています。

1つは,大学4年の部活の学祭,のこと。

 

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