今回は、少数派の人間の持つコンプレックスの話です。
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具体的に,利き腕の話題で話をしていきたいと思います。
多くの人々は右利きです。
しかし、左利きの人もいます。
左利きの子は小さいころに訓練すれば、右手で不自由なく手を動かせることができます。
でも、慣れるまで時間がかかるので、
やはり右利き社会に生きている左利きの人は新しい何かを始めるときは、訓練をしないといけないので、
不便と感じることは多いはずです。
実は私も左利きです。
だから、今まで何度も不便だったり、差別されてきたことか!!と感じることがありました。
その結果、私の場合は家庭科が大嫌いになりました。
包丁の持ち方、裁縫の仕方など、右利き用に書いてあるので、最初ほかの人と同じように手が動かせなかったのです。
かといって、左でやろうと思っても、先生の手の動きや本と同じでなく、左右対照の動きが頭でシュミレーションを瞬時にするのが難しいため、なかなできませんでした。
あまりに困ったので、一度、中学の授業のときに先生に
「左利きでどうやればいいのでしょうか?」と聞いたら、
「みんな右でやってるんだから、あなたも右でやりなさい!それが嫌なら左右対称で考えなさい!左に直せばいいんだから簡単でしょ!」と突き放されました。
結局、それで「私がいけないんだ!」と落ち込み、さらにがんばってやってもどうしても、みんなより遅れをとってしまい、
「どうせ、私はみんなより劣るんだ・・。もう知らない!」とすねちゃって、そのまま大人になってしまいました。(だから技術家庭科の内申は家庭科中心の学期は3、技術のコンピューター関係が中心の学期は4でした・・。)
私以外でも左利きの人はいて、家庭科はできるのだから、私もそのときにすねないで頑張れば、たぶんできたと思います。私の不器用さのせいもあったのでしょう。
しかし、転機がおとづれます。
ずっと家庭科には後ろ向きな気持ちしか持っていなく、料理をすることを毛嫌いしていたのですが、結婚することが決まり、初めて母に包丁の持ち方を教えてもらうことになったのです。
そこで、包丁そのものが右利き用のとぎ方になっていることを知り(左でもやれないことはないですが・・)、
「左利きはつらいが、合わせてあげる能力があるものが、合わせてやりなさい。
君なら右でもできるんだ!おまえにはその能力がある!」
と言われ(母はすばらしい!)、
やっと逃げないで包丁を握るようになりました。
そして料理をするようになり、数年経って、ある程度コンプレックスはなくなって、
やっと料理の楽しさがわかってきました。
また、
とあるテレビ番組で、
「左右逆転するだけで人間の脳は認識がすぐにできずに、うまく左右逆転した動きができない」
ということを先生が言っていて、すこし安心しました。
学校の先生が言っていた「左右逆転なんて簡単でしょ!」ということは間違いだった!ということが判明したのです。
それに、先生業をしていてわかったことですが、
先生が生徒に、なにも説明せずに「簡単でしょ!自分で考えろ!」というときは、
教えるのが面倒だったり、
実は自分もわからないのに、それをさとられたくないための自己防衛の言葉だということに。
(全員ではありませんが)
だから、中学のときの家庭科の先生は逃げの姿勢だということがわかり、
「じゃあ、あの人にダメな評価をされても、実際に私が本当にダメな子ではなかったんだ!」
ということを感じ、うれしくなりました。
また、大学時代に能の部活に入っていたときでも、扇は右で持って動かすことが多いため、それが最初できなく、入りたてのときは、同級生の中で一番覚えが悪かったのです。
それがコンプレックスになり、「私は扇を使う舞はヘタなんだ!」と感じ、ずっと扇をまり動かさない舞ばかり選んでいました。(もしくは左で扇を動かす舞が多いものを選んでいました。)
でも、今思うと、別にめちゃくちゃヘタでもなかったでしょうし、個性のある舞だったので、人によって好き嫌い激しい舞をしていたのかな、と感じています。だから、いろんな人から指摘をされたのでしょう。
私は個性がなさそうで個性があって、どうしても自分らしさが出てしまうタイプなので、それをなくそうとせずに、それを極めれば、それはそれで味のある舞ができたのかもしれません。とくに、左で扇を持つ方は上手だったと思いますので、右も左も上手にできるようになったら、個性が磨けたと思います。(プロとしてはそれが通用するかどうかは別ですが・・。)
ですので、左利きなりに、上手に右利きの世界にあわせつつ、左利きでできる個性を生かせたら、2倍上手になれたのかな、と感じています。
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これは、左利きの話ですが、これだけでなく、ほかの一般的に人数が多くない方に属している人(内容によって、人間どこかに少数派の能力があると思いますので、みんなそれぞれ関係すると思います)にとっては、表には出さないけれど、なんとな~く一般人との見えない壁を感じたり、必要以上にコンプレックスを感じることがあるのではないかな?と思います。
でも、コンプレックスを感じる必要はないですし、
自分たちは自分たちの世界観で心の中は思い、力をのばす努力をし、
しかし、一般の多数派にも表面上は合わせる、ということをしていけば、
多数派の中で自分に合ったやり方しかしていない人よりは得る能力は多くなるでしょうから、
少数派でもあきらめずにがんばっていってほしいなぁと思います。
※こちらは私個人の意見ですので絶対のものではありません。
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※現在,過去の記事を削除・編集しております。その中の記事の中でいくつかピックアップして
ブログに再度アップしています。この記事はその1つです。
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