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塾講師・家庭教師の一番の使命って「第一志望校に受からせること」?

2013年01月13日 23時03分48秒 | 塾について

 

今回は,塾の先生(家庭教師)の役割って何だろう?という永遠の問いについて

 自分なりに考えたことを書きたいな,と。

 

よく言われる,塾や家庭教師の先生の一番の役割(使命)というと,

「生徒の成績向上」

「第一志望校に受からせること」だと思います。

 

私もそれは間違っていない,とは思っています。

正社員の塾講師時代には,耳にたこができるほど,この言葉を聞きました。

 

でも,そのときに,ちょっと疑問に感じたことがあるんです。

「もし第一志望校に受からせることが第一ならば,

絶対に受かる可能性が高い学校を生徒に受けさせるようにしなければならないの?」とか

逆に,「生徒の自主性・意見を尊重させるのも大切だと思う。

でも,その子の第一志望校がとうてい受からないレベルだったら?」とも。

 

また,「成績向上」「第一志望校合格」が一番の使命ならば,

身も心もボロボロになるまで生徒を勉強漬けにさせてもいいのか?という疑問も。

 

・・・ということから,

「成績向上」&「第一志望校合格」を生徒にさせるお手伝いをするのは

使命の一面であり,それが絶対的な使命ではないのではないのでは?

という疑問が出てきました。

 

 

 

フリーになって,自分なりに責任持って,指導を始めていき,ある程度経験を積んでいったあたりから,

私なりに考えた絶対的な塾講師・家庭教師の使命って何だろう,という答えが見えてきました。

 

それは,受験が終わったあとに,自主的に先生に会いたい!と言ってあいさつにくる生徒たちは,

第一志望校に受かった子だけでないことに気がついたからです。

 

 

私が思う塾講師(家庭教師)の使命というのは,

 

生徒が

「受験してよかった!」「勉強してよかった!」と心から感じ,

大人になっても塾に通った(家庭教師に教えてもらった)思い出が,

「つらく暗い二度と経験したくない」ものではなく,

「大変だったけど充実したものだった」というものになってくれること,

だと。

 

そして塾に行った(家庭教師に教えてもらった)ことが良い思い出になるには,

その子その子の性格や求めているものによって塾講師は対応をかえるべき

 

たとえば,向上心が強い子だったら「成績向上」「第一志望校合格」という

具体的な経験をさせてあげるお手伝いを教師がすべきだし,

逆に親にけなされて自分なんて・・と思っている子は,勉強うんぬんの前に,

教師がその子がどんな子でも,みすてないよ,という姿勢をその子に感じさせることだと。

 

だから,「成績向上」「第一志望校合格」は,生徒によって,一番大切なものになるかもしれないけど,

そうでない子だっているのだと。

 

私の意見が合っているかどうかはともかく,私はこの答えにたどりついてからすっごく,やりやすくなりました。

 

とにかく勉強させる,のでなく,

その生徒の性格や考えを理解し,その子がもしかして気がついていない欲求,

もっとも望んでいることを,そしてその子が将来どのように生きていく必要があるのか,を

汲み取って,それに基づいて指導を行おう,としたら,すっごく指導がしやすくなったのです。

 

大人数の集団授業だと,全員に合った,という指導は無理かもしれないですが,

それでも,少しでも,担当生徒を理解していきたい,と思います。

 

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