先日の記事で、
名古屋市博物館で開催されていた「マリー・アントワネット展」に行ってきたことを書きましたが、
そのときに、思ったことを1つ書きたいと思います。
「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない。」
という言葉をご存じの方も多いと思います。
これは、「食糧がないほど生活が苦しい」という意味で、「(主食である)パンがない」
という意見を、
単に目の前にパンという食べ物がないのならお菓子で代用できるでしょ、
という、国民の生活苦がまったくわかっていない、いかにも世間知らずな人が言った内容です。
この言葉は、マリー・アントワネット自身が言ったものと思われがちですが、
実はそうではありません。
ほかの貴族の女性が言ったもですし、時代も違います。
ですが、この言葉を、マリー・アントワネットならいかにも言いそうだ、
というイメージが先行してしまい、現在にいたります。
マリー・アントワネットは、フランスにとっては、
長年の敵であったオーストリア(ハプスブルク家)からフランス王家に嫁いだ女性です。
外交革命の結果、フランスとオーストリアの和解の証として、(のちの)ルイ16世と、マリー・アントワネットは婚姻をしました。
いくら国のトップが和解したからといっても
フランス国民の中には、オーストリア(ハプスブルク家)に良い感情を持っていない人々もいました。
なので、アントワネットに、少しでも落ち度があると、必要以上に反発した心が出てきてしまう人もいたでしょう。
同じことをほかの人がしても気にならないのに、彼女がすると、許せない、みたいな・・。
マリー・アントワネットの浪費が激しくて、フランス財政は傾いた、とも思われがちですが、
彼女の浪費も影響はあったでしょうが、
それ以外の出費、たとえば、ルイ14世時代からの戦争の費用、アメリカ独立戦争への支援なども
大きいのです。
たしかに、当時の国民生活を考えれば、マリー・アントワネットも、自粛すべきだとは思います。
でも、私には、彼女は浪費しているから悪い女性だ、と定められているような気がしてなりません。
実際に、浪費額だけを見れば、ナポレオンの妻のジョゼフィーヌの方が多いのです。
でも、ジョゼフィーヌのことを悪く言う人はあまりいません。
つまり、マリー・アントワネットに落ち度はあるものの、
最初から良い印象をもたれていなかったから、
そういう風にみなされてしまったのだと思います。
これは「いじめ」でも一緒。
最初から、イメージが悪いと、何をやっても悪くとられる。
自分がやっていない(言っていない)ことでも、
「あの人ならやりそうだ(言いそうだ)」と思われ、どんどん悪役になってしまうんです。
私がそうでした。
もともと、地元で、うちの家をライバル視している家があり、
その家の子が、私のあることないこと悪口を言って、
「あの子(←お私のこと)は裏で友達の悪口ばかり言ったり、馬鹿にしているんだ。」と
当時の友達に思われ、いじめに発展しました。
実際に、私は悪口を言ったりも馬鹿にしたりもしていませんでした。
でも、「大きい家に住んでる金持ちだから、悪いやつ。」というイメージが先行してしまったのです。
でも、大きい家なだけで、毎日の生活は質素でした。
ブランド品も買わないし、他人と自分の家を比較したりもしてませんでした。
むしろ、ほかの家がうらやましい、と思うことも多々ありました。
古い家なので、トイレもお風呂も外にあるんです。
冬にお風呂に行くのはつらかったし、夜中のトイレはとても怖かった。いかも和式だし。
トイレの前を狸や野良猫が横切ったりもして、悲鳴をあげたりも・・。
なので、トイレもお風呂も家の中にあるのがうらやましくてうらやましくて。
でも、ほかの人からすれば、「馬鹿にしている」と感じたようです。
だから、小5のとき、私がいじめられたのは、私がどんなことをしてようが、起こったものだと思います。
実際に、小5で「いじめ」そのものは収まったものの、中学でも、私の家を敵視している家の子が裏で動き、
できた友達がことごとく私から離れ、ほぼ孤立していました。
ただ、中学は勉強が楽しくてしょうがなく、1人でも平気だったので、あまり私は落ち込みませんでしたが。
学校の行きかえりも、ほぼ一人ぼっちでしたが、その分、英単語を覚える時間に当てるなどできて気楽だった覚えが。
家で覚えた英単語を、頭の中でシュミレーションしたりして。
行き帰りに勉強しちゃうと、家で漫画読んだりドラマ観たりできる時間が増えるので♪
実際に、その家の子は、私をつぶそうとしていたみたいですが、
最終的に私はつぶれず、現在に至ります。
行きたい高校・大学に行って、今までに続く親友やお友達ができ、
やりたい職業に就けたし。念願の子供も生まれたし。
マリー・アントワネットは、現在、彼女のイメージが見直されています。
展覧会でも、それがよく反映されていました。
彼女の場合は、処刑という悲劇な形で人生が終わってしまいました。
現在、少しでも、彼女の正しい姿(良い部分・悪い部分もどっちもはっきりさせる形)が見直されるといいな、と思います。
※こちらはあくまで、私個人の意見で、絶対的な意見ではありません。
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