SENTIMENTAL JAZZ DIARY

感傷的ジャズ日記 ~私のアルバムコレクションから~

ERNST GLERUM 「57 VARIATIONS」

2009年12月11日 | Bass

やっぱり買ってしまった。
エルンスト・グレルムのレトロバスシリーズ第3弾である。
ディスクユニオンの店頭で見つけて思わず手に取った。
ただこのジャケットの仕様は最悪。
ライナーノーツもなければ、CDを入れる内袋もついていない。ただCDがストンとジャケットカバーに裸のまま入れられているという、何ともお粗末な体裁。
それでもやっぱり買ってしまう。
レトロバスの魅力とグレルムの新しい音を聴きたいという誘惑に負けたのだ。

今回のレトロバスジャケットは、子供たちによるバス旅行のスナップ写真だ。
ひょっとするとこの中の一人がグレルム本人なのかもしれない。
以前2作目が出たときに、私は次回作には1作目のCDに印刷されていたボンネットバスの写真が使われるのではないかと予想したが、これは見事に外れた。
しかし今回はノスタルジックな雰囲気がますます増幅されていて、あのボンネットバスの写真よりいい。
このへんがグレルムのセンスの良さなのだと思う。

家に帰ってきて、早速CDをターンテーブルに乗せる。
前作はグレルム本人がピアノを弾いていたが、本作はオランダのリューベン・ハインという若手を全面的に起用しており、グレルムは本来のベースに専念するスタイルになっている。
これで音がどのように変化するだろうかという興味もあった。
しかし基本的には前作・前々作の音を踏襲しており、相変わらずのキレの良さを感じた。
グレルムが弾くベースの音もブンブン唸りを上げている。

それはそうと、このアルバムの中には「Omnibus Three」という曲が入っているにもかかわらず、なぜアルバムタイトルが「57 VARIATIONS」なのかがわからない。
何か訳があるのだろうが、解説もないからさっぱりだ。どなたか知っている方は教えて欲しい。
とにかく私はこのアルバムを買って満足している。
ただ中には「もうそろそろマンネリの域に入っている」と感じる人もいるかもしれない。
まぁ確かにそれはシリーズものの宿命ではあるのだが、毎回期待を裏切らない作品づくりには頭の下がる思いだ。
4作目が出ればまた買うだろう。たぶんだけどね。


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